べんりや日記

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木材加工中

2009-09-19 14:03:58 | 1階が車庫の家(越後杉の伝統木組)


基礎が着々と進む中、構造材の加工も同時に進めています。
伝統木組によって1階の車庫である大空間を実現します。
そのための工夫をしなければなりません。




よつば森林組合からの丸太


志田材木より差鴨居の材料
135㎜×390㎜と450㎜ でかい!


墨付け中


駐車場スペースを設けるには、1階に大空間を実現しなければなりません。
そのために柱を抜いて、梁で長いスパンを飛ばさねばなりません。
今回は、間口が4間で、そのうちアプローチで1間。車庫部分で3間を飛ばします。

3間を飛ばすために、2階部分の梁だけでは心もとないので、中間に「差鴨居」を入れて、その垂れ壁で横荷重を受け、その下の耐力壁に伝えます。
耐力壁と言っても、45センチの壁が3ヶ所です。3mまでの高さを45センチで押さえると縦長すぎて倒れてしまうので、中間2m位のところで「差鴨居」を通すことによって、狭い壁が有効に働く工夫をしています。

さらに、この壁には5寸の柱に土台、差鴨居、桁を差し込むことで、構造によっても横荷重に耐える木組みにしています。
そのための差鴨居で、45センチもあるのはそのためです。

昔の建物から学べば、その応用で如何様にも出来るのが伝統構法の特徴です。





巻町にある「テクノランバー新潟」です


プレカットの材料は上下と方向を見てからの加工です。
一本一本見なければなりませんが、上下を逆にすると弱くなってしまいます。
一応、みな、越後杉です。


プレカット機械にて加工中


通し柱が加工されています
5寸の通し柱が計12本!今までで最高です


重ホゾ加工をしています(ここが上)


2階の梁、桁の差さる部分


土台部分は、ホゾではなく、土台を柱に差し込んで15センチ落とし込みます。


普通の場合のホゾ
短い!これでは金物で補強しなければなりません。


昇り梁も加工中でした。
これも、通し柱同様手加工となっています。


通し柱、2階横架材、土台を積んで工場へ向かいます
トラックに、もう2台は材料が残してありますが、
とりあえず、加工する分があれば十分。


帰り道に弥彦山に沈む夕日が美しい・・


黄色い大地・・
この連休に収穫する農家が多いのでしょう・・
この間の大雨で稲が倒れています。
機械で刈り取るには、立たせなければなりません。
(最新の機械は、倒れた稲もちゃんと刈り取ってくれます)
危険な作業で、ケガ人が出なければいいのですが・・


田んぼの看板も、特集すると面白いかも・・
その地区の青年団が描いていますが、意気込みが伝わってきます。


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