天安門に新疆ウィグル人が運転する車が突入した。左翼系マスコミも流石に大々的に扱っているが、そもそも新疆ウィグルの独立運動と言うより「人間として扱え」と言う叫びは日常的に反中国共産党運動を展開している。新疆ウィグルだけではない、チベットやトンパ文字を使う雲南省の少数民族など多種多数の少数民族問題を中華人民共和国は抱えている。少数民族問題は中華人民共和国のアキレス腱でもある。地方政府がワイロが無いため陳情を受け付けなかったことにより桂林で9月にも少数民族によるテロが起きていたではないか。
宗教や文化が異なる地域を侵略し「開放」の名の下に統合し漢民族化する過程で起きている事件である。「自治区」と言う以上ある程度の自治を認める必要があるが、流入してきた漢民族が王侯貴族の如く振る舞い、現地人を「人間として扱わない」でおきながら、共産主義の言う「平等」みたいな教育を行う。当然、現実との矛盾に突き当たる。
漢民族との住み分けができていない。それどころか少数民族を隷属さえしている。ダライラマが会見で「真なる自治を認めよ」と言っていたことが思い出される。昨年の会見であったと思うが、彼が「独立でなく真なる自治」と言ったことが印象的であった。
9月桂林で起きた爆弾テロと比べ今回日本のマスッコミの扱いが大きいのは、やはり首都北京のそれも天安門だった故か?
中国の少数民族問題は今後益々酷くなると予測されている。熱狂的国粋主義者(共産党の信奉者)も多い、対少数民族問題に関し彼らの行動がエスカレートする可能性が大きい。反日デモを思い起こせば良い。日本のマスコミは彼ら(熱狂的国粋主義者)を「右翼」と呼ぶのか?共産主義者を?新国家社会主義労働者党を「極右」と呼ぶのだから有り得ることである。新社会主義労働者党が極右とは、如何なることか?ネオナチのことであるが。
今回、中華人民共和国の情報統制は余りにもお粗末であった。ネット時代の情報統制の困難さを見事に見せ付けた。幾ら情報統制しようとネットに流れた情報は再入国してくる。ネットそのモノを遮断する他はないが、そこまでの蛮行に耐え得る社会体制ではもはやない。しかもそれを行えば真っ先に海外資本が逃げて行く。中国経済が大打撃を被る。
今回の事件は中華人民共和国のターニングポイントになりそうである。