社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

天国のイメージと民族性

2007-05-31 17:21:04 | 外交と防衛
 「天国のイメージ」をお尋ねしますと、多くの方が「白いところ、温かいところ、蓮の葉の上、酒池肉林・・・」等がイメージです。多くの民族が似たようなイメージを持っています。あるイスラム教の宗派が有する天国のイメージは「自分の好きな年代の若さで酒池肉林の世界」です。この場合天国に行けるのは男性だけで、女性は酒池肉林の一部として男性が連れて行くとされています。柳沢厚生労働大臣の発言とは比べモノにならない程物凄い男尊女卑です。
 一方ゲルマン系の民族の天国=ヴァルハラは、異型の天国です。「自分の祖先の霊と共に毎日戦争ができ、例え大怪我しようと死のうと翌日には生き返り元に戻り、また戦争ができる」所だそうです。カトリックの神父が「それを地獄と言うのだ」評したそうです。
 そのような「天国」のイメージを持つゲルマン人の一派がアングロサクソン人です。イギリス人やアメリカ人です。ドイツ人はゲルマン人そのものです。これらの民族のエリート相手に外交交渉を行なうことが如何に日本人にとって大変か容易に想像できると思います。
 私は病気で2度ほど死にそこなっています。しかも一度目はまる2日間意識がありませんでした。その間覚えていることは、白い雲の中みたいなところで、高校在学中2度ほどしか会話したことがない同級生の火事で亡くなった女性と、夢の中で再開しました。「久しぶり」と声をかけたのですが、横を向かれ無視されました。「相変わらず何考えているのだ」と思い目を覚ましました。そこには看護師の顔があり、「・・・サン今日は何日か分かりますか」と質問され、自分が死に損なったということと、いや現実と言う地獄に落とされたことを自覚しました。死にかけた時の世界は、川もなく白い雲の中で遠くに門みたいなものがありました。これが今にして思えばヴァルハラの門だったのでしょう。しかし、私は日本人です。「三途の川」でなく「ヴァルハラの門」を見るとはと、考え込んでしまいました。
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ミサイル潜水艦

2007-05-30 20:35:57 | 外交と防衛
 軍用の潜水艦は、ミサイル潜水艦(戦略潜水艦)と攻撃型潜水艦(戦術潜水艦)とに大別できます。ミサイル潜水艦は、テポドンのような弾道弾を海上もしくは海中から発射できる潜水艦です。アメリカのオハイオ級やロシアのデルタ級、タイフーン級、中国の夏級が現在一般に知られているミサイル潜水艦です。この中で中国の夏級以外は、静寂で発見が困難です。アメリカのオハイオ級が搭載しているミサイルは「トライデント」タイプで、海中から発射されます。そして宇宙空間で複数の弾頭に分割されます。弾頭は核弾頭とダミーです。そして、それぞれ異なる都市へ宇宙空間を経て秒速5000m以上のスピードで落下してきます。このミサイルの射程距離は8000kmと言われています。インド洋から旧ソ連の都市が攻撃出ます。そしてこのトライデントをオハイオ級1艦で24発発射します。
 まさに「沈黙の艦隊」です。ロシアも同等です。中国の夏級も「東風(トンプウ)2号」を搭載しています。
 これらのミサイル潜水艦の哨戒が海上自衛隊の18番です。永年旧ソ連の太平洋艦隊と「恐怖の鬼ごっこ」をしてきたのですから。国民は興味も持ちませんでしたが。当然居場所が発見できないように長期間海中にいる必要があり、原子力潜水艦です。排水量も2万tを超えています。タイフーン級などは3万5千tもあり、艦内には、15m×7m程度のプールもあります。
 このミサイル潜水艦を護衛するための位置づけとして、攻撃型潜水艦があります。原子力機関やディーゼル機関、スターリング機関、ワルター機関などがあります。ワルター機関とは海中でも二酸化マンガンと過酸化水素水を反応させ酸素作りディーゼル機関を動かすことができる方式です。ナチスドイツが開発しました。現在ロシアや北朝鮮の「改ロメオ型」がこれに当たります。空気の熱膨張と収縮との気圧差をりようしたのが「スターリング機関」です。現在スゥェーデン海軍で使用されています。また海上自衛隊の潜水艦でも採用しているようです。
 これらの潜水艦は、戦術的な(艦艇や狭い地域)運用が主ですが、核弾頭の小型化により核攻撃もできます(もちろん戦術核ですが)。ハプーン対艦ミサイル等がその事例です。射程距離50km程度のミサイルです。
 また主な兵装は魚雷(魚形水雷)で、ホーミング(音響自動追尾式、アクティブとパッシブ、その両方がある)方式が一般的です。ケーブルによるリモートコントロールも併用できる型がMrk.43タイプの魚雷で、アメリカや海上自衛隊の標準型です。大戦中は直進タイプが主でした。
 
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緑の再生

2007-05-29 19:46:46 | 社会常識と教育
 「緑の再生」と聞いて植林を思い浮かべてた方は流石です。意外と知られていませんが、日本人ほど植林が上手い民族は稀有な存在です。外材が安いといって膨大な森林資源を日本は東南アジアから輸入しています。伝聞ですが東南アジアの方が「日本は砂漠の国で森林資源がないので輸入している」と思っていたそうです。そして来日して日本の緑の豊かさに驚いたそうです。日本も昔から樹木を伐採して来ました。しかし、同時に植林をして来ました。ここが他の国とは大きく異なるところです。フィリッピンやインドネシアの木材資源の輸入を日本が行なったため、東南アジアの多くの山々が「ハゲ山」となり、水害で耕作地も流されています。しかし、「これは何とかしなければ」と思い行動した、日本人により、これらの山々は緑を取り戻し水害が減り農業生産性が上がり収入が増え、これら日本人技術者たちに多くの住民が感謝しています。
 もともと「日本の神道」は社と鎮守の杜(森)がワンセットだったそうです。村の社と杜(森)が水田の風景の中で木々を蓄えていました。
ここで、「森」と「杜」と言う漢字の違いについて説明します。「杜」は人工的に作られた森林を指す漢字です。一例を挙げると東京の明治神宮の杜は大正4年明治神宮壮健の時人工的に考え作られた杜(森)です。最初は背の低い日を通す木々を植え、森林が育つに従い背の高い木々に移るように設計され現在に至ります。一方「森」は自然の森林を指す漢字です。現在その区別が無くなってきています。日本人はこのように宗教と結びつけ森林(緑)を守ってきたのです。
 旧約聖書の外典に「ダニエル伝」と言うものがあります。バチカンの影響で正典になったり外典になったりしています。このダニエルが予言しています。「ペルセポリスをはじめとした大都市は、木々がなくなりやがては滅びて行く」と。旧約聖書はユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖典です。西洋思想?は数千年前から「木」=「緑」の重要性を説いていたようです。現在、ペルセポリスは砂漠の中にあり古の伝説の空中庭園の面影もありません。
 更に、漢字の国の中国も当然「森」と「杜」との違いは理解出来るでしょうが、現在、中国の環境破壊は近隣諸国に迷惑をかけています。日本へは黄砂や大気汚染の被害が近年顕著になっています。またロシアも河川や海岸の水質汚染についてクレームをつけています。基本的に、社会主義政権や共産主義政権の一党独裁の国家で環境に注意を払った国は歴史上存在しません。旧ソ連や東欧諸国、北朝鮮、殆ど左翼国家は環境に関心を示しません。現在の中国にしてもそうです。日本が脱硫装置や触媒の資金援助をしても別の用途に使用します。また日本国内では「ヒモ着きの援助とは何ごとか」と社民党や共産党(寝言党)の支持者の方々や反日マスコミが騒ぎます。
 日本人の「緑の再生」に対する知恵が地球の環境破壊を救うのではないでしょうか。事例として鳥取砂丘で果物栽培が盛んです。しかし困ったことが起きています。緑が砂丘に進出して砂丘が後退しているそうです。鳥取は観光資源たる砂丘の保持に頭を抱えているそうです。
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兵器の規格

2007-05-28 17:29:24 | 外交と防衛
 防衛白書によると防衛の基本戦略は「水際作戦」と「MD(ミサイル防衛)」と「災害復旧活動」に大別できます。細菌テロ等の第一次処理は警察庁となっています。
 「水際作戦」とは、侵略する敵が船舶や航空機で空中にある時、かつ領土の外の領空・領海にある時に撃滅します。日本の国土に上陸させないことを第一の目的としています。ゆえにその為の防衛用の兵器を装備しています。
 空からの進入者に対しては、戦闘機や対空ミサイル、高射砲群、海からの進入には、潜水艦群、護衛艦群、対艦ミサイル群等を有しています。しかし、これらの兵器が単一の規格で装備れているのでしょか。以前は単一の規格で装備されていましたが、目的別に特化した兵器になるに従い、兵器の規格が崩れてきたように感じています。
 第二次世界大戦中、大日本帝国では陸軍と海軍との兵器の規格が異なりました。同じ口径の機関銃の弾丸さえ、規格が異なり互換できませんでした。しかしアメリリカは日本の20倍の生産力があるにも関わらず、重機関銃は12.7mmブローニングM2で統一されていました。アメリカの主力戦車M4の車高が高いのは、航空機用の星型エンジンを搭載しているためです。日本は同じ陸軍の小銃でも38年式は6.5mmの弾丸を使用し、99年式は7.7mmの弾丸を使用します。機関銃も種類により使用できない弾丸との組合せが殆どでした。 
 貧しい日本が、消耗品たる兵器の規格の統一ができず、裕福なアメリカが同じ規格で大量生産。これが戦後の兵器体系の最も反省すべき点でした。
 しかし、現在のアメリカ軍はこの兵器の規格体系がバラエティーに富んできました。日本は安保条約の関係からこのバラエティーに富んだ規格を受け入れざるをえません。例えば、対空機関砲として代表的なものの口径は37mmです。しかし、M2歩兵戦闘車の主砲は25mmです。航空機の機関砲では20mmが標準です。
 自衛隊で現在配備数の少ない87式対空自走砲の方が、MBTの90式戦車より汎用性が高いのではないでしょうか。37mm対空機関砲2門は地上兵器としてもかなり強力な兵器です。それでもMBTに太刀打ちできません。そこで対戦車ミサイルを搭載し、その欠点を補うのです。90式戦車を否定している訳ではありません。限られた予算で有意義に広範囲に目的に適合できる兵器を増やすことを提案します。採用台数が増加すれば導入単価も下がるはずです。兵器体系を考える場合、その汎用性を併せて考えなければ、いくら予算があっても足りません。兵器は究極の消耗品であることを今一度思い起こす必要があります。
 
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統治能力

2007-05-27 13:05:34 | 外交と防衛
 その国の政府がその国の国土を全部統治できていない国が幾つもあります。宗教対立が強い国などがそうです。日本近隣ではフィリッピンのミンダラナ島西部がそうです。このような地域はイスラム過激派が浸透し易い環境にあります。しかし、現在マスコミが、あまり報道しない国家が、アンタッチャブルの地域がパキスタンとアフガニスタンとの国境周辺です。「トライバル・エリア」と呼ばれています。この地域にビンラデンやタリバンの隠れ家多数存在します、支持者も。このトライバル・エリアは昔から禁制品(密輸品)の宝庫で、現在覚せい剤やコカインをはじめとした麻薬類やピストルや自動小銃、爆発物は言うにおよばず、核やガス、細菌まで密売されていると言われています。ここではアルカイダの支持者が多いのですがが、基本は千夜一夜に出てくる盗賊アラババの集落みたいな地域です。ヤミ商売ですから儲かります。しかし、アフガニスタンやパキスタンの国民には還元しません。パキスタン軍も手出しができません。手を出せば国境を超え逃げられます。このような国家の統治できていない地域が世界中にはたくさんあります。シンガポール、インドネシア、フィリッピン、ベトナム、マレーシアが囲む海域は防衛白書(2003年版)にも海賊の危険水域と表現されていました。これらの国には統治能力に疑問が生じてきます。中国の新疆ウィグル自治区やチベットは現在も反政府勢力が強い地域です。人民解放軍の空軍はこの地域に増強を現在図っています。ただし、ゲリラ相手に最新鋭機は必要ありません。従来型でも充分な攻撃力です。北アイルランドのIRAもキリスト教(カトリック原理主義)のそうしたものの1つです。
 宗教が絡んだ(利用した)これらのアンタッチャブルの地域の治安については当然、国家はその責めを負いません。日本では考えられないことですが、国家の統治能力の及ばない、ゲリラのクニや盗賊のクニは現実に世界中に存在します。
その事実を無視しての報道や外交政策に何か意味があるのでしょうか。
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閉架式の書店から見える韓国人

2007-05-26 18:33:51 | 社会常識と教育
 韓国の書店と中国の書店は「閉架式」の書店でした。支払いカウンターの後ろに本が陳列してあり、顧客は「その本ください」と指示をして本を購入します。中国と同じ漢民族の国台湾の書店は、日本と同じく開架式の書店でした。顧客が自由に本を選び支払いカウンターに持っていき本を購入します。
 中国が閉架式だったのは理解出来ます。顧客へのサービスが存在しない共産主義の国だからです。しかし、韓国は資本主義の国です。古い概念では「西側」の国の1つです。万引きが多いからでしょうか。他の国も同様だと思いますが韓国は飛びぬけて万引きが多いのでしょうか。顧客へのサービスがそこには感じられません。
資本主義の書店で「歴史的な書籍」以外、閉架式で商売している国は韓国だけではないでしょうか。この感覚がロス暴動の時、黒人に店舗を襲撃された底流に流れる心理的原因の表れではないでしょうか。ロス暴動のキッカケは、白人警官による黒人へのリンチでした。しかし、暴動を起こした黒人は多くの韓国人店舗を襲撃します。その原因は黒人少女が万引きしてそれを韓国人店主が後ろから射殺したことに因ります。その少女を後ろから射殺するという行動の底辺には、「韓国人が世界で一番優秀である」との妄想(そのためノーベル賞受賞にインチキまでしてこだわる)と閉架式の書店から見える極端なまでの被害者意識に基づいているようです。
アメリカは銃の国であることは周知の事実です。銃の国には銃の国ならではのモラルがあります。代表的なことが「後ろから撃ってはいけない」ということなどです。後ろから銃を撃つことは「卑怯者」として忌み嫌われ軽蔑されます。この行為を万引きした少女に行なったわけです。万引きは非難されるべき行為ですが、射殺とはバランス感覚が麻痺しているようです。
 その原因は歴史的に、常に日本や中国に侵略される側にあり、過剰なまでの被害者意識が民族性として染み付いてきたためと考えられます。
書店の販売方法から見えた韓国の脆弱性です。このよな文句だけ一人前の国と本当に仲良くできるのでしょうか。妥協したり下手に出ればドンドン踏み込んで来る連中です。日本で俗に言うところの「ゲス」です。ある程度こちらが強くでなければまともな話しもできない卑しい連中です。「日韓友好」を考えるに日本側のメリットは何なのでしょうか。
 左翼の方は日帝時代に迷惑をかけたと反論されますが、では日本が朝鮮半島に残してきた資産は返還されるでしょうか。約53億円(昭和20年のレートで)あります。これを返還してからの話ではないでしょうか。著者:朴泰赫(パク テヒョク)氏の「醜い韓国人」をお読みになれば、現在の韓国政府の政策に疑問も持つ韓国人も多いことが解ります。
 当時の世界情勢では日本が朝鮮半島に進出しなければロシアが進出していました。そういう時代背景があります。ロシアが宗主国だった方が韓国人は幸福だったと言うことでしょうか。「外国への侵略などするべきではない」との意見が聞こえてきそうですが、それは「日本の武士の時代に切腹は良くない」と言っていることと代わりません。それを非難する方は森謳外の「安部一族」を読んだことがないのではないでしょうか。現在の感覚で過去の出来事を裁くことは意味のあることなのでしょうか。帝国主義が世界中で吹き荒れていた時代に生きていた方の感覚と現代人の感覚が異なることを、まず認めることが大切です。
 
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北朝鮮の対艦ミサイル

2007-05-25 19:30:51 | マスコミ批判
 日本海で北朝鮮の対艦ミサイルが発射されたそうです。だから何故マスコミがわざわざ報道しなければならないのか、大きな疑問です。日本も中国もアメリカも韓国さえ対艦ミサイルの試射は通常訓練の一環です。ミサイルについて日本ではナカナカ理解されていません。「軍事」=悪いこととされて教育されてきたため、まともな軍事知識を国民が有していません。ある意味左翼の教育改革が成功したのでしょう。日教組の基本方針はスターリンが自ら加筆した1932年の国際コミンテルテーゼの翻訳版と言われています。日露戦争で負けたロシアのスターリンの立場としては「日本」を骨抜きにする必要を感じていたため自ら加筆したと言われています。
 ミサイルは大量破壊兵器(核・ガス・細菌など)を弾頭とした戦略ミサイルと航空機、艦船、車両、極狭い地域の破壊を目的とした弾頭を搭載した戦術ミサイルとに大別できます。ノドン、テポドンは戦略ミサイルに分類され、対艦ミサイルや対戦車ミサイルは戦術ミサイルに分類されます。戦術ミサイルは基本的にMac.0.8からMac.5前後の速度で目的「物」に向かいます。しかし戦略ミサイルで一般的な弾道弾はMac.20前後で方物線軌道で目的地(面)に落下してきます。被害も甚大です。
 ですから北朝鮮が対艦ミサイルの試射をしたからといってマスコミが真っ先に報道する価値があるニュースなのでしょうか?疑問がぬぐえません。マスコミにこの程度軍事知識が理解できる方がいらっしゃらなくて報道したのであれば、マスコミは安全保障の議論を引いては憲法9条の問題を議論する資格があるのでしょうか。もし意図的に対艦ミサイル試射程度で世論を先導しようとしたのであれば別ですが。
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F-22から見える中国

2007-05-24 20:14:00 | 外交と防衛
 F-22の沖縄への配備や航空自衛隊の採用の内定の噂は、中国にとって1996年の台湾への総統選挙をミサイルで脅かしたところ、アメリカの空母2個艦隊に封じ込められたことへの蹉跌から抜け出すことが、しばらく訪れないという衝撃的な出来事です。1996年以降空軍の近代化を進めていた中国にとってはいかんともし難いものの1つが、アメリカとの空軍力の差です。制空権を握ることは大型爆撃機や大型輸送機、艦船の移動を容易にします。このためロシアからスホーイ27やスホーイ30を輸入して空軍の近代化に努めてきたことは周知の通りです。しかし、F-22は現時点では他国の戦闘機より圧倒的に強力であり、根本的に空軍作戦の底辺が変わります。レーダーに探知できないことやノーマルモードで音速を突破でき、CCVの技術をコンピュータ制御でき横を向いて飛行できます。中国空軍のここ10年間の努力が沖縄にF-22が配備された時崩壊した瞬間でした。
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F-22から見える日韓、関係

2007-05-23 21:30:05 | 外交と防衛
 朝鮮日報2007/4/23版によると日本の次期FXがF-22になりそうであると大いに警告しています。
 韓国は約30年かかってアメリカのF-15戦闘機を2006年から配備し始めました。これまでアメリカは余程信頼できる国にしかF-15戦闘機の輸出をしてきませんでした。日本は1980年代にはF-15戦闘機を実戦配備しています。中東戦争での旧ソ連製戦闘機とのスコアーは205機対0で正に最強の戦闘機でした。故に韓国が30年がかりでアメリカにアプローチしてきましたが、アメリカは総合力で数段落ちるF-16しか韓国に輸出しませんでした。最もこのF-16Kをパクリ独自に輸出しようとしてアメリカ議会に韓国は叩かれています。このような信頼が低い国にはなかなかF-15を輸出しようとはしませんでした。
この時のエピソードがアエラの田岡編集長(当時)が語っていました。「米空軍の司令官にこれで日本の自衛隊に勝てるのか?」としつこく質問していたそうです。
日本の防衛省関係者がこのような発言をすればマスコミは大問題にしますが、韓国は良いようです。
 しかし、2006年よりアメリカはこのF-15戦闘機を韓国に輸出します。それはアメリカ自身がF-22を採用したことによります。このF-22はF-15やF-16、F-18との模擬空戦で144対0のスコアーを出しました。この結果から予想できる通り、現時点でまさに敵無しで圧倒的です。日本の次期FXにこのF-22が有力です。まさに北東アジアの空の軍事バランスが一変することになります。これが韓国にはお気に召さないようです。「日本がF-22を採用すると韓国空軍の長期計画が大いに見直しを迫られる」そうです。やはり韓国の仮想敵国は日本であり北朝鮮ではないようです。
 しかもこの記事も「中国空軍との軍事バランスが崩れる」と中国を抱き込み論調を展開しています。確かに中国は台湾問題があるため事は深刻です。沖縄にF-22が1個飛行隊(12機)いるだけでも軍事バランスが崩れるところに日本がF-22を採用した暁にはそのバランスの崩壊がより大きなものになるためです。
 朝鮮日報では「アメリカが最新鋭機を外国に売るはずがない」とか「1機170億円以上になる機体を買う国はない」などの論調が目立ちますが、高額だからこそ日本が購入しなければアメリカ自身も配備することが経済的にできません。日本の配備数は最早規定の事実であるのです。この議論はもう3年ほど前から盛んにされていますが今まで耳を傾けていなかっただけではないでしょうか。
 この朝鮮日報の記事から見えてくることは韓国が決して日本と仲良くしようと思えないと言うことです。「韓流ドラマ」酔っているおバカな国民の目が覚めることがあるのでしょうか。
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銃器の基礎知識

2007-05-22 16:51:38 | 社会常識と教育
 本日は指向を少し変えまして銃器の基礎について記載します。これが軍事の基礎になりますのであしからず。
 まず、ピストルの弾丸とライフル(小銃)の弾丸とではその破壊力、射程距離に格段の差があります。ピストルの有効射程距離は25m程度です。一方ライフルでは300m以上になります。また、軍用ヘルメットでピストル弾は止めることが出来ますが、ライフル弾では紙みたいに貫通します。更にライフル弾を止めることが出来る防弾チョッキは鉄板をいれたモデルでも困難です。通常のタイプではライフル弾を止めることはハッキリ言って無理です。基本的に車のドアが盾になるのはピストル弾でも怪しいのですからライフル弾ではありえません。
 次に同じ弾丸でもその種類により破壊力がことなります。軍用に使用する銃弾は国際条約により、メタル(銅)を被せるものしか使用できません。これを通常メタルジャヶット弾と呼んでいます。このメタルジャケット弾は貫通力があり人体も貫通するため、被弾者は急所に当たらない限り死にいたりません。傷口も小さく銃創(怪我)の治りも早いという特徴があります。ダムダム弾のように鉛がむき出しで人体に当たる前に空気抵抗で破裂して被弾する弾丸の使用は軍用では使用できません。しかし、治安維持(警察用)では使用します。弾丸が貫通しないため二次被害を防ぐことが出来るためです。これは傷口が汚く大きくなるため、死に至るまで苦しむケースが多く軍用では使用できませんが警察用として2次被害者が出にくいため使用されています。
 鉛の変わりに鉄鋼を使用した鉄鋼(アーマーピッシング)弾は貫通力の強化を図った銃弾です。更に俗称グリーンチュプ弾と言った怖るべき弾があります。弾丸をホーロー加工した鉄鋼弾です。この弾丸はアメリカでも所持さえ禁止されていて1発所持するごとに懲役が1年加算されると言う物です。この弾丸は例えピストル弾でも防弾チョッキはおろか防弾ガラスさえ防ぐことはできません。
 マシンガンはライフル弾を使用する機関銃であり、サブマシンガン(ヨーロッパではマシンピストル)はピストル弾を使用する機関銃です。戦場ではマシンガンの方が有益ですが、人ゴミの中を想定した警備や屋内では、貫通した弾丸による二次被害を少なくするためにもサブマシンガンの方が有益です。そのため警察の特殊部隊が使用する銃器はピストル弾を使用する銃器が多くなります。
 軍用ではピストル弾を使用する銃器はサイドアームズと呼ばれ二次的な兵器となります。
 ピストル弾の初速は現在一番早いと言われるレミントン357マグナムフルメタルジャケット弾で約370m/秒ですマッハ1強程度です。しかしライフル弾ではその3倍は当たり前です。弾丸の重さもライフル弾はピストル弾の3倍程度ありますから、エネルギー=質量×初速の2乗と言う物理の公式に当てはめますと初速が3倍と言うことは9倍となり単純に質量の3倍をカケて27倍にもなります。しかもライフルの弾速は音速の3倍となるため、音より早く着弾することになります。
 このように、ライフルとピストルとではその破壊力から射程距離が全く異なります。現在日本のテレビドラマではライフルとピストルが同条件で打ち合ったり、装甲していない車のドアを盾にしたりとメチャクチャです。
 軍事的ことがらを議論する上ではこのようなテレビドラマのイメージを捨てて議論しなければ、社民党や共産党との議論ように現実とも噛み合うことは有り得ません。
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