「1石」とは、容積の単位であり、一般には米の容積(180リットル=2.5俵)ということが分かりましたね。
また、重さや面積、通貨の単位のもとになっていることも分かりました。
これをふまえて、武士の給料について考えてみましょう。
幕府に仕える旗本や御家人は、大きく2通りの給与制でした。
一つは、知行(ちぎょう)取りで「石」で表示されます。
もう一つは、蔵米(くらまい)取りで「俵」で表示されました。
「知行取り」は、一定の知行地(領地)を割り当てられ、そこから年貢を取り立てて俸禄にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/30/1aebbaf9b68be7735d6f0dbd43a6c310.jpg)
山内一豊(写真)は千代と結婚し、400石を与えられていましたが、この400石が知行地です。
これは、面積ではなく、400石の米が獲れる田(400反)を含む土地全体を指します。
知行取りは、その領地についての警察権・裁判権をもっていました。
また、領地から人夫を徴用でき、野菜や特産物に税をかけることが出来ました。
400石といっても、4公6民の場合は4割が年貢なので、160石(400俵)が実収入です。
ただし、領地を支配するには家来が必要となります。家来とその家族を養わないといけません。
また、米の収穫高は天候に左右され、また、知行所からの米の運搬費などの出費もありました。
これに対して「蔵米取り」は米の現物で支給されました。
蔵米取り400俵というと、その400俵を年3回に分けてもらっていました。
これで分かると思いますが、知行取り400石と蔵米取り400俵とでは、実収入が変わらないことが分かります。
実際には、これらに、扶持米という扶養手当みたいなものもつきました。
ただし、いずれにしても物価は上がり、米の価値は下がっていくので、これらの武士はだんだん貧乏になっていきます。
まとめると、「石」とは、米の容積であり、領地の広さを指すのです。
でも、まだあります。次回に続きます。
また、重さや面積、通貨の単位のもとになっていることも分かりました。
これをふまえて、武士の給料について考えてみましょう。
幕府に仕える旗本や御家人は、大きく2通りの給与制でした。
一つは、知行(ちぎょう)取りで「石」で表示されます。
もう一つは、蔵米(くらまい)取りで「俵」で表示されました。
「知行取り」は、一定の知行地(領地)を割り当てられ、そこから年貢を取り立てて俸禄にしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/30/1aebbaf9b68be7735d6f0dbd43a6c310.jpg)
山内一豊(写真)は千代と結婚し、400石を与えられていましたが、この400石が知行地です。
これは、面積ではなく、400石の米が獲れる田(400反)を含む土地全体を指します。
知行取りは、その領地についての警察権・裁判権をもっていました。
また、領地から人夫を徴用でき、野菜や特産物に税をかけることが出来ました。
400石といっても、4公6民の場合は4割が年貢なので、160石(400俵)が実収入です。
ただし、領地を支配するには家来が必要となります。家来とその家族を養わないといけません。
また、米の収穫高は天候に左右され、また、知行所からの米の運搬費などの出費もありました。
これに対して「蔵米取り」は米の現物で支給されました。
蔵米取り400俵というと、その400俵を年3回に分けてもらっていました。
これで分かると思いますが、知行取り400石と蔵米取り400俵とでは、実収入が変わらないことが分かります。
実際には、これらに、扶持米という扶養手当みたいなものもつきました。
ただし、いずれにしても物価は上がり、米の価値は下がっていくので、これらの武士はだんだん貧乏になっていきます。
まとめると、「石」とは、米の容積であり、領地の広さを指すのです。
でも、まだあります。次回に続きます。