べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

工場にて加工中

2007-05-11 19:41:19 | 長岡市深沢町 山の木


工場にて、今月終わり頃に建てる予定の深沢W邸の刻みをしています。
今週は、工場にて墨付け作業を行っていたので、なかなかお客さんの所へ出かけられず、ご迷惑をおかけしました。
また、ブログの更新もほとんど手をつけられませんでした。
(内容は溜まっているのですが・・)

伝統仕口の加工は、普通の在来木造の加工よりも大変なのです。
頭を悩ませないといけない。
加工自体も複雑なので、思うようにいかない・・

だから、やめちゃったのね・・一般の工務店は・・
でも、地震や雪に強い伝統構法を受け継いでいかないと、途絶えてしまう・・
お客さんの安全を第一に、命を守る家作りと認識して、面倒な墨付けや刻みを実施しています。
組みあがれば、プレカットなんて足元にも及ばない木組みの家になります。



最近は、暑い日と寒い日の温度差が激しく、2日前まで28度まで上がったのに対し、今日は全国的に強風が吹いて、気温が下がっています。
今朝のラジオで

「温暖化により地球が悲鳴をあげている」

と、アナウンサーが言っていましたが、まさにそのとおりで、一人ひとりが出来るところから手をつけていかないと、気候が予測不能となっていくのでしょう。

バイオエタノールが話題になっていますが、本来、食料となるべきトウモロコシや大豆を燃料の原料にまわし、世界的に食料の原価が上がってきているようです。
日本の加工食料品(植物油やマヨネーズ)が値上げしているとのこと・・

背景には、おそらく世界的な食糧危機があるように思えてなりません。
特に中国が食料輸入に手を染め始めているということです。
アメリカが飼料、食料を大量に輸出しています。
もともと生産国だった中国がアメリカから輸入をはじめてるのです。理由は安いからなのですが、人件費が安いはずの中国でさえ、食料を輸入にたよっている現状を考えると、国内需要を輸入に頼ってきた日本には危機的状況になってきていると思います。
世界シェアが中国にシフトしだし、日本に輸出してもあまり利益がないと判断されはじめている・・
材木に関しても、中国需要に圧されて、日本に入る材木量は減ってきています。
景気がいいはずの日本に材木が入ってこない。燃料の高騰を原因にして値上げをしていますが、実際には品薄の現状もあるのです。

材木ならず食料までも値上げの方向となってくると、日本は世界から見放されていくでしょう。まだ景気が良いから持っているのでしょうが、一路不景気となれば、それこそ世界の日本離れが進み、輸入量が減れば国内生産を忘れた日本にとって生存そのものが危うくなる・・

日本の一次生産人口は減る一方で高齢化がすすんでいます。
もう10年後には半分以下になるでしょう。
農業、漁業、林業・・国土を整備し維持していく産業が衰退すれば、国土自体が荒れてしまう。

バイオエタノールの原料に余った米を使えないかという研究が始まったそうです。
米余りで減反が繰り返されて出来た休耕田は住宅地に姿を変えています。
残された田んぼを有効に使って、食料や燃料を確保する動きも出てきているのでしょうか?
少しでも、若い人が農業をやってもようという風潮になると良いのですが・・

石油が枯渇し、燃料の原料を食料に頼る事態となったとき、食糧危機にあえいでいる発展途上国はさらに事態が悪化していくでしょう。
本当は、燃料にするべき食料を飢餓の激しい国に送らなければならないのに・・

燃料を節約する。食料の自給率を高める。
こちらの動きに何故動かないのか不思議なのです。

「マヨネーズがねあげした。日本の食卓事情が大変になる」
「燃料が高騰しているので、バイオアタノールの販売がはじまっている」

こういう話題で終わってしまうのです。
その裏に潜んでいる、もっと大きな話題に突っ込んでもらいたい。
そして、自分たちで何が出来、実行できるのか考えていただきたい。

そう思う昨今です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 円形サンルーム部分 | トップ | 差鴨居 材料 »

コメントを投稿

長岡市深沢町 山の木」カテゴリの最新記事