社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

綺麗ごとで国が守れるか?

2011-02-28 02:24:51 | 外交と防衛

 中国政府が神経質になっている。新疆ウィグル自治区や上海で集会禁止処置を行った。ここにある意味大きな問題がある。最貧困層が多い新疆ウィグルと裕福層が多い上海とでこの集会の動きが顕著である点だ。単に沿岸部と内陸部との格差と言うに収まらないと言う事だ。自由の味を知った中国国民が騒いでいる。

 ロシアも北方領土に最新鋭機を配備するそうだ。ロシア国内も南カフカス問題を抱えている。

 このような潮目に布石を打てない日本政府に外交が出来るのであれば当然打っているはずだ。表には出てこないので判断できないが。しかし、今の政権にそれだけの国家戦略があるとは到底思えない。綺麗ごとだけで国が守れるならばそれが一番良いが、世界史を見てもそんな国家は見当たらない。「日本がその一番手になる」などの寝言は、左翼系の方に多い。

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猛禽類の哀れ

2011-02-27 00:09:05 | 社会常識と教育

 仕事や軍事や政治・経済のことを考えていると自分の発想が人間として卑下したくなることがある。他人を出し抜く、若しくは自分だけのメリットののみ追いかけることだけと益々人間として卑しくなるようだ。

 それから逃れるため宗教に走ることもなく、ただ日常の深淵に埋没して時が解決するのを待っているようなこともある。

 しかし、また仕事、軍事、政治、経済と動き出している自分がいる。まるで猛禽のように逆に言えば狩場のない平穏な世界では生きられないかのように。「環境に適応できない」のであろうか。若いとき多少仕事が出来たためチヤホヤされて平穏な生活ができなくなっているのであろうか。外見上平穏な生活を送っているように思えても休息をしているだけで、幾つになっても仕事、軍事、政治、経済と血が沸き踊る。例えどのような立場にいようとも。

 このような屈折した情熱を有する人間は哀れでもある。しかし、得てして政治的若しくは経済的大成功を治めている。

 

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政治の無策

2011-02-26 00:08:25 | Weblog

 日本経済の失われた10年が20年になってしまった。これも日本的事情であろうと思われる。問題点を皆が認識しても「猫に鈴をつけるねずみがいない」と言う状況である。「特攻隊をなぜとめられなかったのか」戦後生き残った海軍士官が話し合ったことがあった。「止める『空気』ではなかった」と言うことがその会合での公式な答えである。社会の「空気」と言う目に見えない力に支配されていたそうだ。現在もこの「空気」が益々マスコミの発達により強力になった。

相撲の八百長も国民も皆認識していたハズである。国技だそうだから。プロ野球の閉鎖性もこの日本的「空気」なるものの表れでしかない。

 しかし、これを打破する事例はサッカーのような国際試合と国際ルールがあるものではないだろうか。国際的に通用するここで大事なことは国際的であり決してアメリカ的ではないことだ。まして中国的では日本の未来はない。ヨーロッパ的なモノが良いとは一概に言えないが、少なくとも歴史はある。

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ネットが揺るがす政権

2011-02-25 00:00:28 | 外交と防衛

 アフリカや中東の騒乱を中国が心配しているそうだ。当然である。インターネットの力がこれほど凄いと思っていなかったようだ。それは世界中の政府がそうである。しかし、中国は思うにそれほどの被害はないであろう。理由は、経済の発展である。現在と10年前を比較しても中国の発展は目覚しいものがある。同時に矛盾も生まれているが。国民の多くが情報統制の事実を認識している。

中国で考えられる動きは分離独立の動きであろう。以前何かの番組で、三国志の時代「言葉」について語っていた。劉備と諸葛亮は何語で会話していたのかと。北京語、広東語等中国の言葉は複数ある。故郷が異なるこの2人が通訳ナシで会話が出来たのかと言う疑問だ。台湾でさえテレビに字幕を出している。発音は異なれども文字は何とかなるためだ。

この分離独立の動きに日本政府が隠密裏に工作できるのであればよいのであるが、如何せんこのような隠密工作が日本政府は歴史的に苦手である。外務省が先ず情報機関としての色をなしていない。駐在員に軍事知識があるものが少ない。各省庁からの出向で済ませているケースが多い。瀋陽の公使館でハミルちゃんの亡命処理が出来なかった。映像が国際的に放映されたためこの亡命は成立したのだが、当時のこの経産省の役人は今どこにいるのだろうか?自民党政権はこのような公務員をかばったことが政権を滑り落ちた要因の一つでもある。

最も影響が大きいのは北朝鮮であろうと思う。しかしこの国の情報統制は凄まじいものがある。この統制された情報を金科玉条にしていたのが旧社会党である。社民党もその行動はどう見ても北朝鮮よりである。

 情報を有している者は益々ネット上に公開していくであろう。EUではウィキリークスの評価が高い。スウェーデンの通貨は未だにクローネでありユーロではない。

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政治の混迷が外交に及ぼす力

2011-02-24 00:30:17 | 外交と防衛

 ロシアもおかしくなっているようだ。北方領土で日本を支持した駐ロシアアメリカ大使に噛み付いた。アメリカの日本支持は1950年代からの主張と変わらないのだが。

 政権の不安定さと素人さを表にだすこととなったようだ。メドベージェフ大統領は再選に向けて無理をしているようだ。外交的な事情が見えなくなっている、歴代ロシア大統領の中では一番のボケナアスと言うことか?プーチン大統領の手腕が素晴らしかっただけに、余計にそのように見えるのであろう。少なくとも対外的に現在のロシアは日本同様人がいないように見える。

 メドベージェフ大統領の再選はかなり難しいようだ。ゆえに対外的に強硬姿勢を見せつけようとする。ロシアの大統領交代がスムーズに行われることを世界の人間が望んでいる。

 23日党首討論では外交と安全保障について自民党の谷垣総裁と遣り合っていたようだが、菅首相の発言が白々しく聞こえた。本日は病院の待合室で視聴していたのだが、多くの方も菅首相の発言に納得されていないようだった。複数の方が舌打ちされていた。

 ロシアもおかしくなっているが日本もおかしくなっている、気付こうとしないのは閣僚やその周辺だけではないのか。菅政権は「日米同盟はスムーズである」と言う意味の発言をしていたが、世間とは乖離していることに気付いていないようだ。

 これでは外務省が哀れでもある。

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「文明は中東にはじまり中東に終わる」そうだ

2011-02-23 01:38:26 | 外交と防衛

 イラン軍艦がスエズ運河を通過するようだ。これが如何に大きなニュースであるかピンときている日本人は少ない。イランの軍艦が地中海それもイスラエル沖に浮かんだときのイスラエルの恐怖を想像してみればよい。イランいやイスラム教シーア派はイスラエルの排除を公言している。10世紀の頃のイスラム帝国の夢を忘れられない。

 そのイランが地中海への道を有することに、「民衆の自由」と言う美名ばかりにしか意識が向かわない日本人の欠点でもあるのだが、意識的に報道しようとしていないのか、その認識さえないのか、日本の既存マスコミは報道数が少ない。

 中東の文化圏(砂漠の文化圏)の人間は「文明は中東に始まり中東に終わる」と本気で考えているようだ。一神教文化圏の傲慢さの現われでもある。他の文明発祥地は無視である。しかし、この砂漠で生まれた一神教が人類文明をリードしていることも確かである。

 「自由」と言う美名の代償が中東の石油依存国に大きなツケを生むことになる。

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民が声を手に入れた

2011-02-22 00:04:53 | 社会常識と教育

 アフリカや中東の騒乱を中国が心配しているそうだ。当然である。インターネットの力がこれほど凄いと思っていなかったようだ。それは世界中の政府がそうである。しかし、中国は思うにそれほどの被害はないであろう。理由は、経済の発展である。現在と10年前を比較しても中国の発展は目覚しいものがある。同時に矛盾も生まれているが。国民の多くが情報統制の事実を認識している。

中国で考えられる動きは分離独立の動きであろう。以前何かの番組で、三国志の時代「言葉」について語っていた。劉備と諸葛亮は何語で会話していたのかと。北京語、広東語等中国の言葉は複数ある。故郷が異なるこの2人が通訳ナシで会話が出来たのかと言う疑問だ。台湾でさえテレビに字幕を出している。発音は異なれども文字は何とかなるためだ。

最も影響が大きいのは北朝鮮であろうと思う。しかしこの国の情報統制は凄まじいものがある。この統制された情報を金科玉条にしていたのが旧社会党である。社民党もその行動はどう見ても北朝鮮よりである。

 民が声を持つ、これが如何に大変なことか。聖書にも「最初に言葉あり」である。キリスト教もイスラム教も旧約聖書を聖典としている。

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民主主義は談合ではない

2011-02-21 00:02:42 | 社会常識と教育

 多くの日本国民が民主主義を誤解している。民主主義は議会と言う談合制度ではないのだ。法により、独裁者を期限付き及び議会と言うお目付け役付で選ぶ制度ある。大統領制はより理解しやすいと思う。議員には大統領の暴走を止めるだけの見識が必要であり、その判断を行う裁判所が独立してあることである。「何を当たり前のこと言っているのか」と言われる方も多いと思う。が、この当たり前のことができていない中国をできていている勘違いしていたのは多くの国民ではないか。「マスコミに扇動されてから」と言い訳されているが方も多いが、中国の脅威を謳っていたマスコミも少数ながらあったではないか。その選択は日本国民が行ったのである。民主党を選ぶことで。私も民主党を選択した、このことを後悔している。如何に制度疲労を起こしていた自民党といえ、代替政党が無ければ我慢するほかはなかった。民主党に期待した、いや小沢氏に期待した。しかし、国民の多くは小沢氏より、外交・軍事面で劣る菅総理を選択した。その結果が今回の「尖閣問題」である。そしてロシアの行動である。

国内にしか意識が向かない。それがこの結果だ。これはなぜ戦前の二大政党制が崩壊し大政翼賛会へと移行したことを改めて見直す必要がある。

 

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対策は解っていても実行できない

2011-02-20 00:14:06 | 社会常識と教育

 多くの国民が現在社会の問題点を理解している。多くの官僚も理解している。そして国会議員も。では、なぜその問題が解決できないのであろうか?大きな疑問である。

 その「利権」や「しがらみ」で問題と解っていても解決できないのである。

一例が相撲の世界である。外国人力士に「これが伝統である」と強要すれば断ることが出来る人間は少ないであろう。2~30年前に八百長が問題になった時、「人情相撲」「無気力相撲」と八百長の名称変更として別名を使用する。ドライに割り切らない、これが日本社会である。30年前利息制限法の厳格化が叫ばれてもグレー金利を残したのは、やはり金融界からの資金援助があったためと言われている。

 政治家の賄賂もそのお土産を期待してのことであり、自分たちの利権に関する件を国会質問等からの削除等のことは日常的に行われていた。現在もまだ残っているようだ。

更に官僚組織も霞ヶ関文学なるもので自分たちの利権を死守してきた。

「ウィルスにアルコール消毒は効果がない」と3年前のノロウィルス流行時指導しておきながら民主党政権では「インフルエンザ・ウィルスの消毒」としてビルの出入り口にアルコール消毒の設備が増設された。「政権交代」でウィルスにアルコールが有効なったのかな?お笑い種である。

 これでは、抜本的改革等出来るはずがない。せいぜい郵政改革や省庁の再編程度のことしかできない。

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書籍の未来

2011-02-18 23:56:30 | 社会常識と教育

出版界は不況を通り超え氷河期だそうだ。残念ながら日本人の知的レベルが落ちているのかそれとも脱「紙」媒体についていけないのが原因か。私は前者のような気がしてならない。

「紙」が発明されると竹簡・木簡(竹片や木片に文字を書き紐で繋いだもの)が廃れ、次に紙が現在その運命にある。しかしこの2千年近く使用され人間に慣れ親しんできた「紙」が全部無くなるとは考えられない。「紙」が電子媒体に全て置き換わることはありえないとしても多くの紙媒体が電子媒体に置き換わる可能性が大だ。文庫本などその一例であろうか。印刷代がかからなくなるコスト削減だ。また紙パルプ(森林資源)の消費が減ることは環境問題の点でも要注目である。

しかし、問題なのが最近の読み手の問題である。読み手にそれだけの読解力があるのかが疑問である。古典を読まない日本人、哲学書を読まない日本人、良くて下らない小説かマンガしか読まない日本人、我々が若いころよく言われたものだ。現在マニュアル本ぐらいしか読まれていない。マンガも部数が激減した。内容も売れるマンガは終われない、ダラダラと出版社の都合で長引かされる。話の流れで終われない、我々が子供のころコミックで5冊程度の名作マンガも今や30冊以上100冊近いものが多くなってきた。この中ダルミがマンガ離れを引き起こしている一因でもある。

マンガ、小説、哲学書など幅広く読めばよいと思うが、現在の読み手は付録目当てで本を購入するようだ。付録もブランドものの小物などで女性誌の売り上げは伸びている。それでも構わないと思うが、本の内容とその読者の理解力が問題である。学時代お世話になった教授が数年以上女性誌の売れ行きと文章力の関係を調べておられた。女性誌の売り上げで最も良く売れる文章力は小学4年生の文章力で書いた雑誌だそうだ。小学6年生の文章力で書くと20%売り上げが落ちるそうだ。老舗の男性誌の編集者と以前話す機会があり「脱字と誤字が多いね、校正している?」と聞いたことがある、その時の答えが「そんなことに気づく読者はいない」だった。確かにそうだと納得した覚えがある。

正に衆愚化の顕著な事例ではないだろうか。そしておバカタレントがチヤホヤされる世相である。衆愚政治化は益々進行しているようだ。10年ほど前に数年ほど来日していたある中国の教授が日本のおバカ番組の人気が高い状況を見て「これで日本に勝てる」と言ったそうだ。
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