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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

謎の小説家

2008-11-25 23:26:56 | ひとりごと。
渋谷駅の地下街で、友達を待っていた。少し、待つことになりそうなので、
柱のそばでぼうっと佇みながら、行きかう人々を見ていた。いつも、混んでいる地下街。

しばらくして、「あの、すみません。」と男性が声をかけてきた。
きちんとした身なりで、ごく普通の中年男性が、ややぎこちない感じで立っている。
「はい、なんでしょう?」道でも聞かれるのかと思った。
渋谷の地下って、わかりずらいから。


「…僕は、小説を書いているんですが、あなたが立っているところをしばらく見ていてもいいでしょうか」

反射的に「ええっと、ちょっと友達待ってるんで。もう、行かないといけないので、すみません」と即お断わりしました、だってナンパだと思ったんだもん。

「そうですか、どうも」と小声でその男性、しばらく視線がおいかけてくるのがわかって、なおのことちょっと怖かったりもして、急ぎ足でその場から立ち去った私。

ちょうど、待っていた友達が向こうから来たので、そのまま合流して喫茶店へいく。

事の顛末を話す。だって、話さずにいられないでしょう~びっくりしたし。

…あとあと、冷静になってみると、どうも見たことのあるようなお顔立ち。
もしかして、本当に小説家の方?しかも著名な?
でも、そういう方が渋谷の雑踏に佇むOLを見る必要が?
そういうところから、着想を得たりすることもあるの?
もし本当だったら、今ごろ「私」に似てる登場人物が原稿用紙の上に生まれていたかもしれない、
ああ、残念だった、

というハナシを友達にしたら

「まともな人だったら、名刺とかくれるんじゃないの」
「でもさ、たまたま名刺もってなかったとか?」
「名刺なくても、名乗るよね普通」
「有名すぎて信じてもらえないからあえて名乗らなかったとか?」
「…ねえねえ結局、残念がってるわけね?今から追いかけてみる~?」
「まさか!(笑)」←(でもちょっとその気にもなった、)
「で、誰に似てたのよその人」
友達がレモネードをジュコジュコと飲み干しつつ、核心を問う。


「…森村誠一。」

「ええっっっ!!!!!!!!!!!!」


 まさか、ねぇ。

15年も前のハナシです。


その後 森村先生の代表作ともいえる「人間の証明」「野生の証明」「高層の死角」「分水嶺」など読み直してみたり、ちょっと意識してしまいました^^;

あの頃は長編小説をガンガン読みまくっていたけれど(^_^)v
今日この頃の愛読書→「おつまみ横丁」(^_-)-☆です 本っていうか^^;
…続編もついでに。


ps 画像は、現在の森村誠一先生です。お年を召してもすっきりと丹精なお顔だち。また、先生の作品を何か読んでみよう、と思っています。



(^^)/~~~
 

コメント
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