7月12日、愛知県芸術劇場コンサートホールで行われた、名フィルコバケンスペシャル2014にいってきました。
小林研一郎 指揮者デビュー40周年記念公演です。ほぼ満席状態でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/89/935458bdff77fc83418ad5094ed5ed50.jpg)
曲は、マーラーの交響曲第2番『復活』です。
ランナーで、曲を聴きながら走っている人がいます。
私は曲は聴きませんが、頭の中でいろいろな曲を思い浮かべています。
その一曲が、この交響曲第2番 5楽章の行進です。
始まって10分ぐらいから始まる展開部です。
とても元気が出るのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/77/1052f74f37a3fba5eb4d4b7955e5defa.jpg)
入り口には、「休憩はありません」のアナウンス。
90分以上の大曲なので当然でしょう。まずはトイレへ。
席は、正面2階席の中央。
以下、きわめて主観的な感想を書きます。
トータルとして、これまで聴いた演奏の中でも、最も印象に残るものの一つとなりました。
終楽章の最後4分ほどは涙が出てくるほどでした。
もう少し具体的に…。
最初に合唱隊が入場。姿勢の良さだけで、鍛えられている集団であることがわかります。
コバケンは、例によって暗譜です。
これほどの大曲を、暗譜で、ミスなく指示をするエネルギーはたいへんなものでしょう。
1楽章から、アンサンブルにとても気を遣った、集中力の高い演奏が続きました。
特に、木管の音色の美しさは、日本の他のオケと比べても遜色ありません。
ただ、2セットあるうちの一つのティンパニが大きい。
これは、芸文で名フィルを聴くとき毎回感じることです。
1楽章の後にソリストが入場しました。
マーラーは、第1楽章の後に「少なくとも5分間以上の休みを置くこと」と書いています。
とても現実的ではありませんが、マーラーはそうしたのでしょうか?
2楽章は、入りが前に聴いたときよりもゆったりしている気がしました。
素晴らしいアンサンブルです。
マーラー自身、2楽章を「過去の回想……英雄の過ぎ去った生涯からの純粋で汚れのない太陽の光線。」と説明しています。
それにしても、合唱団、ソリストとも全く動きません。見事です。
3楽章は3/8拍子。
コバケンは、3つ振りと1つ振りを交えながら巧みにスケルツォを表現していきます。
続いて入る4楽章。
アルトの清水華澄さんは見事でした。今後の大活躍が期待されます。
この曲は、舞台外で演奏する「バンダ」が、上手でホルン、下手でトランペットと打楽器が使われています。
ただ、下手の、1回目のトランペットの音量が小さすぎて、ほとんど聞こえませんでした。
2回目からは解消されていましたが・・・。
ついでに、舞台のペットのコラールの入りが揃いませんでした。
集中力が切れかけたか?
そしてバンダでは、ホルンの2回目での雑音。これは誰もが気づいたことでしょう。
あら探しはこれぐらいにして・・・。
5楽章は最高でした。
まず、合唱団が素晴らしい。
この曲の持つ精神性を旨く表現しています。
また、ユニゾンの同質性?
さすが近藤先生に鍛えられた、岡崎混声合唱団と岡崎高等学校コーラス部です。
基礎が同じということは、こういうところに出るのでしょうか。
ただ、合唱団を立たせるのが早すぎたのでは?
展開部の入り、10分ぐらいで立たせました。
私は再現部の入り近くで立たせた方が、より後半の高揚感が出たのではと思うのですが・・・。
他の人はどうしているのかなと思い、You Tubeのハイティンク ベルリン・フィルを見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=NCmRE4yYuBE
やはり、私のイメージ通り、16分11秒で立ちました。考え方の問題ですが・・・。
最後は圧巻で、コバケンは、コーラスの声が天に届けと、3回ほど天を仰いで振っていました。
合唱団、ソプラノの生野やよいさんと共に、「復活」を歌い上げました。
背筋に電気が走りました。
感動の嵐です。
拍手が鳴りやまない中、コバケンは一人ずつ、あるいは1パートずつ、丁寧に賞賛していきます。こうしたところに、コバケンの温かさがにじみ出ます。
それでも鳴りやまないところで、スピーチ。
「すばらしい名フィルの演奏を聴きました。」で笑いを誘います。
しかし、私は、それが本心ではなかったかと思いました。
想像以上の出来だったということでしょう。
「祈り、究極の世界。ここにマーラーが蘇りました」
ソリスト、合唱団との見事なマッチで、奇跡の空間ができあがりました。
この最高の空間に居合わせることができて幸せでした。
オアシス21では、愛知アートフェスタ2014が開かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/44/bdcf20cc21a1985e25ca944df8331141.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/a3/b19d612a5408834fc79e74612db0dcf0.jpg)
小林研一郎 指揮者デビュー40周年記念公演です。ほぼ満席状態でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/89/935458bdff77fc83418ad5094ed5ed50.jpg)
曲は、マーラーの交響曲第2番『復活』です。
ランナーで、曲を聴きながら走っている人がいます。
私は曲は聴きませんが、頭の中でいろいろな曲を思い浮かべています。
その一曲が、この交響曲第2番 5楽章の行進です。
始まって10分ぐらいから始まる展開部です。
とても元気が出るのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/77/1052f74f37a3fba5eb4d4b7955e5defa.jpg)
入り口には、「休憩はありません」のアナウンス。
90分以上の大曲なので当然でしょう。まずはトイレへ。
席は、正面2階席の中央。
以下、きわめて主観的な感想を書きます。
トータルとして、これまで聴いた演奏の中でも、最も印象に残るものの一つとなりました。
終楽章の最後4分ほどは涙が出てくるほどでした。
もう少し具体的に…。
最初に合唱隊が入場。姿勢の良さだけで、鍛えられている集団であることがわかります。
コバケンは、例によって暗譜です。
これほどの大曲を、暗譜で、ミスなく指示をするエネルギーはたいへんなものでしょう。
1楽章から、アンサンブルにとても気を遣った、集中力の高い演奏が続きました。
特に、木管の音色の美しさは、日本の他のオケと比べても遜色ありません。
ただ、2セットあるうちの一つのティンパニが大きい。
これは、芸文で名フィルを聴くとき毎回感じることです。
1楽章の後にソリストが入場しました。
マーラーは、第1楽章の後に「少なくとも5分間以上の休みを置くこと」と書いています。
とても現実的ではありませんが、マーラーはそうしたのでしょうか?
2楽章は、入りが前に聴いたときよりもゆったりしている気がしました。
素晴らしいアンサンブルです。
マーラー自身、2楽章を「過去の回想……英雄の過ぎ去った生涯からの純粋で汚れのない太陽の光線。」と説明しています。
それにしても、合唱団、ソリストとも全く動きません。見事です。
3楽章は3/8拍子。
コバケンは、3つ振りと1つ振りを交えながら巧みにスケルツォを表現していきます。
続いて入る4楽章。
アルトの清水華澄さんは見事でした。今後の大活躍が期待されます。
この曲は、舞台外で演奏する「バンダ」が、上手でホルン、下手でトランペットと打楽器が使われています。
ただ、下手の、1回目のトランペットの音量が小さすぎて、ほとんど聞こえませんでした。
2回目からは解消されていましたが・・・。
ついでに、舞台のペットのコラールの入りが揃いませんでした。
集中力が切れかけたか?
そしてバンダでは、ホルンの2回目での雑音。これは誰もが気づいたことでしょう。
あら探しはこれぐらいにして・・・。
5楽章は最高でした。
まず、合唱団が素晴らしい。
この曲の持つ精神性を旨く表現しています。
また、ユニゾンの同質性?
さすが近藤先生に鍛えられた、岡崎混声合唱団と岡崎高等学校コーラス部です。
基礎が同じということは、こういうところに出るのでしょうか。
ただ、合唱団を立たせるのが早すぎたのでは?
展開部の入り、10分ぐらいで立たせました。
私は再現部の入り近くで立たせた方が、より後半の高揚感が出たのではと思うのですが・・・。
他の人はどうしているのかなと思い、You Tubeのハイティンク ベルリン・フィルを見てみました。
http://www.youtube.com/watch?v=NCmRE4yYuBE
やはり、私のイメージ通り、16分11秒で立ちました。考え方の問題ですが・・・。
最後は圧巻で、コバケンは、コーラスの声が天に届けと、3回ほど天を仰いで振っていました。
合唱団、ソプラノの生野やよいさんと共に、「復活」を歌い上げました。
背筋に電気が走りました。
感動の嵐です。
拍手が鳴りやまない中、コバケンは一人ずつ、あるいは1パートずつ、丁寧に賞賛していきます。こうしたところに、コバケンの温かさがにじみ出ます。
それでも鳴りやまないところで、スピーチ。
「すばらしい名フィルの演奏を聴きました。」で笑いを誘います。
しかし、私は、それが本心ではなかったかと思いました。
想像以上の出来だったということでしょう。
「祈り、究極の世界。ここにマーラーが蘇りました」
ソリスト、合唱団との見事なマッチで、奇跡の空間ができあがりました。
この最高の空間に居合わせることができて幸せでした。
オアシス21では、愛知アートフェスタ2014が開かれていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/44/bdcf20cc21a1985e25ca944df8331141.jpg)
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