イギリス中部の、古い建物がみっちり建ち並ぶ奇跡のように美しいシュルーズベリーを訪問した時(それも2回目です!)の写真がまだあったので載せちゃいます!
表通りに向いた間口はけっこう狭くて....
奥に長い、ガタガタした形態のホンモノのチューダー建築(16世紀のイギリスの建築様式)!です。
表通りに面した一階店舗は宝石店で奥に長い側から階段を上がって入る2階、3階部分はタイ料理のレストランのようです。
奥に長い側の外壁に、漆喰を盛ってレリーフ状にあらわしたフルール・ド・リ(フランス王朝の紋章、ユリ)と奥に小さく見えているチューダー・ローズ(イギリス王室の紋章、ランカスター家の赤バラの中にヨーク家の白バラ)が飾りつけてあります。
すごくいいかげんな位置に!
漆喰のハチまで!
それに3、2って何?!
どんな由来でこんな場所に紋章の飾りがあるのか、チューダー建築をめぐるガイド・リーフレットには書かれていません!
建物が建てられた時からあるオリジナルなのかどうかも書かれていません。
チューダー建築があまりにもありすぎて、ガイド・リーフレットには載りきらない物件多数!
これも謎の物件です。
カドのチューダー建築から張り出している木彫りのドラゴン(ですよね?)
オリジナルなのか中世の雰囲気を考慮して後から付け加えたのか、それともコンピューター・ゲームか何かからインスピレーションを得たモダンな創作なのか?
1990年に修復されたとき、木肌をむき出しにして中世、チューダー朝のオリジナルな建築技法を復活させた例、だそうです。
コスタ・コーヒー Costa Coffee というイギリス最大のコーヒー・ショップチェーンが間借りしています。
ちなみに隣(足場が組まれている修復工事中のチューダー建築)との間の狭い小道はグロープ・レイン(Grope Lane、 gropeというのは痴漢行為という意味です)という名前の中世の頃からのいかがわしい名前の抜け道です。
木肌むき出しの茶色い梁を主に19世紀に黒く塗りたくっちゃったのが現在「典型的なチューダー建築の特徴」として知れ渡ってしまっています。
最近のちゃんとした修復ではできるだけオリジナルな外観を取り戻すよう細心の注意が払われているということですが.....
当時の首相、マーガレット・サッチャーと国防相のマイケル・ヘーゼルタイン男爵の横顔とPOLL TAX (評判の悪い人頭税、1993年に廃止)と1990年の年号の表示.....
いいのかな?ずっと残るでしょうに。
裏通り、面白いと思ったので写真を撮りました。
この建物のどこがおもしろいのかって?
戸口の上のふさいだ窓に黒いペンキで窓ガラス部分が塗られています。
ね、おもしろいでしょう?