べんりや日記

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旧栄町 T邸 土台敷き

2006-06-07 19:10:28 | 旧栄町 T邸(越後杉)


いよいよ、旧栄町T邸の土台敷きがはじまりました。
工場で刻んで2ヶ月・・長かった加工の期間を経て、現場にてようやく建て方がはじまります。

土台は米ヒバで、腐りずらく、防虫効果のある材木を用いています。

通し柱が11本あり、土台はこの通し柱にささる構造となっているため、写真のように通し柱の部分が抜けた状態となっています。
長い「小根柄」が通し柱を貫通し、その土台ごと基礎に固定するので、通し柱はびくともしなくなります。

普通の住宅は、この部分にホールダウン金物を使い、通し柱が浮かないように固定するのですが、中越地震でホールダウン金物の部分に応力が集中し、コンクリートに亀裂が生じてしまった家が多く見受けられたそうです。
壁と金物に頼る現代建築の盲点が、中越地震で明るみに出たのです。

伝統構造は、全体の木組みでもたせるので、一点に応力が集中しないのが特徴です。(最も昔の建物は基礎はなく、石の上に立っていたのですが・・)


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