イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

ストックポートの栄冠、国中で一番見苦しい建築物の前にも吸引力のある観光アートトレイルのカエルが鎮座

2021年09月05日 08時00分00秒 | ストックポートとその周辺
アート装飾を施した21体のカエルを探してストックポートのタウンセンターをめぐるアート・トレイル、Stockport Giasnt Leap 続きです。




ドラキュラをもじった ガイコツカエル、Count Frogula (フロギュラ伯)と Count Froglet (子ガエル伯)の背後の現代建築は...



レッドロック・ストックポート Redrock Stockport
10スクリーンを有する映画館ライトシネマ Light Cinema 、スポーツジム、レストラン、バー、カフェ、立体駐車場がある総合レジャー施設です。

子ガエルのフログレット伯はアマゾン熱帯雨林に生息する猛毒ガエル、ブルー・ポイズンアロー・フロッグですね。


完成した2018年に権威ある建築雑誌 Building Design の読者(建築家)投票により、英国で最も見苦しい建築物に与えられるカーバンクル杯 Building Design's Carbuncle Cup (BDCC)を獲得したのです。

この情けない栄誉は今だに苦笑いとともに地元の人々に語り継がれています。

私もいまだにレッドロックの名前を出すたびに「連合王国で最も見苦しい建築に与えられるカーバンクル杯獲得の栄誉に輝く」というクドい常套句を引用せずにはいられません。

(ただ、ストックポート以外の場所ではもう誰もおぼえていないでしょうね...と言うか、受賞が評判になった当時ですら関心を持ったのは建築デザイン業界などの専門家だけだったはず)



先週末に撮った写真です。
もうガイドマップをもってカエルめぐりをして歩く親子の姿は全く見られません。
夏休みの最初の週あたりにみんなカエルめぐりは終えちゃったみたいですね。

カーバンクル杯の詳細は3年前の記事をじっくり読んでいただくとして...。

輝く栄冠!建築大賞を獲得した連合王国で一番見苦しい建築物がストックポートにあり!!!

レッドロックのいかにも、な現代建築の無機質な外観はたしかに一般人の好悪をわかつでしょうが、そーんなに見苦しくもないですよね?

高層駐車場を回り込んだ...




反対側は全く印象が違います。


高速道路をまたぐ国道A6(マンチェスター、ストックポート間を結ぶバス通り)から撮った写真です。

ね、こちら側はけっこうエグいですね。

赤いウロコ(?)とアルミっぽい表面キラキラ仕上げの青い市松模様に赤いロゴ!

3年前の記事から転載した写真です☟


入り口のあるタウンセンター側からは見えないケバケバ表面仕上げはもっぱらストックポートには用がなく高速道路を走り抜けるドライバーからヒンシュクを買っているようです。
同じく高速道路を高くまたぐ、ストックポートのもっとも有名なランドマーク建築、ストックポート・ヴァイアダクト Stockport Viaduct (鉄道橋)からもよく見えます。
マンチェスターを出て、ロンドン方面に向かう電車はストックポート駅に入る直前にヴァイアダクトの上でグッと速度を落とします。
信号待ちのため停車することもよくあります。

ストックポートの印象を決定づける赤いウロコをいっぱいつけたレッドロックのこちら側が嫌でも目に入ります。

はい、見苦しいです!
でもなんというか、マンチェスターにクルマかバスか電車で行って、帰ってくる時に目に飛び込んでくる強烈な外観も含めて、ストックポートの住民はレッドロックにたしかに親しみを持っているはずです!




コメント (1)
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