あなたも社楽人!

社楽の会の運営者によるブログです。社会科に関する情報などを発信します。

江戸時代の「石(こく)」の意味は?-4-

2013-09-28 19:53:28 | 社会科こぼれ話
江戸時代の「石」は、米の量であり、重さであり、広さであることがわかりました。

まだまだあります。

【 通貨単位 】 

物価は時代によって異なりますが、基本は1人が1年間に食べる1石の米代金を1両に決めました。

1両は、現在の価値で約10万円になります(17世紀の場合)。

すなわち、1石の米代金は10万円です。

とは言っても、金貨・銀貨・銅貨(銭)の交換比率は変動相場制でした。
基軸通貨的役割を果たしたのは、やはり「米」だったのです。


現在の米の市場価格は1石(150kg)が約4~8万円ぐらいでしょうか。米によって違いますが、17世紀よりは割安です。
1反でとれる米の生産者価格は約10万円ぐらいでしょうか。
場所にも、米の種類にもよりますが…。


いかがですか?

驚くべき事に、生活する上でのほとんどの単位は、お米が基準なのです。
以前、鎌倉時代の武士は土地がすべてというようなことを書きましたが、それは 土地=米 ということなのです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。