外壁塗装工事をやっている身としては、本当にありがたい、この晴天
工事が終わるまで、お天気もってくれるといいなあ…
先日もお伝えした通り、
5月13日(日)まで、きみぱんは、お休みいたします
さて、お店ネタがないここのところなので、今日は別な話題を…
創刊以来、内容にもよりますが、「パン」「洋菓子」の記事の特集が組まれるときには、大体買っている、「cafe sweets」(柴田書店)
実は、今回の特集記事の「日本のケーキの定番・新定番」の中に、
まゆみの勤め先の「風と土」が、載っているんですよ~
(実は、大見出しのところの写真も、風と土のショーケースが、使われていますよ
)
見開きと、もう1ページの計3ページ分と、結構バッチリ載っているんです
風と土は、日本の国産素材を使って作る洋菓子というのがコンセプトなんですが、
そこのところが詳しく載っています
上村シェフの顔写真もバッチリ載っていますよ~
昨年秋に、銀座本店の店舗の奥の厨房から、江戸川区に厨房だけが移転したんです
よくあるところの「セントラルキッチン」という感じになるのかしら
そこのそばにまゆみは引っ越したわけですが、
そのセントラルキッチンを、社員さんたちは「東京アトリエ」と呼んでいるんです
そこの写真もこの本には載っているんですよ~
ここのどっかにまゆみもいるんですが、よく分からん…ま、そうでしょね~
これだけちっちゃいんだもん
実物の本に掲載されている写真は、このブログのよりも、う~~~んとちっちゃいの
でもね、この写真を見て分かる通り、とても広くて、衛生的で、近代的な超~立派な厨房で、
まゆみは働けているんです
恵まれているっていうか、幸せっていうのか…
そのまゆみちゃん…
先日、夜11時を回ってもうすぐ12時…って時に、泣きながら電話をかけてきたんです
何があったのか、何とな~くいやな予感…
ポツンと、「仕事辞めたい…」って…やっぱりかぁ~
いろいろと話を聞いてみると、まゆみは風と土でのバイト期間が約2年、
今年一緒に新入社員として入ったメンバーが、まゆみを含めて4人いるんだけど、
自分以外の3人をまとめるというか、指導するというか、そんな立場に立っているらしく、
その重圧に耐えられないみたいで…
シェフにとったら、まゆみに期待してのことで、ましてや、まゆみはバイトといっても、
夜間の学校だったから、働いている時間は、ほぼ他の社員の方と、同じだったし、
扱いも、社員と同じような感じで指導していただいてきた訳で、
新しく入ってきた「同期」の方のまとめ役になるのは、言われて見れば、当たり前のことにも感じられるんですけど…
細かく書くと、いろいろと難しいことも出てくるので、書けないけど、
上に立つと、理不尽に感じられることも出てくるのも、分かるし…
また、シェフも、今時珍しいくらい、昔気質というか、職人肌というか、
「熱い」方なので、いいかげんなことをすれば、ビンタが飛んでくることもしばしば…
そんな中での、重圧は、さぞ辛かったと思うんだけどね…
約1時間くらい、ゆっくりと話を聞いてあげたら、まゆみもだいぶ落ち着いてきて…
私が思うに、まゆみが辛いのは、よ~く分かる。
上に立ちたいと思って、立っているんじゃなくて、自分の意に反して急に立つ事になっちゃったんだから
でも、出来ると思っていなければ、やらせたいと思っていなければ、そして、期待していなければ、
シェフもまゆみにさせないわけで、それが、どれだけありがたくて幸せなことなのか、
その時のまゆみには、気付けなかったわけで、そこを何が何でも頑張って、
悩みながらでも、泣きながらでも、もがきながらでも乗り越えなくっちゃ、上に立つ人間にはなれないわけで…
私は、辞めて欲しくなかったけど、
でも、それでももうダメだ、続けていけない、って言うんだったら、私は反対しないつもりでいたの。
だって、ここまで、まゆみはまゆみなりに、すご~~~~~く頑張ってきてることを、知ってるから
ただ、全部自分で決めちゃう前に、一度ぜ~んぶを、自分の気持ちをシェフに話してみてからにしなさいって、言ったの
まゆみは、シェフに不満があるわけじゃなくて、このお店がいやなわけじゃなくて、
まだまだシェフの技を見ていたい、もっと教わりたい、もっとうまくなりたい、っていうことは、
裏返せば、まだ辞めたい訳じゃないってことだからね
この窮地を何とか脱したいってことなんだったら、誰にも相談もしないで辞めるなんて、
もったいなさ過ぎるもん
で、翌日…
仕事が終わってから、シェフに正直に今の自分の気持ちを話すことが出来たらしいの。
シェフも分かってくれて、でも、まとめ役をはずすことは出来ないから、とキッパリ言われ、
まゆみに期待してるって、言ってくれて、
シェフの大きな両手で、まゆみの両方のホッペをカポッとつかんで、
「お前は辞めさせない
」って、言ってくれたんだって
その後、深夜のラーメンをご馳走になり、帰宅…
シェフも気遣ってくれて、ご馳走してくれるなんて、そこがまた、ラーメンってとこが、いいっ
これで、まゆみに対するシェフの気持ちが分かったんじゃないかな…
まゆみもまゆみで、シェフが自分の気持ちを分かってくれているってことだけで、
何となく吹っ切れて、爽やかな気分で、仕事をすることが出来るんだと思うの。
母として、本当にシェフに直接お礼を言いたいくらい、ありがたい…
もともと、まゆみは、シェフには相当お世話になっておりまして…シェフだけじゃなくて、奥様にも…
まだ家から通っていた頃、終電が無くなって、シェフの御宅に泊まらせていただき、
朝は朝で、シェフが、起きるまで寝かせといてやれって、奥様に言ってくださっていたので、
お昼近くまで、寝かせていただいたり…
…ちょっとこれにはビックリしたけど…
私のことも、同業者っぽく感じていただいていたのか、気にかけていただいていて、
何でもいつでも聞いてくださいって、言ってくださっていたし…
本当に我が家にとって、ありがたい方なんです
こうなったら、「お前まだいるのかぁ~
」と、シェフに言われるくらい、
「もう次のお店を探せよ
」と言われるくらい、
はたまた、「もうこの店でお前に教えることはないから、留学して来い
」とか言われちゃうくらい、頑張って、
シェフの技を盗んで、大きくなっていって欲しい
こうやって、子供って、親の手を離れても、
いろんな人からいろんなことを学んで、だんだんと大人になっていくんだなあって、
うれしいような、ちょっと寂しいような、うんと、羨ましいような、そんな気もした今回の出来事…
アトピーがひどくなっているのは、ちょっと気になるけど、
女子サッカー部の部長として頑張ってきた、体育会系のまゆみは、きっと乗り越えてくれると信じて
母は、遠くから見守るしか出来ないもどかしさもガマンして、また、パン屋さんを、頑張っていこうと思います