blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

地デジでバンクーバー

2010-02-12 23:06:54 | 日記
日本時間の明日からバンクーバー冬季五輪が始まる。
最近はマスコミが「世界一決定戦」を乱造ぎみなので感覚がマヒしているが、五輪は4年に1度、選手たちが本気で狙ってくる大会であり、見るほうもやはり関心を寄せずにはいられない。

五輪や世界選手権のような「一発勝負」的な大会では、思いも寄らないヒーローやヒロインが誕生したり、なぜかそういう大会だけ強い選手がいたりする。
逆に、誰もが認め、ワールドカップを総合優勝するような実力者が本来の姿を見せられないこともままある。
誰もがほしい五輪のタイトルだからこそ、縁のあるなしを考えずにはいられない。

今のところは地上波でしか観戦のすべはないが、とりあえずはNHKにお世話になることが多くなるだろう。
ずいぶん昔の話だが、バルセロナ夏季五輪(1992年)あたりから民放のバカ騒ぎがひどくなった。
当時かなり抗議は来たらしいので詳しくは書かないが、フジテレビが起用した「山田邦子」の様子がいまだにトラウマになっている。
21世紀に入ると、無意味な「引っ張り」の多用や、不必要な字幕スーパー、選手に勝手に付けられるキャッチフレーズなどのためにイライラさせられることも多くなった。

BSがあればなおよいが、とりあえずNHKならかなり国際映像に忠実に放送してくれるので見やすい。
国際映像は英語ではないかと言うなかれ。
せいぜい義務教育レベルの英語だから、まったくチンプンカンプンということもなかろう。
民放のように日本語スーパーが国際映像に覆いかぶさるように入る、ある意味親切すぎる放送に慣れてしまうと、頭を使わなくても観戦できてしまう。
フランス語系などの名前がアルファベットで出てくるとにわかには読めないが、何と読むのだろうと考えるのも頭の体操の1つになりうる。
今回は開催国がカナダだからなおさらだ。
便利も程度が過ぎると、自分の程度が落ちていってしまう。

私の部屋はハイビジョンテレビではないが、とりあえずは地上デジタルで、ワイドのフルスクリーン(16:9)である。
ブラウン管でも発売当時は上級機種だったようだから、映像も音も全然悪くない。
画質や解像度がどうこうというより、フルスクリーンになったことが私にとっては非常に大きいのだ。

今回の五輪は大丈夫だが、もうすぐプロ野球も始まり、夏になればW杯サッカーもある。
スカパーのほうは早いうちにHDチューナーを導入したい。
幸いスポーツ系のチャンネルが3月初めからほぼHD化される。
テレビは今のままだと当然ハイビジョン画質ではないが、それは半分どうでもよく、とにかくワイド画面で見たい気持ちが強いのだ。
貧乏人だけに、まずはカネのかからない部分から改善しようと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JBCの写真

2010-02-10 18:46:23 | 日記
私のウェブサイト(http://www.geocities.jp/kakinokiwari/)だが、ブログほどには更新しないため全然カウンターが増えない。
別に増えなくても困りはしないが、多くの方にごらんいただくと有難い。
プロフィールのページには好きな馬としてフリオーソ(船橋)と書いている。
競馬不毛の地(?)である富山県にあって、好きな馬に地方競馬所属の馬をあげている人間はもはや「絶滅危惧種」に近い。
本当に絶滅とならないため、機会を見てできるだけ地方競馬の話題も書いていきたい。
となりの県には金沢競馬場もある。

今回は、去年の11月3日にあったJBC競走当日の名古屋競馬場の様子をアップした。
なぜ今頃になってかというと、当日の画像は、かなり前から自宅にあって枚数が余っていたアナログのレンズ付きフィルムで撮ったものだからである。
PC入れ替え後もスキャナーの導入が遅れていたため延び延びになっていたが、最近入れた安物のスキャナーを今日になって初めて活用することになった。
所詮個人のウェブサイトに載せるものだから解像度も100dpi程度で十分だ。
それでも携帯カメラで撮ったものよりは若干重いが、読み出しにはまったく影響はない。

かなり昔のアナログの写真は、あらかた実家から持ってきたつもりだ。
学生時代や社会人前半戦くらいのものが多い。
実際にデジタル保存したいものとなるとかなり限られるとは思うが、また機会を見てウェブサイトのブラッシュアップに役立てたいと思う。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

トースター

2010-02-09 20:11:33 | 日記
午後から、昨日声をかけてくれた会社まで仕事の話をしに行った。
この会社も派遣会社ではあるが、1年余り前に名前を登録はしたものの取り立てて仕事の話は来なかった。
私の方からも何度かエントリーしたが、「女性をほしがっている」などの理由でなかなか縁がなかった。
このタイミングで、私に合いそうな仕事ということで、これだけ時間が経った中で声がかかったことにまずは感謝したい。

今回は県西部の仕事ということで高岡市のオフィスに行ったのだが、富山市のオフィスで名前を登録したときと同じSさんという女性が出てきた。
名前を登録したのは1年以上も前の話でも、記録が残っているから担当者には分かる。
最初受けたあいさつは「ごぶさたしております」だった。
「異動されたんですか」と質問したら「そうです」ということだった。
初めてお会いしたときと比べて、ずいぶん慣れられたのか、硬さが取れて自信が付いている印象を受けた。
そのことを伝えたら、「え、そうですか?」と戸惑った様子だったが、マンザラでもない感じはした。

帰り道は例によって中古屋さんなどを冷やかした。
旧の小杉町にあるショップで手頃な価格のトースターを見つけた。
まぎれもなく、パンを焼くためだけの、パンが焼き上がったら「ポン!」と上がるアレである。
自宅には、やはり実家からもらってきたオーブンレンジはあるものの、パン焼きの用途に限っては8分ほど時間を食ってしまい、庫内の温度もかなり上がってしまう。
今日買ってきたトースターは、800Wという仕様とはいえ、パン焼きは2分か3分で済むからレンジで延々と焼くよりは電気代も違うだろうと思う。

正直、2009年も大変不安定な過ごし方をしたために、派遣先に信用してもらえるかなど、最終的に決定となるかどうかは今の段階では何も分からない。
そんな根本的な心配をよそにしても、かつて顔を合わせた方がたまたま窓口になったことが今日の喜びの1つであった。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぶっちゃけの話

2010-02-08 20:57:09 | 日記
今日は派遣会社P社のO氏にコンタクトを取った。
前回の契約が終わってからもう1ヶ月が経とうとしているが、電話をくれという連絡が朝方に携帯に入っていた。
「お仕事の件で」とあったが、具体的な話でないことはこれまでのO氏のやり口から見当がついた。
飛びつくように電話を返す前に、まず「前回の勤務先での私の評価」を1度整理しておきたい旨をメールした。
わずか1ヵ月半の仕事とはいえ、店は、メーカーは、そしてO氏自身は私という人間をどう受け止めたのか。
働きたいのはヤマヤマだが、ここが整頓されないと少なくともP社から次の話は受けられないと思った。

メールの後すぐにO氏から電話があった。
「要するにぶっちゃけの話をしてくれということですね?」という反応だった。
私が「そうだ」と返したので、O氏は答えてくれた。
曰く、店舗の評価は高かったが、メーカー側は自社の製品をあまり売ってくれなかったために評価が低かったとのことだった。

もう終わったことだから明らかにするが、私は三菱電機の人間という立場で、去年の10月末に出た「世界初のHDD+BD一体型テレビ」の販促のために呼ばれた。
初めて店舗に行って驚いたが、三菱の製品は80台内外並んでいるテレビの中でわずかに3台しかなかった。
この状態で三菱だけにこだわっていたら仕事にならないと直感した。
週5日勤務で来ている以上「店舗の売り上げに貢献」という方向に即座にアタマを切り替えた。
当初から「三菱の人間」という考えは半分捨てていたことになる。

ハッキリ言って、三菱電機が家庭用テレビを製造していること自体があまり世の中に知られていない。
実際にお客さんから「三菱ってテレビ作ってたんですね」という話もあったし、「あんまり宣伝とか見たことない」という話もイヤになるほど聞いた。
財閥系で大手と言われるメーカーながら、民生用のテレビにおいては正直マイナーであり、液晶テレビ全体のシェアからするとわずかに1%ソコソコなのだ。
そんな中でもなるべく自社の商品をすすめる努力はしたつもりだが、結果として数は少なかった。
三菱の名札をつけていたわけだから、謝れと言われれば謝るよりないのだろう。

三菱の製品は、カタログなどを調べれば調べるほど「けっこういいモノ作ってんじゃん」とは思う。
確かな技術や優れた機能がありながら、量販店においては私がいた店に限らず不当にも思えるほど実物が少ない。
営業はがんばっているのだろうと思うが、せっかくのいい商品なのに物がなくて取り寄せというだけでダメになる商談もあったりするのは非常にもったいない気がする。

三菱グループ全体としてどういうスタンスなのかは知らないが、特に宣伝活動に関しては工夫の余地があると思った。
他社がヤザワやフクヤマやサユリさんを起用する中、イメージキャラが「京都の舞妓さん」ではいかにもインパクトが薄いように思う。
上級機種を京都府の長岡京市で生産している関係だが、説明しないと誰も分からない。

話が横にそれてしまったが、O氏が私をどう評価したかというのは最後まであいまいなままだった。
会話のテンションが低い私のような人間が販売の場で結果を出したことに、いまだに合点がいかないようだった。
私自身も、たまたまテレビでは結果が出たが根本的には接客は向かないとは思う。
あえて言うなら、当初の「低評価」を何とかくつがえしてやろうと思ったのが最大の要因かもしれない。
たかが第一印象あたりで性格を決め付けてくる単純な人間に余計なことを言わせるわけにはいかなかった。

今日の話が済んで、どうしても私に積極的な評価をしたがらない担当にすがっていても何もならないと感じて少し憂鬱な気分になった。
もうP社の線はないかなと思って悶々としていたところに、意外なところから声がかかった。
家電方面ではないが、私にとってはかなり過去の経験が生きる仕事らしい。
近々条件面を詰めることになる。
自分でアレコレ動いてもいるものの、「声をかけたところ」ではなく、案外「声をかけてくれたところ」に決まってしまう展開も考えられる。
これからの数日は、人の縁の不思議さを感じる時間となるのかもしれない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3周年に寄せて

2010-02-07 19:43:21 | 日記
近頃はあまり外に出る生活ができていないためか、天気やら何やら雑多な話題になることが多い。
ネタがないといえばそれまでで、やはり何かに携わっていればいいことも悪いこともあってネタも自然と見つかるわけだが、現状はまた間が空いてしまっているので書くことに困る。
困るくらいならホッタラカシでもいいのかもしれないが、長く放置して極小値まで落ち込むアクセス数を確認するのは何とも忍びない。
どんな形であれ、とりあえずは生きているので、思うことがあれば記録しておこうと考えている次第である。

さて「2月7日」は、私が3年前に本欄をスタートさせた日である。
それ以前は自作のウェブサイトがあって、その日記コーナーにいろいろと書いていたが、他のページが全然更新されないという体たらくに陥り、どうせなら日記だけ独立させようと思ってブログに入会した。

あらためて3年前の記事を眺めていたが、今と違うことはあまりない。
当時も今とまったく変わらぬシニカルな雰囲気が充満している。
あえて相違点を探せば、英数字が「全角」であることくらいだ。
画像やら何やらいろいろ入れてもいいが、今まではほとんどやっていない。
もともと旅行のときくらいしか写真を撮らない人間であるし、そういったものは本欄ではなくウェブサイトのほうに入れてしまうからである。

自分で言うのも何だが、本欄には決して明るい雰囲気はない。
意識的に軽い感じにしようかと考えたこともあったが、くすぐったいのでやめた。
全体には、私の「素直でない」本質が前面に出て、ともすると重い感じになっていることが多いと思う。
皮肉屋とはよく言われるし、そのために人生の中であらぬ誤解を招いたことも数多い。
私の誕生日である11月2日の「誕生日占い」にもそう書いてあったくらいだから、これは運命というほかない。
しかし、物事の本質を冷徹に観察し追い求める性格なくしては、私が私でなくなってしまう。
不必要な感性ゆえに不必要な軋轢を起こすことも多いわけだが、根本的に完治することはないのだろう。

こんな性格だから、今後もこの憂き世での「生きにくさ」を感じながら過ごしていくことになるのだろう。
しかし生きにくいからといって、あきらめては終わりだ。
どんな形であっても、神様が生かしてくれている限りは生きよう。
日々、どんな小さなことでも何か1つは喜びを感じよう。
毎日少しずつでも積み重ねることができたなら、いつ終わりがやってきても悔いはないと思えるはずだ。

今日から本欄は4年目に入った。
コレといって努力もしていないからアクセスも多くない。
コメントも1年に1回付くか付かないかだが、続けていられるのは人生の記録のため、それと同時に日常の「心のゴミ」を吐き出すためである。
書き言葉で表現することが自身にフィットしてもいるから、ほとんどは「自分のため」にやっているということだ。
今後も、体育会系的な熱さとは正反対の今のような雰囲気で、ツラツラと書き散らしていければいいと思っている。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

とけてなくなるものに・・・。

2010-02-05 22:46:59 | 日記
今年の雪は降り出したら長い。
長いから、よけてもよけても次の朝にはまた積もっている。
今回は明日くらいまでの辛抱のようだが、ドカ雪と小春日和の繰り返しといういささか変わった冬になっている。

さて、自宅であるアパートの駐車場にも当然たくさんの雪が積もった。
外出しようとしてもすぐには出られない。
とりあえず出られるようにするだけでも大変だ。
自分のクルマの周りを一通りやった。
融雪設備はなく、大家さんもわざわざ駆けつけて除雪機を使って作業していた。

さて、限られたスペースで「雪捨て場」のようなところもなく、仕方がなく公道の端っこに雪を捨てていたら、昨日はとなりの家の、今日は向かいの、いずれもいいトシをしたジイさんが文句を言ってきた。
さすがに公道の真ん中というわけにはいかないから、クルマのわだちを避けたところに捨てているつもりだが、自分の家のそばにホイホイとやられるのは気分が悪いらしい。
しかし、大雪の苦しみは誰しも同じだ。
明らかにその家のクルマの出入りにジャマになるようなことをしたとか、あるいは汚物でもバラまいたとかいうのならともかく、いずれとけてなくなるものにあまり神経質になられてはたまらない。
言いがかりのような話にイチイチ謝ってはいられない。
道の部分に捨てていることをしっかりと主張したらスゴスゴと引き下がっていったからザマアミロだ。
向かいのおそば屋さんのご主人も半分あきれ返っていたし、大家さんや同じ棟の住人さんとは「心が小さすぎる」ということで一致を見たところである。

雪が降るたびに変な気を使わなくてはいけないことには暗澹とした気持ちになるが、もう少しの辛抱だ。
いくらおとなりと言えども、攻撃してこようとする人間にはそれなりの対処をするよりないのだろう。
今度言いがかりが来たら、いたってソフトに実力行使をさせていただく。
もちろん公権力のお世話になるような愚かなやり方ではないことは言うまでもない。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある家電屋さん

2010-02-03 23:33:40 | 日記
この時間は外もしんしんと雪が降っている。
今年の冬は、最近にはなく雪が多い。
ただ、寒いときは思い切り寒く雪もドカンと降るが、暖かい日もけっこうある。
ちょうど雪がなくなった頃にまた降ってくる感じだ。
去年は本当に暖かく、一昨年は雪はほとんどないが気温の低い日が延々と続いた記憶がある。

そんな天気の中、今日は午後から外出した。
わざわざ郵便受けにポスティングされていた中古屋さんにまずは行ってみることにした。
規模はどうあれそういう場所が好きだから楽しみにしていたが、行ってみて愕然、とてもみすぼらしい建物に乱雑にモノが置かれていて、とても何かを買う気にはなれなかった。
仮にもお店ならもう少し整頓していてほしかった。

いろいろと用事を済ませながら、富山市のけっこう街中にある家電屋さんをたずねてみた。
家電といえば郊外の大型店舗にはよく行くが、JRの駅にも近いその店はどんなところだろうと思って行った。
店舗には店員さんが1人、客も私1人という状態であった。
さっそく店員さんが話しかけてきたが、「聞きたいことがあったら言いますから」と告げてしばらく店の中を眺めた。
すると、最近まで担当していたテレビなどは特にだが、量販店とは全然違う値段がついていて驚いた。
モノによっては5~10万円近く高かったから、少し感覚を狂わされた気分である。

市内の中心部で家電というのも珍しい存在だが、店舗自体は小ぶりでうるさいBGMもない。
品揃えとなると量販店にはとてもかなわない。
しかし、会社としては50年以上も続いているようだ。
郊外の店と比較して明らかに高いこの店が長く生き延びているのはナゼだろうかと考えた。

そもそも私たちが見ている量販店の価格というのが「適正」なものであるかどうかは実はかなり疑わしい。
近年は「売る側」の発言力が強くなり、どことは言わないが某量販店のバイヤーはかなり強引な人間も多いと聞く。
末端で安く売られる裏では、メーカーや中間業者などの中に「泣いている人」がたくさんいるのではないだろうか。
そう考えると、ともすれば安さばかりを求める私を含めた消費者の感覚も一考の余地があるのかもしれない。
本来の適正な価格で買ってあげて、お店もしっかり儲けさせてあげるのが本来の売り手と買い手の関係ということになろうか。

今日行ったお店は、いわゆる「アフター」には絶対の自信を持っているようだった。
自店で買われたものではない機器も修理の対象とするなど、量販店にはできない小回りの効く経営をされているようだ。
店舗の集客や価格競争力で劣るなら、徹底的に事後のサービスを強化させようというのも至極まっとうな考えかと思う。
厳しい環境とは思うが、歴史のある会社のようだからぜひ長続きしていってほしいと思った。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

てんとう虫

2010-02-01 18:29:36 | 日記
自宅の蛍光灯の近くに1匹のてんとう虫がとまっていた。
ずいぶん長い間我が家に住み着いていたと思われる。
実は1度姿を現して、捕まえようとしたのだが、羽を開いてどこかに飛んでしまってそのまま見失っていた。

今日、部屋で横になっていたら明らかに天井で動くものが見えるので確認したら、そのてんとう虫だった。
エサもないところに長い時間いたためか、羽を広げようとはするものの、飛ぶ体力はなさそうに見えた。
かろうじて動くことがまだできていたので、食べ物もない我が家ではなく、近くの土があるところに逃がした。
この寒空の下、望むものにありつけるかは分からないが、人間の家にいても栄養を取れることはない。
てんとう虫が主に何を食すのかは知らないが、少なくとも自然に帰せば何がしかはあるだろう。
群れや家族を作る習慣があるのかはともかく、たった1匹で長い間何も食べず息も絶え絶えという状態を放置しておくことはできなかった。

虫といえば、時々クルマの中に迷い込んでいたり、外のガラスに張り付いていたりする。
たいがいはクルマで動いているときに気づくことになるので、虫がそれまで生活していたところから数十キロも離れたところまで連れて行ってしまうことになる。
虫にも仲間や家族がいるだろうから、何となく複雑な気持ちになってしまう。
自然の中で生きている彼らだから、何とかしてしまうのかもしれないが。

昨日のNHKスペシャルは「無縁死」がテーマだった。
身元不明、家族が遺骨を引き取らないケースなど、無縁死と呼ばれる方が2008年だけで3万2千人にもなるとのことだった。
ある時点までごくごく普通に生きてきた方が、何かのきっかけで社会とのつながりを失い、孤独を深め、誰にも気づかれないで死んでいっている。
また、身寄りのない中高年の方が生前のうちに死後の処理について相談するため、専門のNPOに駆け込む件数が急増しているというレポートもあった。

残念ながら無縁死をされる方々の多くが不安定な労働環境にあるという話もあり、とても他人事とは思えなかった。
私自身は、現状では家族や社会とのつながりを失っているとは思わないし、外との関わりを拒むような心境にもなっていない。
ただ、親もだんだん年をとっていき、兄にしても妹にしても自分の家族のことで精一杯だろう。
このまま仕事に恵まれなければ、当然収入はなく、生活は困窮する。
私自身も「無縁死予備軍」になっていくのかもしれないと思うと、画面を見ていて背筋が寒くなった。
虫のことより自分のことを心配しなくてはいけないのだ。

番組のエンディングでの「安心して死ぬこともできない社会」というメッセージが重く響いた。
「こんな社会に誰が・・・」とは言わない。
他人のせいにしていては進歩がないからである。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする