浴室用アルミ建具のパッキン材を入替えました
「浴室のドアが外れてしまった」
という現場へ駆けつけると、引き戸の敷居レール部分がボロボロになっていました。
浴室の場合、建具にお湯が掛かって、その滴り落ちた場所に水たまりができ、長時間放置しておくと木部分が腐って建具の重みに耐えきれなくなり、破壊するという事態になります。
また、腐った木はシロアリを誘うので、その周辺から蟻害が拡がる原因にもなります。
何はともあれ、修理を行わなければなりません。
浴室は毎日使用するので、早急の復旧が必要となります。
敷居が腐って、引き戸のレールが役に立たない状態です
木部を可能な限り取り去り、樹脂胴縁を埋め込みました
水に強いヒバ材を敷居とし、レールを取り付けます
浴室側は水がかかっても腐らないようにアルミアングルを取り付けました
アルミ建具自体の戸車もステンレス製に取り換えて復旧しました
とりあえず、アルミ建具も取りつき、めでたしめでたし
でも、建具の側面に取りついたクッション材が劣化しています
アルミ建具の製作は40年くらい前だということで、サッシ屋さんに部品を調べてもらったのですが、代替部品も無くなっているようでした。(当たり前ですが・・・)
通常の製品は生産中止から10年くらいは部品があるのですが、年代物だと絶望的です。
なので、こちらで代替品を製作しました。
最終的にモノがない場合は知恵を駆使して再現するしかないのです。
左がオリジナルのクッション材。右が今回用意したクッション材です。
アルミ建具の溝にクッション材を入れ込みました。上手く建具の緩衝材として機能しそう・・
建具もピッチりと閉まり、これで、全行程終了。
コロンブスの卵というところでしょうか。一度成功すれば「こういうものか」となってしまいますが、
用途や構造、材料の性質を熟知していないと、こういう代替品は思いつかないと思います。
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