2年前、鳥インフルエンザが騒がれたが、騒ぎだけで収まった。パンデミックの危険は回避されたが、消滅したわけではなかった。今回鹿児島県で鶴の遺骸から発見されたウィルスはこの恐怖の鳥インフルエンザH5N1型だった。これが意味することは、2011年はパンデミックの恐怖と共に幕が明けることとなる。現政権にこの危機管理能力あるとは考えづらい一面がある。現場の保健所をはじめとした公務員が幾ら頑張っても現政権の政治家にこの危機に対応できるか疑問がある。
鳥インフルエンザによるパンデミック(スペイン風邪)は第一次世界大戦を終結させたほどの被害を出した。型番が異なるためワクチンはまだない。現在あるワクチンは効くかどうか未だ不明である。例え効いても人間間で感染する状況では変異して効かなくなる可能性が大である。大正時代のスペイン風邪はインフラを支える人間にも軒並み感染した。現在で言えば物流を担うドライバーや電気・ガス・水道のライフラインを支える人間が感染して社会が麻痺することが予測される。
大げさと思えるが3年前のことを思い出し、2週間分の食料の備蓄とマスクの備蓄が必要となるのではないか。幾ら優秀な「空気清浄機」でも電気が来なければただの箱である、同様に食料が入手できなければ同様である。大正時代のパンデッミックの死者も東京での餓死者が多数出たようだ。家族全員罹患して動けなければ、飢え死にしかなかったようだ。
世界の人口が14億人の当時4000万人の人間が死亡した。第二次世界大戦でも3000万人が死んでいるがそれよりも多い。今回、厚生労働省の試算では第1期の罹患での死者は62万人である。大正時代は5期ほど流行したそうだ。そして3期と4期の流行時の死亡が一番多い。