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老中は何の中?

2017-10-19 05:53:31 | 雑学雑考
江戸幕府で、征夷大将軍の次に位置するのが「老中」です。

老中が評議で決めたものを形式的に将軍が認可するため、実質的に幕府の責任者です。

定員は4~5人で、普段の仕事は月交代毎月1人が担当していましたが、重要な事柄は合議で決めていました。

老中一覧

 http://www.asahi-net.or.jp/~me4k-skri/han/rojuu.html

もともと、農村の自治は長老による合議制で行われていたので、江戸幕府の要職も「年寄」「宿老」と呼ばれていました。

「老」はわかります。それでは、「中」は何を表すのでしょうか?


日本では、身分の高い人には、名前を呼ばずに婉曲表現することがありました。

「中」は、「その方のところに」という意味なのです。

従って、「老中」は、「年寄職にある方のところに」という、遠回しな敬称なのです。

同様に大名の夫人には「廉中」、組織に対しては「御中」というのと同じですね。







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