本日も快晴。
朝は、放射冷却現象によって、霜が降りていました。
朝方の高所作業は滑る危険性があります。
暖気によって、霜が解けてから作業開始。
2階柱から小屋組は、昼前に終了しました。
天気が良いと、作業もはかどります。
この日、夕方までに本屋のタルキまで上げることが出来ました。
2日でここまで進むとは快挙!
在来工法では当たり前の日数なのですが、伝統木組みで2日は記録更新です。
1階に「差し鴨居」を多用すると、もう1日必要なのでしょうが・・となると、見附市K邸のペースとなります。
ウチの大工も、このやり方に慣れてきたのもあります。
中引(なかびき)を小屋束に差した天秤に載せる
中引は大栓によって固定される
中引きは小屋組の「背骨」、梁は「ろっ骨」にあたる。
伝統構法ではポピュラーな「金輪継ぎ」
中間を金輪継ぎで7mの長さの軒桁をクレーンで吊る
プレカットではこうはいかない。
プレカットではポピュラーな「鎌継ぎ」
丸柱の柱頭部の納まり
丸柱の上端部は、「頭押え」とも言うべき丸太で固定します。
頭押さえには束2本が差さり、棟木の延長のようになる。この棟の通りが、この建物での構造上、重要な部分になります。
「中引き」のように、こういった桁方向の大きな丸太は、小屋組みの背骨のようなものです。小屋梁は「ろっ骨」にあたり、「ろっ骨」と「背骨」がそろって小屋組みの骨組みが形成される。
「ろっ骨」にあたる梁だけで形成された現在の在来木造は「火打梁」を斜めに設けることで、小屋の水平合成を保ちます。
古来からの伝統構法では「火打梁」は設けず、梁と中引きとを「渡りあご」で組ませることで水平剛性を保っていたのです。
「火打梁」だと、その付け根に応力が集中し、折れてしまうから・・
「御神輿」のかつぎ棒は、井型に「渡りあご」で組んでいるますが、どんなにゆすっても形が崩れることはありません。その原理が使われているのです。
建て方(1)へ・・
建て方(3)へ・・
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