長岡の市街地にある小さな家というコンセプトで、
越後杉をふんだんに使った
自社刻みに切り替えた記念すべき第一号の住宅です。
坪数を35坪前後におさえて1階に生活空間、2階に個人の部屋をまとめました。また、風が通りやすいように窓も配置しています。
玄関
ポーチには杉板(加茂産)が貼ってあります。玄関入り口の脇に外部収納があり
冬用のタイヤ、スコップやスノーダンプなど雪国の冬場に必要な道具を収納可能。アプローチの土間は道路から玄関まで融雪配管が設置してあり、大雪に備えます。
玄関タイルはイナックス グロストーンNo.12。グロストーンは雪がついた靴でも「滑りずらい」材質になっています。(触るとザラザラしている)
玄関引戸の上の欄間はお客様の要望で引き違い(開閉可能)となっています。
玄関、ホールの腰板には、檜板が貼ってあります。フロアーは杉フロアー(加茂40ミリ)を使用。
玄関収納は126㎝で、大建Sシリーズ(現在は廃番)
和室
6帖和室には仏間と床の間、板の間(地袋)があります
床柱、落とし掛は花梨、長押は杉集成材、鴨居は杉無垢材を使用。
2重サッシの内障子を和紙風ガラスにして、格子を付け、障子風に見せてあります。(障子の張り替えをしなくていいと好評です)
畳は抗菌畳、壁は珪藻土(表具)を貼ってあります。
(この頃から珪藻土をお薦めすしていたようです)
ダイニング・キッチン
和室と続き間でDKへ入る事が出来ます。(玄関ホールからも入れます)
床には加茂産の杉40ミリフロアーを貼ってあります。
壁、天井は火気使用室の内装制限を受けるので、石膏ボード12ミリの上に表具を貼っています。
流しはクリナップ:キャプラン I型255㎝、シンク下はフリースペースになっています。
流し廻りは不燃パネル(大建壁タイル)を使用。
トイレ
1階のトイレ(左)は柱は檜(国産)、真壁で檜板(国産)が壁一面に貼ってあります。檜は水に強く、腐りずらく、虫を寄せ付けない性質を持っているので水周りに最適です。 また、国産の檜は年月が経つと飴色に焼けてきますが、台湾やカナダ檜は黒くなります。
便器はTOTO SC90B、ウォシュレット付
2階のトイレ(右)は杉羽目板を貼っています。
便器はウォームレットです。
無垢の羽目板を貼ったトイレは心地よさそうで、つい長居してしまいそうです。
洗面脱衣室、浴室
水廻りにも桧の羽目板がふんだんに貼ってあります。
無垢材は暖かくぬくもりがあるので、ヒンヤリ感もなく、安心してお風呂に入ることができることでしょう。
洗面化粧台はTOTO製クリアZ、ユニットバスもTOTOバスピアです。
杉フロアー(加茂産40ミリ)
O邸の特徴として、水廻り以外は全て県産材杉フロアー(40ミリ)が貼ってあり、柔らかで温もりのある床はスリッパを必要としません。
冬は暖かく、夏は熱くならないという特質を持っています。
40ミリという厚さなので、木の持つ断熱効果も期待できます。
天然素材のオスモ・フロアーワックスを使用していて、珪藻土表具と合わせて、当時から健康住宅の仕様を無意識に使っていたようで、現在の当社の家作りの原点にもなっています。
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