べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

新潟県中越沖地震 避難状況

2007-07-17 19:52:00 | 新潟県中越地震
柏崎市内のお客さんの家に到着したとき、家がちゃんと建っていてホッとしました。
10年くらい前の建物ですが、なんともなく、被害は壁の表具が割れている箇所が何箇所かある程度でした。
現在の伝統構法にこだわる前は、「3×9パネル」の自社製のパネルを採用していて、このパネルに打ち付けた石膏ボードのジョイント部分が表具の割れ目になっているようです。
現在は、東日本ハウスが真似をしていますが、私達は既に構造そのものを強化することまで進化しています。
が、当時の技術でも震度6強に十分耐えうるものだったのです。
それも、そのはず・・当時は阪神淡路大震災の後で、面材が地震に効くという経験を活かして開発したパネルだったのですから・・
おそらく、震度7クラスでも大丈夫でしょう。

お客さんは、度重なる余震で一晩中眠れなかったようでした。
まだライフラインが生きておらず、電気、ガス、水道全てが使えない状態です。
水が来ないのが一番大きな問題です。
飲み水としてはもちろん、炊事、調理、洗い物、入浴、トイレが使えないのですから・・

特に、入浴、トイレができないのが一番の問題です。
給水の復旧が待たれます。

電気が無いので、照明も使えず、夜は真っ暗な状態で不安な夜を過ごします。
しかも、度重なる余震が襲う中での状態で、睡眠不足になってしまいます。
車の中で寝るのはとりあえず安心ですが、エコノミークラス症候群の事例もあるので長時間、狭い空間で過ごすのも限度があります。
座席がベット代わりに水平の形状になるタイプならばよいのですが・・

電話も不通の状態が続いています。
外部からも内部からも音信不通となっています。
携帯のメールが唯一の更新手段となっていました。
当然、インターネットの接続も困難です。
iモードでの閲覧くらいでしょう・・

車載のナビゲーションについているTVやラジオで情報を得ているようでした。
柏崎がどんな状況にあるのかは、把握できていないようで、むしろ周りの地域のほうが報道により情報が入っています。
当事者が確実な情報が得にくい状態となっています。

食料はある程度用意していたようですが、学校等の避難施設へ行かないと配給がもらえないので、時々行ってみるのも良いかもしれません。
避難施設へは全員が収容できるわけではないし、住宅に比較的被害が無い場合は、自宅にて避難している家庭が圧倒的に多いのです。
食料や物資の調達は、わずかに開いているコンビニやスーパーくらいです。
飲料水が底をついている状態でした。
わずかな配給が頼みの綱です。
水道が復旧すれば無用の長物となりますが、復旧前は必需品ナンバーワンです。
水が無ければ生きられない・・
食料も1週間もすると、配給が不要となります。

いまから、水や食料を用意して送ろうとしても遅いこともあります。
明日か明後日に水を持って行っても不要となることもあります。

今、本当に何が必要なのかを把握する必要があります。
(私は、お茶を持って行きましたが・・)

ただし、避難施設のある、ある程度まとまった市町村の話で、まわりから隔離されている部落では必要不可欠なもので、定期的に運搬する必要もあるでしょう。
全体であまっているから、不要だということではなく、まだ必要な場所は確実にあり、そこへ優先的に送る手段を確保しなければなりません。
何が必要かは復旧の段階によって異なります。

ガソリンスタンドも開いていますが、自家発電していない場合は、給油できないスタンドも見受けられます。

ライフラインの復旧優先順位は、水、電気、ガスという順番でしょうか・・
中越地震では、2~3日で復旧しましたが柏崎では給水が少し遅れているようです。
災害復旧センターも、個人からの支援物資は断りはじめたそうです。
古着等は好みの問題もあり、あまってしまって処分に困ってしまった経験があります。(7・13水害当時)

前回の経験を活かした迅速な対応をして頂きたいところです。
第3者的な視点で見るとわかることもあります。
当事者では、まったく分らないこともある。
当事者だと、意外と、「なんとかなる」と思って平気だったのですが・・
いざ、支援する立場になると、考えさせられます。

「前回はこうだった」
と、アドバイスするくらいしかできませんでしたが・・
コメント (2)
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柏崎~地蔵トンネルから入る

2007-07-17 18:48:28 | 日々雑感


長岡から柏崎市へは山を超えなくてはなりません。
いくつかルートはあるのですが、地震によって不通との情報もあります。

高速道路は柏崎まで開通したのですが、災害対策車のみ降車可能。
8号線は「大積」で地崩れによる寸断。
残るは、遠く回る和島村、西山町から116号線、小国町から高柳、国道352へのルートです。
山道は危険性が多く、トンネルは渋滞が予想されます。

スタンドで予備のタンクに給油中に、

「地蔵トンネルならばガタガタだけど行ける」

との情報を得たので、ここから柏崎方面に抜けることにしました。
途中、スーパーに寄って水を購入しようとしましたが、ミネラルウォーターやカップ麺は売り切れ・・みんな考えることは同じ・・

長岡からトンネルまでは数箇所の地割れが見られましたが、殆ど皆無の状態で、柏崎側は、所々陥没している箇所がありました。
(アスファルトで仮舗装されていた)
廻りの傾いた建物を見ながら走行・・

116号に抜けると、意外にスムーズな流れとなりました。
8号線の市街地方面への合流点で渋滞していました。
曽地峠(そちとうげ)へ一時長岡へ戻る方向へ進み、山沿いの道を通って市街地を迂回する形で目的地の住宅地へ到着。

裏道のそのまた裏道を選んでの道のりです。
山沿いの道は痛みが激しく、スピードが思うように出せません。
周りは所々傾いた建物が多く見受けられました。
30分くらいの行程でしたが、長く感じられました。

大通りの交差点は電気が来ていないので、信号機が動作していないので、車同士のゆずりあいによる状態でした。
危ない場面もあります・・
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新潟県中越沖地震

2007-07-17 10:39:13 | 新潟県中越地震


昨日の午前10:13にM6.6の地震が新潟県中越地方沖に発生し、柏崎を中心に多大な被害をもたらしています。

今もなお、余震が続き、柏崎方面は通信が出来ない状態です。

長岡市は震度6弱、5強クラスの揺れで済みましたが、市内のスーパーマーケットの食品売り場は買い物客が殺到し、売り切れの状態です。(写真)

本日は通常に戻っているようですが、柏崎方面は未だ、ライフラインが通じていない様子で、この方面のお客さんも心配です。
午後からでも食料等を積んで、まわってみようかと思っていますが、道路がどうなっているかです。
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