昨日と今日、ヤツらはまた立て続けに現れた。
最初はバケツの中。
それは穂和が気付いて処分をしてくれた。
そして今朝は、穂和を送り出した後ふと振り返った玄関で。
穂和はいない、が、放置するわけにもいかない。
私と目が合った瞬間、ヤツはだるまさんが転んだよろしくピタリと静止した。
私は目の端で、何か武器になるものはないかと探す。
車の氷を落とす、プラスチックのスクレイパーが目に入る。
あれならすぐに手が届く。
でもその他にやはりティッシュは必需品だ。
けれどティッシュは玄関にはない、居間まで行かないと手に入らない。
私がティッシュを取ろうと身体を動かした瞬間、ヤツは逃げようとモソモソと動き出す。
しかし寒いからか、非常に鈍い。
チャンス、と私は急いでティッシュを2枚、居間から持ってくる。
続けざまにスクレイパーにも手を伸ばし、ここはもう自分が覚悟を決めるしかないと言い聞かせて、ティッシュをヤツの上に向けて放り投げる。
そしてその上から、ヤツ目掛けてスクレイパーを振り下ろす。
ハズレ。
ヤツはティッシュの隙間から必死に逃げ出てくる。
もう一発、二発。
狙いを定めるどころか、闇雲に突き続けている状態だ。
とうとう当たったのか、ヤツがティッシュの上に転がり出た。
でもまだ動いている、息の根を止めなくては。
スクレイパーの先でティッシュを操作し、ヤツの姿を隠し、さらに突く。
そうして当たったのを目視で確認してからティッシュごとチリトリに乗せ、玄関脇のトイレの便器に放り込んで、レバーを「大」に回す。
水と一緒に、黒いヤツの姿が吸い込まれていった。
(ティッシュペーパーは溶けないので、トイレに流してはいけません)。
昨年、現在の家に引っ越してきたとき、ここはヤツらの天国だった。
建ってから4年間、誰も住んでいなかった山の上の家は、ヤツらにとって快適な場所だったに違いない。
こと、冬に関しては。
お風呂の排水溝、トイレ、和室の天井、浴室の照明器具の中などなど、下見に来ていたときには気が付かなかったところから、次々と姿を現した。
真っ黒で胴体が大きめの、1~5cmくらいのクモ。
見つけるたびに悲鳴を上げ、穂和に退治してもらっていた。
けれども引っ越しをして1週間ほど経ったある日、ひときわ大きなクモを捕らえたのを最後に、その姿はパッタリと消えた。
あの大きいヤツは「ボス」だったに違いない。
そう思っていた。
そんなヤツらとの、久しぶりの再会(ちっとも嬉しくない)。
山の上なんだから、クモくらいいるのはわかっている。
関東に住んでいた頃のゴキブリに比べれば、小さいし抵抗も弱い。
昔、山の中でキャンプをした時には、手足を伸ばしたら自分の手のひらより大きなクモにも何度も遭遇している。
朝のクモは殺しちゃいけない。
家の中のクモは守り神だから殺しちゃいけない。
一寸の虫にも五分の魂、命は大切に。
と、言われたって。
イヤなものはイヤです、耐えられません、ごめんなさい。
ゴキブリ対策のホウ酸団子は効果があったという記憶がある。
では庭や畑ではなく、家の中のクモ対策には、何か良いグッズはないものだろうか。
ホームセンターでは見つけられずにいるのだが、ご存知の方がいたらぜひとも教えて欲しい。
(スプレーのように薬剤をバラまくタイプはダメです。穂和の呼吸器、自分のアレルギー肌、そしてオカメたちの肺への影響が心配なので)。
屋外にいる、こんな子なら素直に「キレイ」と思えるのに。
最初はバケツの中。
それは穂和が気付いて処分をしてくれた。
そして今朝は、穂和を送り出した後ふと振り返った玄関で。
穂和はいない、が、放置するわけにもいかない。
私と目が合った瞬間、ヤツはだるまさんが転んだよろしくピタリと静止した。
私は目の端で、何か武器になるものはないかと探す。
車の氷を落とす、プラスチックのスクレイパーが目に入る。
あれならすぐに手が届く。
でもその他にやはりティッシュは必需品だ。
けれどティッシュは玄関にはない、居間まで行かないと手に入らない。
私がティッシュを取ろうと身体を動かした瞬間、ヤツは逃げようとモソモソと動き出す。
しかし寒いからか、非常に鈍い。
チャンス、と私は急いでティッシュを2枚、居間から持ってくる。
続けざまにスクレイパーにも手を伸ばし、ここはもう自分が覚悟を決めるしかないと言い聞かせて、ティッシュをヤツの上に向けて放り投げる。
そしてその上から、ヤツ目掛けてスクレイパーを振り下ろす。
ハズレ。
ヤツはティッシュの隙間から必死に逃げ出てくる。
もう一発、二発。
狙いを定めるどころか、闇雲に突き続けている状態だ。
とうとう当たったのか、ヤツがティッシュの上に転がり出た。
でもまだ動いている、息の根を止めなくては。
スクレイパーの先でティッシュを操作し、ヤツの姿を隠し、さらに突く。
そうして当たったのを目視で確認してからティッシュごとチリトリに乗せ、玄関脇のトイレの便器に放り込んで、レバーを「大」に回す。
水と一緒に、黒いヤツの姿が吸い込まれていった。
(ティッシュペーパーは溶けないので、トイレに流してはいけません)。
昨年、現在の家に引っ越してきたとき、ここはヤツらの天国だった。
建ってから4年間、誰も住んでいなかった山の上の家は、ヤツらにとって快適な場所だったに違いない。
こと、冬に関しては。
お風呂の排水溝、トイレ、和室の天井、浴室の照明器具の中などなど、下見に来ていたときには気が付かなかったところから、次々と姿を現した。
真っ黒で胴体が大きめの、1~5cmくらいのクモ。
見つけるたびに悲鳴を上げ、穂和に退治してもらっていた。
けれども引っ越しをして1週間ほど経ったある日、ひときわ大きなクモを捕らえたのを最後に、その姿はパッタリと消えた。
あの大きいヤツは「ボス」だったに違いない。
そう思っていた。
そんなヤツらとの、久しぶりの再会(ちっとも嬉しくない)。
山の上なんだから、クモくらいいるのはわかっている。
関東に住んでいた頃のゴキブリに比べれば、小さいし抵抗も弱い。
昔、山の中でキャンプをした時には、手足を伸ばしたら自分の手のひらより大きなクモにも何度も遭遇している。
朝のクモは殺しちゃいけない。
家の中のクモは守り神だから殺しちゃいけない。
一寸の虫にも五分の魂、命は大切に。
と、言われたって。
イヤなものはイヤです、耐えられません、ごめんなさい。
ゴキブリ対策のホウ酸団子は効果があったという記憶がある。
では庭や畑ではなく、家の中のクモ対策には、何か良いグッズはないものだろうか。
ホームセンターでは見つけられずにいるのだが、ご存知の方がいたらぜひとも教えて欲しい。
(スプレーのように薬剤をバラまくタイプはダメです。穂和の呼吸器、自分のアレルギー肌、そしてオカメたちの肺への影響が心配なので)。
屋外にいる、こんな子なら素直に「キレイ」と思えるのに。