べんりや日記

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アスベスト取扱主任講習

2007-03-12 17:33:03 | 日々雑感


昨夜の強風に続き、本日は荒れ模様の雪。
寒冷前線の通過により、西高東低型の気圧配置が強まり、これからは大雪の予報です。
先週の晴れがうそのようです。

先週の木、金曜日にアスベストの取り扱い講習が行われました。
そのレポートです。

まず、石綿(アスベスト)は少量でも肺に入ると、長期間をかけて、病状が発症するというやっかいな代物です。「静かな時限爆弾」と呼ばれ、10年~20年で石綿肺、20年~40年で肺がん、30年~50年で中皮腫が発症します。
石綿を吸ってから直ぐには症状が現れないのです。

なぜこのような物質が野放しにされたか・・
高度経済成長期からバブル期にかけて、住宅建材や鉄骨の吹き付け断熱材として広く使用され、安く、高性能で便利な材料であったことに由来します。
欧米では1970年代に廃止する方向に進んでいった一方で、日本では使用量が増加の一歩をたどっています。
昭和60年代に乳幼児の離乳食に石綿が混入されていた事件があり、それをきっかけに止める動きに転じればよかったのですが、経済界や労働組合による反対、輸入もとのカナダ、アメリカの圧力もあり、そのまま仕様され続け、とりかえしもつかないほどに至っています。
当時鉄骨の内装工事をしていた大工や電気工事の職人など、肺がんや中肥腫を発症し治療や致死に至っている人たちが急増しているのです。

石綿を撤去するにも、放射能処理と同じような装備で、処理費が莫大なものとなります。
鉄骨造のちょっとした改装にも、厳重な養生や装備で望まなければなりません。
しかも、他の人から見ると、あたかも処理している人が悪いことをしているように見られるのですからたまったものではありません。

国は、発症した人たちの治療費の援助をすることで、責任は十分果たしていると言っていますが、おおもとの輸入や使用を許可し続けた責任は全く取っていません。
石綿の処理そのものは個人負担が原則なのです。
「取扱主任者」を設けて、全て責任を持たせて管理させる・・講習にもお金がかかっていますし、貴重な時間をさいているのですから、ばかばかしい。
高い保護具等は、メーカーがおいしいところをもっていく構図がある。
装備や道具などに国が補助を出すとかしてくれてもいいのでしょうが・・
どこまで、弱いものからお金を吸い上げていくのか・・

こういった状況になる前に、手を打ってほしかったのですが、
医療機関などでは、中皮腫はアスベストが原因と定説になっていたにもかかわらず、誰もストップをかけられなかった・・
学者は本当のことを知っていても、言ってくれない。
「自分だけは知ってるんだぞ」みたいな・・
そんなことで権威をとって、人より先に進んでみたところで、何もしなければ意味が無い。
残されたものが、何事も後手後手の対応になってしまうのは怒りさえも感じます。

温暖化防止だけは手遅れになってほしくないです。
今度は人類が滅びますから。
知っていることはどんどん発信していきたい。
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