カキツバタの咲く時期に合わせて開催される特別展。
昨年秋初めて根津美術館を訪れてから
絶対行きたいと思っていました。
(右隻)
(左隻)
※以上ポストカードより
むか~し、
美術の授業で模写したことがあり、
この絵には結構思い入れがあるので
実際に目の前にして感無量でした。
国宝「燕子花図屏風」は1双の作品ですが、
恥ずかしながら左隻のほうは初めて知った気がします。
リズミカルに高低差をつけて配されたカキツバタが
左はごちゃーっとかたまっていたり
しかも右端に花のない目立つ葉っぱがあったり
敢えて変化をつけたのか、とか
花は二色の濃淡で描かれているのに対し
葉は一色でのっぺりだ、とか
‘天才デザイナー’といわれる光琳の意図を考えながら
いろいろと面白く鑑賞した「燕子花図屏風」でした。
「王朝文化への憧れ」、「草花を愛でる」、「名所と人の営みを寿ぐ」と
三章で構成された今回の特別展。
源氏物語が題材の屏風や「洛中洛外図」、草花図など
バラエティに富んだ屏風もたくさん見ることができます。
庭園のカキツバタも見頃ではありましたが、
もう少し訪問が早かったら
咲き揃ったきれいなカキツバタだったでしょう。
特別展は明日まで。
庭園のカキツバタも早めの方が良いので
間に合う方はぜひ。
<5月9日 「根津美術館」にて>