べんりや日記

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カキシブ焼け

2008-07-02 13:29:58 | 長岡市深沢町 山の木


気温は28度を越え、真夏日となるところ、梅雨なのに、かえって乾燥する日が続きます。
明日は、フェーン現象にて30度を越す真夏日となる予報です。
週間予報も晴れ続きで、今年は七夕は晴れるかも・・(はじめて)

その反面、田畑は日照りや水不足で農作物への被害が懸念されます。
農家にとっては、そろそろ一雨ほしいところでしょう。

家づくりにとっては好都合なのですが・・
大手通りの基礎のコンクリート打ちも無事終了し、建て方を待つばかり。
見附市K邸も雨ならば窓を開放しないのですが、晴れ続きで、乾燥してきている。
このまま、いい天気で夏までいってしまうのか??

写真は深沢町W邸です。
昨年引き渡した時は、カキシブを塗って、赤く色が付いた程度でしたが、焼けて茶色になっています。
差し鴨居下の柱は塗っていないので、焼け方の違いが一目瞭然です。

これほどまでに、焼けるとは予想もつきませんでした。
でも、いい味を出しています。

ワビ、サビが出ているというところ・・

こういう色で仕上げるのもいいかも。
防腐効果もでているだろうし・・

昔は、どこの家でも裏に柿木があって、夏に青いうちに採って、樽に漬け込んでいたようです。
外壁は、雨板を貼り、毎年1面ずつ塗っていたので、保存が利いたようです。
下手なトタンや窯業系サイディングよりも長持ちします。

昔は自分の家は自分で手入れをしていたのでした。
そのため、雨板はハシゴが続く程度にしか貼らず、それより上はシックイ又は土壁というのがこの辺の民家のつくりで、屋根鼻をなるべく出して、外壁を保護していました。

新潟の北のほうでは、柿から漆へと変化しています。
柿を植えていた地方と、山へ行けば漆が取れた地方で、その場その場で手に入る素材を巧みに利用していたのでした。
新潟県山北町あたりでは、柱や梁、差し鴨居を漆で塗っています。

あと、釜戸を毎日使って、煙で燻された小屋梁は硬く、黒い光沢を帯びてきます。
昔の知恵というよりも、自然とそうなっていったというところですか・・
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