- 1 「ウィトゲンシュタイン」とはどんな人物?
- 1.1 ウィトゲンシュタインは分析哲学の第一人者
- 2 「ウィトゲンシュタイン」の思想とは
- 2.1 ウィトゲンシュタインの哲学の方法は「言語批判」
- 2.2 『論理哲学論考』において「言語の限界」を設定した
- 2.3 『哲学探究』において「言語ゲーム」論を提示した
- 2.3.1 ウィトゲンシュタインが提示した「言語ゲーム」とは
- 3 「ウィトゲンシュタイン」の著書
- 3.1 『論理哲学論考』1921年
- 3.2 『哲学探究』1953年
- 4 「ウィトゲンシュタイン」の名言
- 4.1 「語ることができないことについては、沈黙するしかない」
- 4.2 「考えるな、見よ」
- 5 「ウィトゲンシュタイン入門」の本を紹介
- 6 まとめ
いよいよ現代哲学の巨匠 ウィトゲンシュタインの登場です。このブログでは
哲学入門54 ウィトゲンシュタイン入門
彼は、神や善、意志などの伝統的な哲学問題は、本来、言語や世界の限界の外にある「語り得ぬもの」としました。
そうですよね。「神」についてどんなに議論しても、「美」でも、「真」でも同じです。
キリがないのです。
もっと、現実的な物理世界に、議論する領域を絞ろうとしたのです。
全く同感です。
ウィトゲンシュタインの言語批判は、ギリシャ以来の哲学の歴史を変え、分析哲学と呼ばれました。
これが、現代英米哲学の主流となったのです。
まとめを紹介します。
言語の嘘を徹底的に追及したウィトゲンシュタインは、前期の著書『論考』では哲学の諸問題は解決したと宣言しました。しかし、後期の『探求』では解決宣言を改め、日常で使われる言語の働きを追及し、言語はルールに基づいて相互に交わされる営みであるとして、いずれにおいても従来の言語観を覆しました。