ふわり・舞う・毎日

気持ちに余裕がないと、心の泉が枯れちゃうもんね。

出産ラッシュ?

2009年05月30日 | 日常雑記
朝、Mちゃんから「今日もしお暇なら遊びに行ってもいいですか~?」というメールが来た。
午後からなら良いよ、と返信すると、ダンナさんのYさんと一緒に来てくれた。
えいみとは初対面となる。
そんなMちゃんもじつは妊婦さん。
予定日は、9月の中旬だという。
女の子希望というMちゃんは、えいみを見ては「癒される~」を連発していた。

気が付けば昨年に引き続き、私の周りでは出産話が相次いでいる。
昨年は仕事先にいた年下の女の子たちが3人ほどママになった。
特に3月に結婚をして11月に出産をしたIちゃんは、仕事上での関わりも深かっただけに感慨もひとしお。
今年はさらに身近なところで、東京の従弟夫婦、高校時代の友人のM子ちゃんとHちゃんがそれぞれ6月、12月に出産予定となっている。
そこに自分と今回遊びに来てくれたMちゃんを加えると5人。
さらにMちゃんの周りでもオメデタ続きらしく、そこでも5人いるらしい。
といっても、今年生まれる予定の子たちとうちの子は、学年が違ってしまうのだけれど。

思い返してみれば、病院でも私の出産した前後はベビーラッシュだったらしく、助産師さんたちが「こんなににぎやかなのも珍しい」とてんてこ舞いをしていた。
朝の健康チェックの時間になると、新生児室にはコットに入れられた赤ちゃんが10人も集まることも。
驚いたのはその10人のうち、男の子が2人しかいなかったことだ。
圧倒的に女の子が多い。
IT関係に勤める友人の会社では、社員の家に男の子が生まれると「仕事の手を抜いている(=電磁波をあまり浴びていない)」という冗談を言われるらしいが、まさかそういう理由でもあるまい。
どちらかと言えば少子化に対する、民族の生物的な反応なのではないかと思ったりもする。
変な話、男性10人対女性1人、よりも、男性1人対女性10人、の方が種の頭数を増やすのには有効だ。
その後の近親交配による影響などはまた別として。
そんな「生物的パワー」と、子育てにマイナスになる「環境的理由」とどちらが強い力を持っているのか。

Mちゃんは私と同じ市内に住んでいる。
そういえば4月から妊婦検診は基本が無料になるとか聞いていたけれど実際はどうなの、と尋ねてみると、以前は市から5枚もらっていたの補助券に、さらにエコーや検診などの追加補助券をもらったらしい。
それを使えば完全無料なのかと思いきや、どうもそうでもないという。
「このままのペースでしか使えないと、出産までに補助券を使い切れない計算になっちゃう」とMちゃん。
使えない理由がイマイチはっきりしないのだとか。
次回の検診時にもう一度きちんと確かめてくる、と言っていた。
妊婦検診時の負担が軽くなるのは歓迎だ。
それでも、普通の会社に勤めていて平均的なお給料をもらっていたとしても、共働きでなければやりくりが厳しくなってしまうこのご時世。
働きたくないのに働かざるを得なかったり、逆に働きたいのに働くことができなかったり。
環境的理由は複雑な上に根が深い。

えいみやMちゃんの子供が大きくなる頃には、どうなっているだろう。
どう、変えていける、のだろうか。

87000kmの相棒

2009年05月27日 | 日常雑記
「まだしばらく先のこと」。

そう思ってなるべく考えないようにしていても、時間というのは確実に過ぎて否が応にも「その時」はやってきてしまう。
穂和と結婚するよりも前、今から6年前の5月に私の相棒となってくれた、てーびぃー号こと三菱タウンボックス。
4年オチで39000kmという、この手の車にしては少なめの走行距離でやってきたてーびぃー号。
それがこの5月末に車検を迎える。
色々考えた結果、この機に手放す(多分もう廃車)ことに決めていた。

そしててーびぃー号を買った時にお世話になった中古車屋さんに車を持っていく日が、24日だった。

2度の引越し、時には片道30kmにもなる通勤、札幌から横浜の実家への長旅、そして何と言っても数え切れないほどの車中泊を伴う撮影旅……。
それらの全てを共にした相棒は、北海道本島の海沿いの道で、走ったことの無い道はない。

寒冷地仕様ではなかったために、冬には寒い思いをしたこともあった。
ヒーターを入れて走り続けているのに、ガラス窓の内側が凍結したこともある。
その代わり手動で切り替える直結の強制四駆のお陰で、雪の深い山道や、砂利だらけの林道も平気で入っていくことができた。
一度、油断して入り込みすぎて戻れなくなるかと思ったこともあったけど。

半年に一度やってくるタイヤ交換。
その都度オイル交換もすることにしていたのだが、その間の走行距離が10000kmになることも。
ピーク時の年間走行距離が20000km以上なのだから、無理もない。

オカメインコのチョコを連れて出かけた、夏のひまわり畑。
何人もの内地からの友人を乗せて出かけた、北海道各地。
風が強く気温も氷点下という過酷な状況下での車中泊。
雪に埋まった普通車を、牽引して助けたこともある。
峠に向かう上り坂や高速道路では、エンジンを高回転させ続けて走るしかなかった。
窓を開けていたら、後ろの席との会話が難しくなるようなエンジン音。
「頑張れ、頑張れ」と声に出しててーびぃー号を応援した。

どれが一番、とも決められないほど、てーびぃー号と共に走った思い出は全てが大切な宝物。

私の妊娠もあって、昨年10月初旬の美瑛・富良野を最後に、車中泊をしなくなった。
冬場の長距離旅もしなかったし(函館行きは車中泊がなかったため、新顔のしぇんた号で行った)、バイトも2月初旬で終わりになっている。
だからてーびぃーにとって最後の4ヶ月弱は、もっとも活躍の場の少ない静かな毎日だった。

出発の朝。
穂和が早起きをして、丁寧に心を込めて洗車をしてくれた。
駐車場でぶつけた凹みと、鍵のかからなくなったハッチバックのドア、それにあちこちにある塗装のハゲた部分からできてしまったボディのサビを残して、てーびぃー号はぴかぴかな姿になっていた。



87000kmを一緒に走って、総走行距離126000km。
てーびぃー、お疲れ様、本当にありがとうね。

ぶらりコンカリ

2009年05月23日 | 日常雑記
小劇場に足を運ぶなんて、何年ぶりだろう。
横浜に住んでいた頃には自分が役者をやっていたこともあって、小劇場には縁があった。
札幌に越してきてからは一度だけ、仕事先の人のお友だちが出演してるとのことで観に行ったことがあるけれど、それっきり。
久しぶり、の小劇場はJR琴似駅すぐ近くの「文化劇場 コンカリーニョ」という場所だった。

けれども今回はお芝居を観に行ったわけではない。
目的は、アート・マーケット。
先日の芸森アートマーケットに出店した際にその存在を知った、コンカリのアートマ。
どんなところなのだろう、と、えいみを穂和に預けて興味津々で出かけてみた。

会場は、駅から連絡通路を通っても行ける、ビルの1階。
なのだけれど、バスターミナルなどとは反対側の出口、いわゆる裏側のせいなのかイマイチわかり辛い。
レンガの喫茶店のすぐ裏、メディカルクリニックの入ったビルの1階、と言えば地元の人はわかるだろうか。

会場は、劇場の舞台部分となるフロアと観客席となる階段の下の部分を使って、お店が並んでいる。
入ってすぐに全体を見渡せるほどの小ぢんまりとしたスペース。
そこにはたくさんの個性的なお店が並んでいた。
どこもみんな、声をかければ気軽に応じてくれる気さくなオーナーさんばかり。

「アート・マーケット」とは言っても、別に有名な絵画や彫刻を高額で展示即売しているわけではない。
「手作り市場」と言った方がわかりやすいかも知れない(じゃなきゃ、私らが出してみようかなぁなどとは思えないわけですよ)。
布小物、小さなお数珠、アクセ、はんこ、毛糸に雑貨にトールペイントなどなど。
カレーのお店やカラーセラピーのお店もあった。

先日の芸森アートマでお隣のブースだった「豆数珠」のあべさんも出店をしていた。
特徴のある作品を見てすぐにわかったのだけど、例によってあべさん自身がお店にいない。
会場のどこかにいるのだろうと思って見渡すと、布小物屋さんの前でオーナーさんとお話をしている。
さっそく声をかけてしまう。
布小物「布遊館」の由希子さんは、初対面の私が割り込んでいっても嫌な顔もせず話に入れてくれた。
布遊館さんは実店舗やwebショップなどはなくイベント出店のみ、とのことで、札幌や近郊で行われる様々なアートマやイベントの情報をたくさん教えてくれた。


↑しかも、写真まで借りてしまった(笑)
こちら由希子さんの作品。
和柄の布で作られた作品は写真のかわいいポーチの他にも、前掛け、ヘアアクセ、お財布、バッグ、キーケースなど多種多様。
型紙無しで作るから、どれもまさに一点ものばかり。

そして、もっとたくさんのお客さんに来てもらうためにはどうしたら良いか、などと話し始めたら止まらない。

いっそ劇場の外側のスペースでもやれたら、通りがかりの人も入りやすいのにね。
駅とか駅前スーパーに、ポスターを貼らせてもらいたいね。
出店者さんが手分けしてチラシを配ってみたらどうだろうか。
……

運営を取り仕切っているのは実質的には代表のKさん一人、と聞いて、それは手が廻らなくても無理もないと納得。
でもこれだけ常連さんの多いアットホームな会場なんだから、いっそ出店者さんに協力を仰ぐのも方法だと思う。
そんなこんなをあべさんや由希子さんとおしゃべりしていてつい夢中になってしまい、予定を大幅にオーバーしての帰宅となった。

やっぱり「足で稼ぐ」って大事ね。
家に引きこもっているのも苦にはならない性格だけど、たまに外に出ればそれだけでも楽しい。
その上今回は貴重な出会いとたくさんの情報も手にすることができた。
せっかくのお休みに、半日以上も子守をしてくれた穂和に感謝。

(コンカリ・アートマの次回開催は2009年7月18日です。
お近くの方はゼヒ。)

晩夏の声

2009年05月20日 | 北海道だべさ!
朝、ゴミを捨てるために外に出ると雲ひとつない快晴、抜けるような青空だった。
風もぬるくて、まさに気持ちのいい北国の夏の朝だ。
「どうしてこんな最高のお天気の朝に、カメラも持たずに自宅にいるんだろ?」
と思ったり思わなかったり。

それはさておき、ふと気が付くと裏の山からカナカナの合唱が聞こえている。
このカナカナも、私の季節感を狂わせるもののひとつだ。
カナカナ、つまりヒグラシは、関東南部に生まれ育った私には、夏の盛りから晩夏にかけての夕暮れを告げる声だった。
小学生の頃には毎年8月の初旬に、家族で海に出かけた。
散々遊んで日焼けして、暑さも少し和らいだ夕暮れ時、宿で風鈴の響きと一緒に聞くカナカナの鳴き声。
蒸し暑い夏に、ひとときの涼しさを感させてくれる音だった。

ところが北海道に引っ越してきてからは、真夏どころか晩春とでもいいたくなるようなこの時期から、すでに声が聞こえ始めている。
それも朝夕だけではなく、日中にも。
ようやく緑がきれいで暖かい季節になったはずなのに、もう終わり?
ついついそんな気分になってしまう。
桜より遅い梅と同じく、自分の身体に染み込んだ季節感を狂わされる風物詩だ。

調べてみるとカナカナは、生息域に関係なく6月初旬~9月初旬の朝夕に現れるセミらしい。
俳句では秋の季語になっているが、じつは初夏からいるのだとか。
でも関東と違って日中でもお構いなしに声が聞かれるのは、やっぱり気温の低い北海道だから、なのだろう。
それにしてもいくつかの解説を見たが、どこも「分布は北海道南部から九州」となっている。
札幌は北海道南部ではないはずなのだが、記憶にある限り彼らは毎夏鳴いている。
生物分布の観点では札幌は北海道の南部に含まれるのか、それとも近年の温暖化によって北上してきているのか……。

窓を開けると、朝から聞こえ続けているカナカナの声が、日の暮れたばかりのまだ明るい空にも響いている。
天気予報は、明日も晴れて暖かくなると言っていた。

時間の使い方

2009年05月19日 | 日常雑記
えいみが生まれてから、以前よりは効率的に動くようになった、ような気がする。

4~5時間置きにやってくる授乳タイム。
準備から授乳、片付けまで含めると(混合栄養のため、おっぱい、ミルク、搾乳機といろいろなアイテムが必要)だいたい小1時間はかかる。
飲んだ後にえいみが眠らなければ、抱っこをしたり話しかけたりしてしばらく一緒に遊ぶ。
眠ってから、次に目を覚まして騒ぎ出すまでの時間で、家事やらご飯やら仕事やらをすることになる。

でも今までならついぼんやりして浪費してしまっていた時間を、限られていると思うからこそムダにしなくなった。
やらなくてはいけないことに優先順位を付け、
「次の3時間ではこれをしよう」
と前もって決めて動くから、前よりもずっと効率的になったと思うのだ。
とは言っても、なかなか思うようには進まない。
特に、時間のかかる作業に取り掛かってしまうと、途中で授乳タイムが入ることで中途半端になってしまうこともしばしば。
まぁ、そんなもんだと最初から諦めているから、気にはならないのだけど。

ただしそんなわけで、優先順位の低い作業は日々後回しになっていく。
このブログもそのひとつ。
よっぽど「これは!」と思うことがあればケイタイからでも投稿してしまうのだが、そこまでのニュースもなかったりして。

それにしても。
仕事で毎日、過去に撮った膨大な量の写真を見返していると、

撮 り に 行 き た い

という衝動に駆られて困る。
なにせ、今の相棒E-520は、ようやくもうすぐ買って1年。
しかも冬から春にかけてほとんど出かけていないから、フルシーズンを一通り試したとは言いがたい状況なのだ。
そう思うと、もっともっと使い込んでみたいという気持ちになってしまう。

穂和だって、えいみが小さいうちは無理とわかっているから我慢してくれているのに、私が騒ぐのもおかしな話だけど、行きたいものは行きたい!
「できない」と思うからこそ余計に行きたくなるのよね。
こうして写欲は娘に向けられ、ハードディスクには無数の娘の写真が蓄積されていくのである。
HDDの買い足しも間近ですな。

GWまとめ

2009年05月12日 | フォ撮りある記
ゴールデンウィークとその前後の12日間は、毎日お天気もよく暖かい、最高の行楽日和となった札幌。
穂和の休みもほぼ暦通りで、5連休にもなった。
折りよく桜前線が北海道に上陸。
昨年の今頃は、道南の二十間道路の桜並木を見に行っていたなぁと思い出しつつ、今年はもちろん、遠出の撮影になど行けないのがもったいなくて仕方がない。

けれどそこは札幌、北海道。
遠出しなくても撮影スポットには困らない。
どこへ行くか、でも、何を撮るか、でもなく、そこにあるものをいかに自分目線で撮るか。
つまり、いつも通りのスタンスで良いわけで。
(撮りに出る回数が減った分、勘は鈍ってしまっているけれど)。

というわけでまずドライブがてら支笏湖。
と思いきや、支笏湖の人出は思った以上に多かったので、湖畔では下りて風に当たっただけですぐに終了。
冬季通行止めが解除されたばかりのオコタンペ湖に立ち寄ってみる。


↑まだ、湖面は一部氷結したままだった。

その翌日。
旭山記念公園(札幌市内)がリニューアルオープンしたのを思い出し、ぶらりと出かけてみる。
公園前は駐車場待ちの長い列、さすが好天の休日。
新しくできた噴水の周りでは、子供たちがおおはしゃぎで走り回っていた。
桜もちょうど満開。
白樺の新緑も光に透けて、生き生きと輝いていた。


↑調子に乗って前ボケを作りすぎた(笑)

続いて平岡公園の梅林へ。

暖かい年なら梅はお正月にでも見ることができた南関東出身の私にとって、桜より梅が遅い北海道の花の順番に慣れるのには時間がかかった。
引っ越してきた当初は毎年3月下旬くらいから梅林の様子を見に行き(桜より1ヶ月くらい早い時期には咲くだろうという感覚が根強くあった)、花はおろか駐車場の除雪すらされていないことに驚いた。

桜につぼみが付いたから、梅はもう大丈夫だろう。
桜が咲き始めたから、梅はもう大丈夫だろう。

「梅は桜より先」という感覚から抜け出せないばかりに、何年もフライングを繰り返した。
ここ2~3年でようやく、「梅は桜が満開になってからでも充分に間に合う」と思えるようになった。


↑そして今年の梅。
案の定、桜は満開なのに、梅は白梅が8分、紅梅が5分という開花状況だった。

桜や梅(のピンク色)は青空の似合わない色だね、と私の知人が言ったことがある。
でも私は、桜も梅も、青い空を背景にして充分に映えると思っている。
雨、花曇、月夜、ライトアップ、どのシチュエーションでも味があってステキだけれど、やっぱり、待ち望んでいた春がやってきた喜びを表現しているような、青空と満開の花の組み合わせがストレートで好き。