ハイドン:交響曲第63番ハ長調『ラ・ロクスラーヌ』【第2稿】 (スコア付き)
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン: 交響曲第63番ハ長調 Hob.I:63 『ラ・ロクスラーヌ』【第2稿】 (スコア付き) 作曲年代:1779年 演奏:オルフェウス室内管弦楽団
00:00 第1楽章 Allegro (ハ長調) 05:57 第2楽章 La Roxelane. Allegretto (o più tosto allegro) (ハ短調 – ハ長調) 12:33 第3楽章 Minuet – Trio (ハ長調) 16:42 第4楽章 Finale. Presto (ハ長調)
《交響曲第63番ハ長調『ラ・ロクスラーヌ』》は、ハイドンがエステルハージ家に仕えていた時期の作品である。エステルハージ家の経営する劇場のための舞台作品も手掛けていたハイドンは、それらの音楽を転用して交響曲としている。この交響曲も第1楽章が《歌劇『月の世界』Hob. XXVIII:7》、第2楽章が《劇付随音楽『ソリマン2世』Hob. XXX:D》の転用である。第3楽章と第4楽章が付け加えられて交響曲とされたが、これらの楽章に2つの版が存在し、1777年ごろのものが「第1稿」、1779年のものが「第2稿」とされている。一般に演奏されるのは「第2稿」である。 『ラ・ロクスラーヌ』の愛称は、第2楽章に付さていたことが由来で、転用元の劇付随音楽の原作のヒロインの名前である。 第2稿は、第1楽章と第2楽章はトランペットとティンパニがない以外はほとんど第1稿と同じである。第3楽章と第4楽章は全く違う音楽で、急いで仕上げられた第1稿と比べると充実度の高いものになっている。