句会日時 2016-3-18 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 5人
指導者 山澄陽子(阿蘇同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「霞」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「行く春」
今回は安月子さんが欠席、投句のみでした。この投句は短冊型の用紙に書いたものを世話人まで郵送されていたのですが、世話人の綾子さんがうっかり控えを取らずに投句してしまったために、披講のとき、詠み人知らずの句が続出するという珍事になりました。本日の最多得点の句が下の遠ざかるの句でしたのでちょっとしたハプニングでした。出席している人の中に耳の遠い方がいて聞き逃した句が安月子さんの句になってしまうというおかしな場面もありました。
遠ざかる一舟つつむ朝霞(安月子・投句のみ) 早朝漁に出て行く舟、朝霞が利いている。
はからずも引鴨百羽見送りぬ
見馴れたる景を神秘にして霞
メジロ来て梅の枝影ゆらすかな(綾子) 視線が地面にあるところユニーク
香煙のゆらめきのぼる春浅し
サクランボの花芽に蜂の二三匹
ぶらんこや子を抱きゆらす母ひとり(武敬) 若いお母さんの姿が目に浮かぶ
わが里はかの丘の先遠霞
寝転びて世間話や昼霞
野を行けば霞棚引き鳥は鳴く(茂子) 春の野はたしかにこんな感じ
薄霞七彩の雲見とれけり
めぐり来る季節を知らすたんぽぽよ
網の端なぶりて引きし春の潮(礁舎) なぶりが利いていると先生に褒められた。
突堤に人の霞めるこはだ釣り
てらてらとオールの雫風光る
片頰でもよかり佐保姫笑み給へ(陽子) 佐保姫は春の造化を司る女神。待春の心を詠んで巧み、さすが指導者。
啓蟄や庭に鳥来る人の来る
姉妹旅(しまいたび)土産に購ふ土雛