今日は中川さんが所用で欠席、4人での輪読となりました。1人欠けただけでさびしい会となります。あと2,3人会員を増やしたいものです。
若衆であった鼻之助は元服して喜多八と名を改め、相応の商家へ奉公に出ますが 「元来(もとより)才はじけものにて主人の気に入り忽ち小銭の立ちまハる身分となり・・」 とこの間の暮らしぶりを説明。
一方念者の弥次郎兵衛は「田舎より着つづけの布子の袖綿がでても、洗濯の気をつけるものもなく是ハあまりなるくらしと近所の削り友達が内寄って、さるお屋敷におすゑ奉公勤めし女年かさなるを媒して弥次郎兵衛にあてがへバ破鍋に綴蓋ができてより・・」と長家の住人におさまっていく境遇を巧みに説明。
ここで語句の解説 「削りともだち」 財産を削る友達、つまり悪友のこと。「おすゑ奉公」これ以上の下はないという文字通りお末の女中、次に雇ってくれる口はないと言う意味。年かさとありますが、30代後半の設定か・・名をおふつという。
「諸事にてまめに人仕事などして弥次郎を大事にかくる様子。この女房の奇特なる心ざしに弥次郎夜もはやく寝て随分機嫌をとりくらしける。」この生活描写はいいですね。このあたりの記述は次に展開する筋書きの伏線部分ですから、変化のとぼしいところで、話のおもしろさはなく、文体の味わいで読者の興味をつないでいるところです。
この伏線を過ぎて奇想天外の面白さに話は発展します。それは次回に・・
記事に関係のない画像を載せますが、Body Make Seat Style を購入しました。ハソコンに向き合っている時間が長いので姿勢の崩れを矯正するための補助器具です。腰にぴったりフィットして使い心地はまずまずかな・・どの程度効果を発揮するか半年~1年かかると思いますがそのときにまた載せます。