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『致知 2月号』 致知出版社

2015-02-11 07:05:57 | 教育関連情報
『致知 2月号』に平 光雄先生と菊池省三先生が登場しています。

2月号の一部を紹介します。




 対談のお相手は、同じく30年以上にわたり小学校教師として
 子供たちと向き合い、学級崩壊立て直し請負人の異名を取る
 北九州市立小倉中央小学校教師の菊池省三さんです。


菊池 ところで平先生は独自の指導をされているそうですが、
   どのように編み出されたのでしょうか。


平 きっかけは私が30代後半で、
  初めて荒れたクラスを受け持ったことですね。

3年生のクラスだったのですが、殺伐としていて、
先生の話を聞かないという空気が完全にでき上がっていました。

ですから最初は「どうやったら、話を聞いてくれるかな」
というところから始まりました。

「たぶん、長話や面白くない話はダメだろうな」とか
「俺の話を聞け」という態度は逆効果だろうなと考えているうちに、
「とにかく大事なことだけを伝えよう」と、
言葉の節約ということを重要視したんですね。


菊池 言葉の節約、ですか。


平 しつこく語るのをやめて、短い言葉で大事なことだけを伝えたり、
  絵を描いてイメージで伝えたりしようと。


その時、考えついたのが紙芝居でした。


菊池 具体的にはどのように子供たちに伝えるのでしょうか。


平 例えば「向上心」についてどう伝えるか。


まず多面体を描いて、「これが何か分かる?」と尋ねるんです。
「立体」とか「多面体」という答えが返ってきたら、
「これはあなたです」と話し始める。


「人間というのは誰もが多面体でできていて、
 『よい面』も『悪い面』もあわせ持っているんですよ」と。


「だから去年まで叱られてばかりいた子は、
 『悪い面』が出ていただけで、『よい面』を出せば
 あっと言う間に変わることができるから大丈夫。

 ただし、『よーし、今年こそは!』と決意しないと、
 面はクルっと変わらないから、
 自分の『よい面』を出そうと決意することが大事だよ」


というように話を進めるんです。


もともとエネルギーの強い子たちだったので、
変わる時も早かったですね。


親御さんからは「3日で変わった」と
言っていただけたこともありました。


菊池 すごい効果ですね。


平 この他にも「自信」だとか「勇気」「配慮」「根気」など
  いろいろなテーマがあって、先般致知出版社から出していただいた
  『子どもたちが身を乗り出して聞く道徳の話』には、
  子供たちの心に届いたものだけを収めてあるんですが、
  今日に至るまでには失敗したものもたくさんありました。


でも、こちらの意図していることが通じない時に、
相手方である子供たちのせいではなくて、
伝える側である私のせいだと思うようにしてきました。


うまくいかない場合には、これは自分の幅を広げるチャンスだと。


正直に言えば、そう思いにくい時もありましたが、
無理にでも自分のせいだと思うようにしてきました


また、私がいつも言っているキーワードに
「『変さ値』の高い集団」というのがあります・・・

   * *

※この続きは『致知』2015年2月号 P20~P28をご一読ください。

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