blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

ある家電屋さん

2010-02-03 23:33:40 | 日記
この時間は外もしんしんと雪が降っている。
今年の冬は、最近にはなく雪が多い。
ただ、寒いときは思い切り寒く雪もドカンと降るが、暖かい日もけっこうある。
ちょうど雪がなくなった頃にまた降ってくる感じだ。
去年は本当に暖かく、一昨年は雪はほとんどないが気温の低い日が延々と続いた記憶がある。

そんな天気の中、今日は午後から外出した。
わざわざ郵便受けにポスティングされていた中古屋さんにまずは行ってみることにした。
規模はどうあれそういう場所が好きだから楽しみにしていたが、行ってみて愕然、とてもみすぼらしい建物に乱雑にモノが置かれていて、とても何かを買う気にはなれなかった。
仮にもお店ならもう少し整頓していてほしかった。

いろいろと用事を済ませながら、富山市のけっこう街中にある家電屋さんをたずねてみた。
家電といえば郊外の大型店舗にはよく行くが、JRの駅にも近いその店はどんなところだろうと思って行った。
店舗には店員さんが1人、客も私1人という状態であった。
さっそく店員さんが話しかけてきたが、「聞きたいことがあったら言いますから」と告げてしばらく店の中を眺めた。
すると、最近まで担当していたテレビなどは特にだが、量販店とは全然違う値段がついていて驚いた。
モノによっては5~10万円近く高かったから、少し感覚を狂わされた気分である。

市内の中心部で家電というのも珍しい存在だが、店舗自体は小ぶりでうるさいBGMもない。
品揃えとなると量販店にはとてもかなわない。
しかし、会社としては50年以上も続いているようだ。
郊外の店と比較して明らかに高いこの店が長く生き延びているのはナゼだろうかと考えた。

そもそも私たちが見ている量販店の価格というのが「適正」なものであるかどうかは実はかなり疑わしい。
近年は「売る側」の発言力が強くなり、どことは言わないが某量販店のバイヤーはかなり強引な人間も多いと聞く。
末端で安く売られる裏では、メーカーや中間業者などの中に「泣いている人」がたくさんいるのではないだろうか。
そう考えると、ともすれば安さばかりを求める私を含めた消費者の感覚も一考の余地があるのかもしれない。
本来の適正な価格で買ってあげて、お店もしっかり儲けさせてあげるのが本来の売り手と買い手の関係ということになろうか。

今日行ったお店は、いわゆる「アフター」には絶対の自信を持っているようだった。
自店で買われたものではない機器も修理の対象とするなど、量販店にはできない小回りの効く経営をされているようだ。
店舗の集客や価格競争力で劣るなら、徹底的に事後のサービスを強化させようというのも至極まっとうな考えかと思う。
厳しい環境とは思うが、歴史のある会社のようだからぜひ長続きしていってほしいと思った。

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