ネット上では、次のように紹介されていました。
選手としても監督としても実績は抜群なのに、落合博満への評価は低すぎるのではないか。落合流の超合理主義こそ、今日本人が参考にすべきリーダー像ではないか。無類の野球好きのテリー伊藤が鋭く突っ込む。
個人的には、落合はすごいと思っているし、大好きです。
最もすごいと思ったのは、やはり、あの開幕戦で川崎を先発させたことです。
FAでドラゴンズに来て、故障し、使い道がなくなってしまった元ヤクルトのエースを、就任一年目の開幕戦で使いました。
川崎のプライドをたてつつ、ナインの志気を上げ、変わったことを印象づける。そして、川崎の花道をつくり、打たれたことにより引導を渡す。
私は、この試合があったからこそ優勝につながったと思っています。
テリー伊藤は次のように書いています。(P.111)
自分が正しいと思ったことは、どんな軋轢が生まれようとも主張する人物。
周囲との折り合いや前例なんか気にせず、信念を貫く人間。
常に有言実行、保険もかけず、退路も断って、勝利を目指す人間。
そういう人間がいないことが日本の活力を低下させているのだ。そういう人間が、この国には必要なのだ。
つなり、いま、日本にいちばん必要なのは「落合力」なのである。
その他のエピソードも、落ち合いファンにはスカッとします。
なぜ、このような人間が生まれたか、その部分を掘り下げてほしかった気もしますが、続編が出ることを期待します。