べんりや日記

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森林の雪害

2010-01-05 22:19:15 | 山の木の話(越後杉)
美しく雪化粧をした越路の山林です
白と黒のコントラストは「トミオカ・ホワイト」を思い出させます。




新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

昨年は、政権交代や景気後退の波が一気に押し寄せ、波乱に満ちた年末となりましたが、今年はいったい、どんな歳になるのやら・・・

来年度の予算は過去最高の92兆円。膨大に膨れ上がった国家予算がどのように動くのか、公共工事が減る一方で、環境面を強化したいという政府の意向はどのように反映されるのか・・・

そんな時代の流れとは裏腹に、年末から続く冬型の気圧配置と強い寒気の停滞により山沿いは大雪に・・

「今年は暖冬のはずじゃなかったの?」

と思わず気象庁に文句も言いたい程の予報の外れよう・・
温暖化による局地的な異常気象と言われればそれまでですが、以前のデータが役に立たないくらいに予想不可能な気候変動は、この先どのような方向へいってしまうのか・・・

この年末の大雪により、小雪で悩んでいたスキー場も営業可能となり、雪国では喜ばしい面もあります。
1年の半分の売り上げを稼ぐ、年末年始のシーズンに雪があるのは「恵みの雨」ならぬ「恵みの雪」です。

公共道路の除雪を請負った土木建設業にとっても、恵みの雪です。
やっぱり、雪国は雪が無ければ潤わない。

その一方、一気に降り積もった重たい雪は、森林の木の枝を傷めてしまいます。



見慣れた杉林もよく観察してみると・・・


林の所々に白い幹が姿を現しています


雪の重みで枝のみが折れれば問題は無いのですが、このように立ったままの状態で上の枝が折れてしまうと、立ち枯れになってしまいます。
天然の間伐、枝払いなのですが、立ったままの状態では、いずれ朽ち果ててしまい、最後は根っこから倒れて他の木を傷めてしまいます。早急に伐採してしまわなければ、廻りの樹に悪影響を及ぼしてしまうので、やっかいでもあります。

幹がさけてしまった木は、建築用材として使えず、薪まで使えればベストで、運搬が難しい場所だと放置する以外に方策はありません。

山林ボランの尾形さんから連絡が入り、新潟市内の公園の松も同様に折れているとのこと・・・
公園緑地化によって伐採され、焼却処分されるのが「もったいない」の一言です。
薪にもしたくないという尾形さんの姿勢もわかりますが、建築用材として使用が不可能な場合が多いので、木工用の偏材として使うしかないのでしょう。

どうやって運搬するのか・・・
市との交渉は上手くいくのか・・・

新たな試みは問題だらけでもありますが、焼却までの時間を稼げば、その分空気中に放出される二酸化炭素を抑えることができます。
燃やすのは簡単ですが、どうやって工夫をして活かす事ができるかが問われます。

「人間、生きているうちに頭を使わなきゃ」

小学校の頃、先生に言われた言葉が思い起こされます。


山の木の話へ・・



長岡ってこんな街
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