水前寺古文書の会
水前寺古文書の会は2022年5月30日をもって解散します。
コロナ感染症の長期化のために読み合わせ会が開けず、そのために会員減少なとが起こり
会の維持が困難になったからです。
ただし、ブログは今後も維持します。毎日100人前後の人が閲覧しているので、記事は更新しつづけます。(管理人)
水前寺古文書の会
水前寺古文書の会は2022年5月30日をもって解散します。
コロナ感染症の長期化のために読み合わせ会が開けず、そのために会員減少なとが起こり
会の維持が困難になったからです。
ただし、ブログは今後も維持します。毎日100人前後の人が閲覧しているので、記事は更新しつづけます。(管理人)
礁舎選
昼散歩蔭を求めて夏木立 一 九
田原坂古戦場跡の夏木立 〃
幾星霜耐えて今ある夏木立 和 作
ウオーキング木立の陰に汗を拭く 〃
でで虫の歌聴かせても殻の中 小夜子
ビル街のヒナ巣立ち行く夏木立 〃
夜明け前深く息する夏木立 田の子
夏木立ワシワシ音す肥後の空 〃
夏木立透けて定時の新幹線 良 一
並び合い氏神様の茅の輪かな 〃
クール便千葉の枝豆さあ一杯 純 子
見上ぐれば空青々と夏木立 〃
大空におほむらさきを放ちけり 優 子
人去りて香りのこして夏木立 〃
幼な子の駆け回る声夏木立 菊 子
夏木立キッズシニアの散歩道 〃
道の辺の落梅いつか青は黄に 宣 子
待ちわびし本到着す梅雨最中 〃
百貨店前の舗道の夏木立 礁 舎
蜂来れば蜂を喜び茄子の花 〃
鶴亀句会12月例会 平川礁舎選
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 11 人
選 者 平川礁舎(俳誌「松」会員)
出句要領 3句投句 5句選 兼 題 師走
代 表 佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
雑踏を抜けて師走の喫茶店 小夜子
若き日の記憶埋めて山眠る 〃
百畳に響く読経や親鸞忌 安月子
百選の渚極めし冬入日 〃
寒風やワクチン5回目完了す 宜 子
それぞれの家風あるらし吊るし柿 〃
師走よな車連なる夕間暮 良 一
加湿器の湯気のほのかに賀状書く 〃
喫茶店一人楽しむクリスマス 一 九
厳しさの街に漂う師走風 〃
早師走喧噪間近道の駅 純 子
はたき掛け姐さん被り師走かな 〃
冬鳥の命あふるる浮寝かな 洋 子
共白髪大事な余生日短か 〃
本題は追伸にあり野菊晴 優 子
透明な空に太きや木守柿 〃
期限まで投句の出来ぬ師走かな 和 作
忙しさ時計止めたき師走かな 〃
白菜の八分の一売る八百屋 武 敬
七秒で着替え完了冬の朝 〃
数へ日や午後のカラオケ盛り上がり 礁 舎
タンバリン鳴らし伝道街師走 〃
鶴亀句会11月例会 平川礁舎選
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 11 人
選 者 平川礁舎(俳誌「松」会員)
出句要領 3句投句 5句選 兼 題 小春
代 表 佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
七五三晴れ着の下はスニーカー 純 子
鍋つつき締めは雑炊酒も締め 〃
小春日の今日はここまで庭仕事 小夜子
病む母に林檎摺りゐし父の背(せな) 〃
花ジンジャー白際やかに咲き匂う 宣 子
小春日や友のかごとの長電話 〃
逃げてゆく落葉を風の追ひ掛くる 優 子
小春日の猫とだらだら過ごしけり 〃
行く秋や小さな焚き火栗を焼く 一 九
マフラーの色いろいろや女高生 〃
ゆうゆうと阿蘇の煙よ小六月 良 一
霜月や雲に紛れて宇土半島 〃
師の遺徳日に新たなり菊日和 安月子
疲れゐる姿のままにうらがるる 〃
新米に幽かに残るうすみどり 洋 子
一羽翔ち一斉に翔ち稲雀 〃
大窓を開けて小春日和かな 興
鉢植えを玄関に寄す冬支度 和 作
焼き香りさそわれて買ふ痩さんま 〃
城内の且つ散る桜もみぢかな 礁 舎
境内を抜けて近道神の留守 〃
鶴亀句会10月例会 平川礁舎選
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 10 人
選 者 平川礁舎(俳誌「松」会員)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 身に入む
代 表 佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
千枚田境織りなす彼岸花 一 九
秋晴れや郷土の誉れ三冠王 〃
使い切る水彩絵の具秋惜しむ 優 子
霧深きより黒猫の現はるる 〃
行ってらっしゃいドア越しの風身に入みる 純 子
バス待ちは日向がいいね今日からは 〃
江津湖畔汀女恋しと赤とんぼ 洋 子
秋冷の三の岳位あるごとし 〃
山里の人住まぬ家身にぞ入む 和 作
身に入むや月影写る手水鉢 〃
真夜の玻璃開け木犀の闇を吸ふ 宣 子
身に入むや減りゆく街の書肆てふ記事 〃
身に入むや夫在りし日の登山帽 小夜子
「猫の舌」といふ菓子や秋うらら 〃
子ら帰京妻と二人のむかご飯 武 敬
菊日和遺影の恩師微笑めり 〃
秋空の雲ちよんとのせ普賢岳 良 一
身に入むやいま亡き友のメール読む 〃
身に入むや草に埋もるる開拓碑 礁 舎
補聴器のしかと捉へし鵯の声 〃
鶴亀句会9月例会 平川礁舎選
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 10 人
選 者 平川礁舎(俳誌「松」会員)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 秋晴れ
前に阿蘇後ろに久住すすき原 和作
秋の日に家並みあかね染まりけり 〃
猫一匹女一人の月見かな 優子
秋晴や八十才のとある日の 〃
コンサート跳ね駐車場の虫時雨 洋子
秋水や模擬富士古今伝授の間 〃
あと少し歩いてみやう秋の晴れ 宣子
かはたれの庭に鈴虫放ちけり 〃
子が親を説教するや秋暑し 武敬
長き夜の歌謡曲こそ楽しけれ 〃
惜別の「ゴッドセブザクイーン」秋の虹 小夜子
秋晴の冨士の雄姿を機上より 〃
匂ひ立ち新米踊る土鍋かな 純子
ペン転げこくりこくりと夜長かな 〃
秋晴や長くバス待つ老夫婦 一九
病室の消灯よりの月あかり 〃
台風の去って鮮やか普賢岳 良一
秋すだれSDGs少しでも 〃
秋声や昭和の頃の黒電話 礁舎
天井の水明かりして秋の寺 〃
句会日時 2022-8-29
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 10 人
選 者 平川礁舎(俳誌「松」会員)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 終戦日
佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
礁舎選
暑に堪ふるコロナに堪ふる終戦日 洋 子
夏祭り中止回覧三年目 〃
終戦日不戦の誓ひ改めて 良 一
城照らす阿蘇より出し夏の月 〃
ゲイシャてふ珈琲淹るる終戦日 宣 子
理と知以て和をたふとばん終戦日 〃
インパールの父思ひけり終戦日 武 敬
妹の精霊船を流しけり 〃
キラ星のドドソソララソ天の川 小夜子
祈ること近頃増えて人の秋 〃
たそがれの少し止まる月見草 安月子
心まで老いてはならぬ大暑かな 〃
炎天やあの日は遠し戦没碑 和 作
芋粥に耐へる気も失せ敗戦日 〃
引き連れし親鴨ダイブつづく子等 優 子
午後三時蝉しぐれやみティータイム 〃
玉の汗拭ふ間もなく投球す 純 子
サイレンに頭を垂れし終戦日 〃
秋立てり耳を澄ませば風の音 礁 舎
盆燈篭まわる座敷や父母遠く 〃
句会日時 2022--7-29
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 10 人
指導者 山澄陽子(ホトトキス同人)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 団扇
佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
次 会 2022年8月19日(金) 兼題 終戦日
山澄陽子選 (ホトトギス同人)
梅雨明けやその短さをかこちあふ 武 敬
拾銭玉もらひ祭りへ走りけり 〃
炎天下路面電車の揺れ来る 洋 子
七夕竹担ぎゆく子は双子かな 〃
戻り梅雨予期せぬ水のあふれけり 和 作
団扇ふる手の力なく老いを知る 〃
老人の会話遮る蝉しぐれ 一 九
熱戦の野球観戦手に団扇 〃
「酒」一字掲ぐる酒肆の麻のれん 礁 舎
熊蝉の来て啼き喚く庭木かな 〃
ふるさとに団扇かざして踊りの輪 小夜子
夏の海童話のごとき帆掛船 〃
あまびえの笑ふ来民の渋団扇 宣 子
雲の峰旅客機くぐりまたくぐり 〃
ナイターや団扇が煽ぐホームラン 良 一
デパートの客をもてなす花氷 〃
グリーンカーテンひょろりとゴーヤ夏来たる 純 子
パタパタとはたく団扇の小気味良さ 〃
歌麿の浮世絵うちわセピア色 優 子
今咲くかいま揺らぐかと蓮の花 〃
句会日時 2022-6227
句会場 コロナ蔓延のため紙上句会となる
出席人数 9 人
指導者 山澄陽子(ホトトキス同人)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 風薫る
佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
次 会 2022年7月721日(金) 兼題 団扇
山澄陽子選 (ホトトギス同人)
老夫婦憩いの場所に花菖蒲 一 九
薔薇園の色とりどりの薔薇の花 〃
蚊帳の中読み耽けりたる捕物帳 武 敬
窓硝子に体当たりせる蚊食鳥 〃
風薫る病やみたる肌にここちよく 和 作
風薫る今日はワクチン四度目の日 〃
大南風(みなみ)香りて進む日本丸 良 一
海風(かぜ)薫るデッキで味はふショコリキサー 〃
人見知りするてふ金魚藻の陰に 小夜子
道をしへ吾の行く眼科知ってをり 〃
犬を抱く女素足や風薫る 優 子
緑蔭より釣り人の背へ黒揚羽 〃
薫風やペット風車のよく廻り 宣 子
あじさいの七種ならびて垣根かな 〃
会えばまたコロナの話明易し 興
ベランダを我物顔の恋の猫 〃
夜明け前葉擦れの音や風薫る 純 子
風薫る縁側に読書居眠り 〃
茅刈る長袖のシヤツ長ズボン 礁 舎
遡るほどに高鳴く河鹿笛 〃
句会日時 2022-5-17 コロナ蔓延のため紙上句会となる
句会場
出席人数 8 人
指導者 山澄陽子(ホトトキス同人)
出句要領 5句投句 5句選 兼 題 更衣
佐藤武敬 096-364-60612 出席希望の方は左記 へ
次 会 6月17日(金) 兼題 風薫る
山澄陽子選 (ホトトギス同人)
競べ馬騎手なき馬のゴールせり 武 敬
葉桜や閉店告ぐる小さき紙 〃
定まらぬ季(とき)に迷ひつ衣更 宣 子
花柚子の香りひとしほ真夜の庭 〃
青芝にころころまろび子も犬も 洋 子
草むしり小さき花へ小さき蝶 〃
片蔭に自転車とめて立話 礁 舎
衣替へてすることもなく爪を剪る 〃
癌いえて身体髪膚衣更 和 作
配膳のナース衣を替へて来る 〃
道をしへ子らとたはむれ橋わたる 良 一
初夏や雨にけぶりて阿蘇山地 〃
名水が自慢の故郷(さと)の冷奴 一 九
遠来の客をもてなす水を打つ 〃
草笛の子とすれ違ふ野の小道 小夜子
さみどりに狭庭煙るや五月雨 〃