句会日時 2016-8-18 10時
句会場 パレア 9F
出席人数 5人
指導者 山澄陽子(ホトトギス同人)
出句要領 6句投句 6句選 兼題「白南風」
世話人 近田綾子 096-352-6664 句会出席希望の方は左記へお電話ください。
次回兼題 「秋草・十六夜」
地震以来途絶えていた句会が今月再開しました。先ずはこの事を喜びたくおもいます。私は都合悪しく出席出来なかったのですが、世話人の近田綾子さんから当日の出句及び選句状況の資料が送られて来ましたので、それを掲載します。(文責 平川礁舎)
蝉時雨時々混じる鳩の声 武 敬
復興の町照らしゐる盆の月 〃
亡夫(つま)蠅となりしか夕餉に現れて 綾 子
黒南風や軒並みブルーシート揺れ 〃
西日受く崩れしままの屋根の反り 安月子
せせらぎの幽かを秋の声と聴く 〃
宅配の夕餉の膳やうなぎ飯 茂 子
吾疲れ一輪のバラに癒されり 〃
みちをしへあらぬ方へと誘ひぬ 陽 子
炎帝のいつしか離れ森の径 〃
はづしたる襖を立てて夫病めり 〃
まだまだ熊本は復興途上ですね。作句の上にそれが現れています。綾子さんは昨年ご主人を亡くされていますが、夕餉に現れた蠅にさえもご主人の霊を見てをられるのです。なにか身につまされる思いがしました。
先生の句の三句目、毎年夏は座敷の襖を取り払って涼しく過ごして来たのに今年の夏は良人が寝込むほどの病を得たので外した襖を元に戻して病間としたと云うのです。これも「人生のあはれ」がよく表現された佳句です。