今日で3回目、ブラモル・ホール Bramall Hall のイベント、フラワー・フェスティバルの記事です。
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草花は自然に咲く姿がいちばん美しいと私は思います。
昨日までの記事で、美しい花を材料に芸術的表現?をこころみた、独創的なディスプレイへの違和感をお伝えしたつもりですが・・・
中には、悪くないな、と思わせるものも、いくつかありました。
ヴィクトリア時代の建て増し部分(外から見たら、ちゃーんとチューダー式の白黒ハーフチンバー風に建てられています。)の一階、厨房 Kitchen。
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素朴な木のテーブルの端から端まで、野の花や果物をまぜてあしらったどっしりした構成のアレンジ。
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1960年ぐらいまでは、キッチンとダイニングスペースを分けるのがイギリスでは一般的な家屋のアレンジでした。
今は、オープンキッチンが主流です。
キッチンとダイニングスペースを隔てる壁にはたいてい、「ハッチ」という、扉つきの窓があって、できた料理をだしたり、食べ終わったら食器を戻したりするのに使われました。
いちいち2つの部屋を物を持って行き来しなくてもいいように。
召使が次々と料理を運んで出入りする大邸宅にもこれがあったのがちょっと、驚き。
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長い調理テーブルのある厨房のハッチから、ヴィクトリア時代の飾りつけのダイニング・ルームを覗いたところです。
ハッチには、ティーセットがおいてあります。
ダイニング・ルーム Dining Room のダイニング・テーブル
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ごく普通の、テーブル・デコレーション。
・・・悪くないです。
クジャクの羽根が余分かもしれませんが、ヴィクトリア時代の「こてこて趣味」に合うかもしれません。
私が一番気にいったのは、納戸 Still Room。
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壁から下がる乾燥ハーブは、通常の小道具ディスプレイだと思います。
素焼きの壷に生けた野の花、カウスリップは作品でした。
静謐な空間を演出しています。
以前はなかった!
車椅子用のめだたないエレベーターを改装時に設置したようです。
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奥の窓辺の赤いグラジオラスが余り自己主張せず、モダンにアレンジしてあるのも悪くないと思います。
チューダー様式の、古いオリジナルな建物の部分に戻ります。
漆喰の梨と鳥の連続模様のフリーズ飾りとオリジナルの天蓋つき木製ベッドが見ものの、2階の小さな寝室、パラダイス Paradice Bedroom。
窓辺の華やかなアレンジが、あまりにも古典的で、しかも室内が窓の外にくらべて暗いので目立ちません。
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つぼみのグラジオラス、カーネーション、ユリ、バラと気落ちするぐらいありきたり。
寝室にあるのが疑問ですが、花が引き立つなかなかなアレンジです。
天蓋つき寝台のよこにあった赤ちゃん用ベッド(クリブ)にふんわりかかっていた、上掛けキルトがカスミソウでできていました。
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藤色の部分はコーン・フラワー。
細かいメッシュに花がさしてあるんだと思います。
私は、やっぱりこういう不自然なちまちましたものがすきではないのですが・・・
あまり自己主張しない、こちんまりしたサイズだったのと、ほんとに布のような質感を追求していたところに好感をもちました。
この手の「不自然路線」の唯一、許せる作品例。
同じ部屋の木製のタオルかけに同じく、さりげなくかかっていた花をちりばめた布状のものの写真も撮ったのですが、ピンボケ!ここではお見せできません。
結局どうせ不自然に飾るなら、奇をてらったアート志向のものより古典的なディスプレイにしたほうが花の美しさが生きるということではないでしょうか。
やはり、主観の問題かもしれません。
フェスティバルは日曜でおしまい。
昨日、月曜日は、ホールの定休日ですが、臨時であけて、展示に使った花のばら売りをしていました。
あまり、売れてなかったようですよ。
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24日、昨日の日報記事のリンクを貼りました。↓
英国式??フラワー・アレンジメントの祭典、チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホールで2016年9月24日ブログ
英国式??フラワー・アレンジメントの祭典、チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホールで、その22016年9月26日ブログ
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。
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草花は自然に咲く姿がいちばん美しいと私は思います。
昨日までの記事で、美しい花を材料に芸術的表現?をこころみた、独創的なディスプレイへの違和感をお伝えしたつもりですが・・・
中には、悪くないな、と思わせるものも、いくつかありました。
ヴィクトリア時代の建て増し部分(外から見たら、ちゃーんとチューダー式の白黒ハーフチンバー風に建てられています。)の一階、厨房 Kitchen。
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素朴な木のテーブルの端から端まで、野の花や果物をまぜてあしらったどっしりした構成のアレンジ。
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1960年ぐらいまでは、キッチンとダイニングスペースを分けるのがイギリスでは一般的な家屋のアレンジでした。
今は、オープンキッチンが主流です。
キッチンとダイニングスペースを隔てる壁にはたいてい、「ハッチ」という、扉つきの窓があって、できた料理をだしたり、食べ終わったら食器を戻したりするのに使われました。
いちいち2つの部屋を物を持って行き来しなくてもいいように。
召使が次々と料理を運んで出入りする大邸宅にもこれがあったのがちょっと、驚き。
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長い調理テーブルのある厨房のハッチから、ヴィクトリア時代の飾りつけのダイニング・ルームを覗いたところです。
ハッチには、ティーセットがおいてあります。
ダイニング・ルーム Dining Room のダイニング・テーブル
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ごく普通の、テーブル・デコレーション。
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クジャクの羽根が余分かもしれませんが、ヴィクトリア時代の「こてこて趣味」に合うかもしれません。
私が一番気にいったのは、納戸 Still Room。
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壁から下がる乾燥ハーブは、通常の小道具ディスプレイだと思います。
素焼きの壷に生けた野の花、カウスリップは作品でした。
静謐な空間を演出しています。
以前はなかった!
車椅子用のめだたないエレベーターを改装時に設置したようです。
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奥の窓辺の赤いグラジオラスが余り自己主張せず、モダンにアレンジしてあるのも悪くないと思います。
チューダー様式の、古いオリジナルな建物の部分に戻ります。
漆喰の梨と鳥の連続模様のフリーズ飾りとオリジナルの天蓋つき木製ベッドが見ものの、2階の小さな寝室、パラダイス Paradice Bedroom。
窓辺の華やかなアレンジが、あまりにも古典的で、しかも室内が窓の外にくらべて暗いので目立ちません。
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つぼみのグラジオラス、カーネーション、ユリ、バラと気落ちするぐらいありきたり。
寝室にあるのが疑問ですが、花が引き立つなかなかなアレンジです。
天蓋つき寝台のよこにあった赤ちゃん用ベッド(クリブ)にふんわりかかっていた、上掛けキルトがカスミソウでできていました。
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藤色の部分はコーン・フラワー。
細かいメッシュに花がさしてあるんだと思います。
私は、やっぱりこういう不自然なちまちましたものがすきではないのですが・・・
あまり自己主張しない、こちんまりしたサイズだったのと、ほんとに布のような質感を追求していたところに好感をもちました。
この手の「不自然路線」の唯一、許せる作品例。
同じ部屋の木製のタオルかけに同じく、さりげなくかかっていた花をちりばめた布状のものの写真も撮ったのですが、ピンボケ!ここではお見せできません。
結局どうせ不自然に飾るなら、奇をてらったアート志向のものより古典的なディスプレイにしたほうが花の美しさが生きるということではないでしょうか。
やはり、主観の問題かもしれません。
フェスティバルは日曜でおしまい。
昨日、月曜日は、ホールの定休日ですが、臨時であけて、展示に使った花のばら売りをしていました。
あまり、売れてなかったようですよ。
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24日、昨日の日報記事のリンクを貼りました。↓
英国式??フラワー・アレンジメントの祭典、チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホールで2016年9月24日ブログ
英国式??フラワー・アレンジメントの祭典、チューダー様式の邸宅、ブラモル・ホールで、その22016年9月26日ブログ
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。