住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

突然ですが、

2009-04-27 16:50:08 | インポート
(始めてから3時間)
畑、始めました。
私の実家は同じ八王子の郊外にあるのですが、父親が他界したのを期に、その実家の片隅で作っていた畑が休耕状態になり、早三年が経ちました。
もともと畑だったその土は、雑草にもまた環境がよく、これがまたすくすく育つんです。
先日、そのボーボーになり始めた雑草の草むしりしたのを期に、母たちと話、このままま雑草を育ててもしょうがないという事になりました。かといって高齢の母には手におえるはずもなく、その矛先が私に向いたのでした。

といっても、これからは農業だ!とか、食物の自給率が云々という理由で、私が畑を作る事を決心したのではありません。
8年前、この家を建てる前は小さな木造平屋建があり、南側には多少の植栽が植わってはいたものの、土地に程よい空きがあって、その場所で6年間畑を作っていたのでした。
その頃の私は、「緑は食えるものを植える!」とか言い切っていました。葉も花も楽しめて、しかも食べれるのはこの上ない幸せと思っていたのです。この家が出来てからも、娘と一緒に露地エリアで小さな畑を作っていましたが、作物を作るには環境が悪く(日照)、満足のいくものが作れませんでした。そこで降って沸いたようなこの話に飛びついたのでした。

昨日はその初日。まずは鍬(くわ)で土を掘り起こす。娘もやってみたいというので、鍬をにぎらせて見る。

(娘が耕してます)
「鍬は力を入れちゃあいけない」「鍬の重さを利用して振り下ろすんだ!」「土に刺さった鍬は力で土を持ち上げようとしない!テコの原理を利用するんだ!」とか父親によく言われたな~と懐かしく思いながらも、同じ事を娘に言ってる自分に気付き、なんだか笑えた。

それにしても、何でこんなに農具持ってるんだ?妙に凝り性だった父親に久しぶりに触れた。でもどこで使うんだ?畑はまだ始まったばかり、それこそ土作りからしなくては。いそがしくなるぞ。
(さあ、やるぞ!)

そんな私の気持ちをよそに、娘の気持ちは早収穫へ。たくさん取れたら、家の前の無人販売所で売るんだってさ。どうぞご自由に~
ええ、でも無人販売所なんてどこにあった??