昨年11月、深夜番組の合間に偶然流れた15秒CM。
「TOXIC Audio」という聞き慣れないグループのライブチケット発売のCM。
なぜかものすごく気になって、数日後のチケット発売日には開始と同時に電話攻撃をしてチケットを手に入れた。
絶対面白いに違いない、わたしの第六感がささやいた。
そして本日、行ってまいりました、札幌公演。
男女の5人組、楽器を一切使わないボイスパフォーマンス。
クラシカルな曲からポップな曲まで選り取り見取り。
誰かがボーカルで誰かがボイスパーカッションという振り分けではなく、みんながボーカルでみんながパーカッション。
しかもパーカスがうますぎて人の声に聞こえない。
人の声ってすごい、と心の底から思った。
人の声は最強の楽器なのだ、とも。
それぞれが様々な音色の声を持ち、表現力を持っている。
歌だけではない。
さすがオフ・ブロードウェイ出身と思わせるような、歌とパントマイムを合わせたようなパフォーマンスが面白い。
言葉がなくても充分に伝わってきて、心の底から大笑いしてしまった。
スキャットやタガログ語、フランス語などが次々に出てくるパフォーマンスでは、言葉も広い意味での「音」なんだという不思議な感覚が味わえた。
頻繁にステージから降りてきて観客を巻き込む演出、特にスタンド・バイ・ミーを歌ったときは五人が会場のあちこちに点在して、彼らの歌に包み込まれているような気持ちになった。
最後はロビーで買ったCDにサインをもらえるという素晴らしいサービスまであり、携帯で一緒に写真まで撮って!!
惜しむらくは観客の少なさ。
400人のキャパに250~300人しか入っていない。
後ろ半分は空席ばかり。
こんなに面白くて素敵なステージなのに、主催者は宣伝が足りなさ過ぎだ。
ただしこれは札幌公演だけのこと。
東京・横浜公演は主催キー局が特番まで組んでやっているために、渋谷と横浜は追加公演が決まったほどだ。
もったいない、本当にもったいない。
これで次回の来日の際に札幌が公演地から外されたらどうするんだと言いたい。
確かに、宣伝が少ないおかげで二列目という超前列に食い込めたし、本当に聞きたい人ばかりが集まったからノリも一体感も格別なものがあったけど、でも、せっかくだから多くの人に見てもらいたかったと思うのだ。
次があれば、次も必ず行く。
そして首都圏の方。
渋谷と横浜はこれからです。
ぜひ、ぜひ見て愉しんできて欲しい。
歌が好きな人、ステージやショウが好きな人、子供からお年寄りまで楽しめる。
日本公演向けに、わたしたちが非常に聞きなれたナンバーも続々登場するので、彼らの歌を今まで聞いたことがなくても飽きることはない。
当日券もあり。イチオシです。
公式HPはコチラ→
http://www.toxicaudio.jp/
主催者(首都圏)HPはコチラ→
http://www.tbs.co.jp/event/toxicaudio.html