GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議(第2回)議事録
春日井の高森台中学校の水谷校長が活躍しています。
ここから https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/175/gijiroku/mext_00003.html
1.日時
令和3年2月3日(木曜日) 15時00分~17時00分
2.場所
Web会議による開催
3.議題
- 1人1台端末を活用した校務の情報化の状況について (愛知県春日井市・埼玉県鴻巣市・東京都港区)
- 教育データの利活用に関する検討・取組状況について
- 報告事項 (教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの一部改訂の方向性について・令和3年度 教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査結果について)
- その他
4.出席者
委員
石井委員、石田委員、井上委員、今井委員、清野委員、小﨑委員、執行委員、妹尾委員、髙橋邦夫委員、高橋純座長代理、鶴田委員、中村めぐみ委員、中村義和委員、福原委員、藤村委員、堀田座長、水谷委員
文部科学省
茂里大臣官房学習基盤審議官、村尾財務課長、桐生調査企画課長、板倉学校デジタル化プロジェクトチームリーダー、須原学校デジタル化プロジェクトチーム専門官
オブザーバー
鴻巣市教育委員会 教育部教育総務課 主任 新井 亮裕 氏、港区教育委員会 学校教育部教育人事企画課 指導主事 下橋 良平 氏、
デジタル庁国民向けサービスグループ、文部科学省総合教育政策局教育DX推進室、文部科学省初等中等教育局財務課、文部科学省初等中等教育局特別支援教育課
5.議事録
GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議(第2回)
令和4年2月3日
【堀田座長】 では、定刻になりますので、ただいまより「GIGAスクール構想の下での校務の情報化の在り方に関する専門家会議」の第2回会議を開催いたします。皆さんお忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。
第1回に引き続きまして、新型コロナウイルス感染症の防止対策のためにオンラインによる開催としております。今回からZoomになっております。事前に登録のあったメディアや一般の方々にも御覧いただいてございます。
本日の議事に入ります前に、ウェブ会議の留意事項及び配付資料について、私の方から確認いたします。
まず、1つ目ですが、御発言の際は、画面下の挙手ボタンを御利用ください。お名前を冒頭におっしゃっていただきますと議事録が取りやすくなります。御発言時以外はミュートにしていただきますようお願いいたします。
2つ目ですが、本日の資料についての確認です。本日の資料は、資料1から資料4-2、及び参考資料となっております。なお、資料1は、第1回会議の主な御意見をまとめておりますので、こちらは御参考として御覧いただければと思います。
配付資料を含めて、この会議に関して御不明な点がございましたら、事務局にチャット、あるいは電話等でお知らせください。よろしくお願いいたします。
本日の出欠の確認をいたしますが、お二人御欠席でございます。1人は埼玉県大宮北特別支援学校の山口委員、もう1人は世田谷区教育委員会教育長の渡部委員が御欠席ということになります。また、鳴門教育大学の藤村委員は遅れて御参加ということで、終わり際近くなってから御参加と聞いております。
また、今回、第2回ですけども、初めて御出席いただく方として、合同会社KUコンサルティング代表社員の髙橋邦夫委員が、初めて御出席ということなので、一言ここで御挨拶をいただければと思います。髙橋委員、お願いいたします。
【髙橋(邦)委員】 前回は欠席で大変失礼いたしました。合同会社KUコンサルティングの髙橋邦夫と申します。
文部科学省でも随分長い間、仕事をしておりますけれども、特に、教育情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの策定では、最初の策定から2回の改訂に携わっています。総務省でも地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの改訂に関わった経験がございまして、こちらの会議でも情報セキュリティですとか個人情報保護という観点から、色々アドバイスができればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。
【堀田座長】 これからもよろしくお願いいたします。
それでは、議題に入る前に今日の大まかな流れについて確認をいたします。今日は議題が3つございます。まず、議題1は、委員の皆様に幅広く闊達な御議論をいただくために、1人1台端末を活用した校務の情報化の状況を把握していただくことができるように、今回、それぞれ別々の3つのOSを利用している3つの自治体から御発表いただきます。この3つの自治体は違うOSを使っている自治体だということです。10分御発表、5分の質疑を繰り返して、その3つの発表が終わった後に30分、委員の皆さんの意見交換の時間をとってございます。ですので、質疑応答が少し、どうしてもその方に聞いておかなきゃいけないというのは直後にやっていただき、全体的なお話であれば、30分の意見交換の中でやっていただくということになりますので、お含みおきください。
2つ目の議題、議題2は、デジタル庁及び文部科学省より、教育データの利活用に関する検討や取組状況につきまして、20分ほど説明をいただいて、その後、10分程度の意見交換というのが予定されてございます。
議題3では、文部科学省より2つの御報告、特に情報セキュリティに関する報告等がございますので、よろしくお願いします。
では、議題1から参ります。3つの自治体のうち、まず、1つ目は愛知県春日井市から、水谷委員に御発表いただきたいと思います。水谷委員、よろしくお願いいたします。
【水谷発表者(委員)】 愛知県春日井市立高森台中学校の校長の水谷です。本日は機会をありがとうございます。本市でのGIGA環境整備後の校務での情報化、クラウド活用の様子を御報告させていただきたいと思います。
本市は、名古屋市の北東部に隣接した人口31万の市です。学校数などは今、表示しているとおり、50校ほどになります。最初に、学校のICT環境整備状況についてですが、早くから全教室に拡大提示装置を常設して参りました。教員が活用できる端末としては、職員室の校務用の端末と、それから各教室の学習用端末があります。どちらもこれはwindowsです。昨年度、秋にGIGA端末として、Chromebookが生徒用の端末として整備されました。予備機として、教員が使っているものもあります。
GIGA端末整備から1年が経過しましたので、このように日常的に活用がよく進んでおり、協働的にも、個別最適にも、色々な面で学びが充実してきたということを感じています。
さて、今日の話題の校務の情報化に関してですが、本市では、教育情報の共有を目指して、20年前から業務改善にICTを活用して、とにかく先生たちが便利ということを体感できるようにずっと取り組んできました。クラウド活用以前にはこのような、校務支援システムが使われていました。
それでは、最近のクラウド活用による校務の情報化の事例を幾つか御紹介したいと思います。なお、これから御紹介するものは、StuDX Styleの「職員同士でつながる」にも既に掲載していただいている事例もあります。
1つ目ですが、情報共有や意見集約での活用です。ちょうど2年前になりますが、コロナで大変になり始めた頃ですが、端末がない時からクラウド活用を始めました。最初は、校長会で色々な質問が飛び交いましたので、それをスプレッドシートに同時に書き込んで共有をして、大変な中でしたけど、スピーディーな情報交換に活用し始めました。2020年の3月のことでした。校長たちが、最初に、その便利さを体感したことは非常に意義があることだったと思います。
こちらは校内での共有の様子です。同じようにスプレッドシートを活用していますが、これは20年5月の休校中で、授業が再開したらどのように対応していこうかというのを、教員もバラバラの場所、一部は在宅でしたので、色々なところから集約をする時に活用しました。クラウドを活用した同時共同編集の便利さを実感して、こういったことは授業で使えるという活用イメージが膨らんでいったことも大きな成果だったと思います。
こちらは、Googleスライドを活用した意見共有です。学校が再開後の、特に校内研修時のまとめやふりかえりの共有でよく使われています。こういった研修を行ったことが授業活用にも、当然つながっています。
2つ目ですが、よく似ていますが、今度は連絡での活用です。これは第1回会議の時に、自分の発言で触れましたが、このようにチャットを活用することで、連絡や情報共有を非常に便利に行うことができています。今示しているのは、実践共有の例です。実践共有に関して、特に実践事例集を作ったり、研修会を開いたりすることなく、チャットを使って常に行っています。とても便利ですし、ちょっとした隙間時間でもできるので、とてもありがたいです。
3つ目ですが、今度は資料の共有です。会議資料はもう完全にペーパーレスになり、担当者の負担はとても軽減されました。会議中は、スライド右下にあるように、オンライン会議を職員室内でも使って、資料を共有して提示して分かりやすくしています。少し見にくいですが、右上は通学路の点検の資料共有です。これまでなら、色々な地区の10種類以上の地図を印刷して、該当生徒がいるクラスに配ってという非常に面倒な作業をしていましたが、地図データをGoogle Classroomに入れて、後は生徒が必要な情報を取り出して、そこに入力することで、非常に簡単になりました。
動画も含めた情報は、このようにGoogle Classroomに入れるようにしています。研修の資料の共有です。これまでの校務支援システムでも同様なことができましたが、全てのデータを簡単に共有して分かりやすく提示できるという点で、非常に優れていると思います。このように研修用のGoogle Classroomを作って動画を入れておくだけで、短時間に研修も進みます。
4つ目になりますが、これは教職員対象ではなくて児童生徒対象です。児童生徒へ色々なものを配布してきましたが、こちらもほとんど印刷して配ることがなくなりました。Google Classroomに入れてデータを配っています。学年だより、保健だより、食育だより、様々なものがありましたが、印刷することがなくなりました。保護者へは、Google Classroomには保護者が入っておりませんので、別の連絡用アプリを使って配信をしております。
5つ目の例ですが、これは説明しなくてもお分かりいただけると思いますが、フォームを使った各種調査、アンケートです。集計も、その後の分析も、とても簡単になって、色々な場面で調査を行うようになりました。また、調査だけではなく、保護者からの回答をしてもらうもの例えば、これは個人懇談会をいつにするという調査ですが、今までは紙媒体の調査でしたが、Googleフォームに変えました。同時に、今度は教職員からの報告も紙からGoogleフォームに変えて、これも分析が非常にしやすくなりました。
最後になりますが、このようなこともやっています。通学路の危険箇所の報告です。今までですと、写真を撮って地図に貼って、何か色々な作業をしなければいけませんでしたが、Googleマップに、その時の現地の写真を貼って、そのURLを担当部署にメールで送るだけになりました。担当部署内でもURLを共有してということでお互いに非常に楽になったような例もあります。
ここまで早口で説明して参りましたが、このような事例、市内の小中学校、53校ありますが、この1年間でよく行われるようになってきました。グラフの青色の部分です。また、こういうことをやり始めて、あくまでも感覚ですけど、どのぐらい負担軽減がされたかということを最近聞いたところ、二、三割は負担軽減されているという回答が得られました。同じように本校職員にも聞いてみました。全てのことについて、便利になったと高評価ですし、負担軽減について聞くと、やはり2割ぐらいは作業量が減ったのではないかということを実感しているようです。自由記述で良くなった点について、各校から書いてもらいましたが、今説明してきたように共有がしやすくなった、負担軽減、時間短縮ということが多くの学校から出されました。
問題点ですが、現在では従来の校務支援システムとクラウドのシステムの両方使い分けしなければいけなく、何を選択するか面倒なので、迷わず使えるように入り口を統一するなどといった希望が多く出されました。
まとめます。クラウド活用以前は今、左側に映っているようなシステムで色々なことをして参りました。クラウド活用が始まって、御紹介したような赤枠のことがクラウドに移行し、そして、新たに動画配信やオンライン会議も行われるようになってきました。現在ではこのような状況です。従来の校務支援システムは、現在では機微な情報だけを扱うものに変わってきており、いわゆる情報連絡などの主にコミュニケーションの部分は、クラウドの活用で行われるように変化をしてきています。
このように校務でのクラウド活用はとても便利で、更に活用していきたいのですが、使いやすいように、先ほどからお話ししているように、校務支援システムを改善していくこと、それから、あまり触れませんでしたが、個人情報の扱い等を含めて幾つか見直しが必要な部分があります。また、まだ他にも実施可能なことがあると思いますので、更に、こつこつと取組を進めていきたいと考えております。
以上、早口でございましたが、愛知県春日井市のクラウドを活用した校務の情報
化の現状について報告させていただきました。ありがとうございました。以上です。
( 以下略 )
【ICT関連サイト】
文部科学省
StuDX Style GIGAスクール構想の実現について 学校におけるICT環境の整備・運用について 学校におけるICT活用について 各教科等の指導におけるICTの効果的な活用に関する参考資料 学習支援コンテンツポータルサイト(子供の学び応援サイト) Afterコロナの時代の「新しい学びの姿」オンラインセミナー 民間企業等によるICTの効果的な活用に関する参考資料 特別支援教育のためのプレゼン教材サイト
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