今まで、このブログで紹介してきた地元の美術館は、
どちらかというと
こじんまりとした‘小さな美術館’でしたが、
今日ご紹介する美術館は、
三万坪という広大な敷地を持つ‘大きな美術館’です。
しかも、
展示しているのは伊万里・鍋島のみ。
‘世界最大級の陶磁美術館’ということですから、
栃木県人が自慢してもいい美術館だと思います。
これが本館。
本館へいざなう石畳にはめ込まれているプレート(トップの写真)からもうかがうことのできる、
創立者である故・栗田英男氏の伊万里・鍋島への情熱は
展示品を見るにつれ、
並々ならぬものがあると脅威さえ感じるほど。
圧倒的な数の蒐集品のほとんどが
栗田氏個人の蒐集品であることにも驚きますが、
有名作家の物ひとつとしてなく、
すべて無名陶工が作り出したもので、
その技術やデザイン力の高さには目を見張ります。
日本の職人技の素晴らしさを誇らしく思います。
その一部(ポストカードです)。
(中でも、大壺は実際に見ていただきたい迫力です)
では、
敷地内をちょっとご紹介。
栗田山荘。
食堂として使われていましたが、
現在休業中。
ここの「せいろ蒸し」は美味しくて、
結構お気に入りだったんですけど。
陶磁会館。
企画展はここで行われます。
休憩にちょうどいいカフェがあります。
陶磁会館の奥にある陣屋門をくぐると
左に登り窯、
栗田嵐嶽(創立者の弟さん)記念館と
工房があります。
ミュージアムショップ・阿蘭陀館。
(好みのデザインのものが多いので、
私も時々利用しています)
現在の名陶、柿右衛門・今右衛門などの作品も展示販売されています。
ほかに、
林の中に歴史館、無名陶工祈念聖堂も。
季節の山野草が咲き、
緑も多いので
散策にもいい美術館です。
趣味の絵付けの勉強もかねて、
時々訪れますが、
あまり人に出会わず
いつも静かな敷地内。
ゆっくりと鑑賞できるのは助かるけれど、
寂しすぎる・・・
先日は、
県民の日料金(通常の半額)にもかかわらず、
駐車場には私の車を入れて、3台のみ。
駐車場の一角の、
入館しないで利用できる「世界陶磁館」というショップも、
閉館していました。
利用する人が少なかったんでしょうか。
私は結構好きでしたけど・・・
あしかがフラワーパークのすぐそばですから、
藤の季節にはまあまあ入館者もいるようですが、
このままでは
美術館自体が閉館してしまうかも、
と心配です。
(民間の美術館なので)
陶磁器に興味のある方は
ぜひぜひ一度お出かけくださいね。
見る価値は十分ある美術館ですよ。
(8月までの企画展です)
興味のある方はHPをどうぞ → ☆
栗田コレクションの紹介解説ページは圧巻です。
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