ウオーキング 中川 久(80)
一年を通して 朝五時起床
毎日 日課のウォーキング
夏は明るく 冬は暗い
季節の移ろい
町並みの移ろい
日々少しずつ変化している
自然界も
世界も 日本も
政治も 経済も
毎日が 変わり 動いている
我が体力も 少しずつ
変わりを 肌で感じて
今日も歩く
傘寿の年の秋に作詞
上記は新老人の会会報18年1月号に掲載された中川さんの作品です。平易な言葉を連ねて綴られていますが、なかなかどうして老年なればこそ感受できる心境の深みを見事に表出した作品です。特に終わりの3行がぐっと来ます。伊藤信吉の現代詩を読むようです。