漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

漢検1級 27-③に向けて その14 輒 

2015年11月11日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その14>

●「猫の飼い主さん」が模擬試験5作分を公開済みです。私も大変勉強になりました。この、中だるみの時期に、精力的にここまでの問題を作られるとは敬服します・・・とても貴重な記事・資料といえます。ぜひ、トライしてみてください。
●第5作目の四字熟語「風声鶴唳」の「」は、漢検さんからすると、許容字体であり、標準字体は「」となるようです。(JISの旧規格から拾ってきました。画像処理で拾って反映させているので、猫の飼い主さんのブログへ直接お知らせできるかどうか、わからなかったので、当ブログでお知らせする次第・・・ご容赦ください。)・・・本件、および模試第1~5作の詳細は「猫の飼い主さん」のブログをご覧ください・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●漢検漢字辞典第2版から・・・
<「輒(チョウ、すなわ・ち、たちま・ち)」・・・27-②文章題の読みで出題された「輒(すなわ)ち」・・・>
・漢検2でも「チョウ、すなわ・ち」しか、音訓読みでは載っていない。「たちま・ち」の読みも知っていた人は今回迷ったかも・・・。
・大見出しで「輒(すなわ)ち:①そのたびごとに。いつも。②たやすく。すぐに。」と載っている・・・ので、文意からしたら、やはり「すなわち」の方なんでしょう・・・。
・また、大見出しの熟語として「輒然(チョウゼン)」が掲載されていて、「①直立して身動きしないさま ②にわかなさま。突然。 類:忽然 」。
・この「輒然」の②の方の意味が「たちま(ち)」に該当しそうです。 類義語で、「忽然、突然=輒然」なんてのに注意が必要かも(^^;)
・ところで、この「輒然」、
 *大字源・字通では、意味①の方しか説明なし。(ちなみに、この意味①の熟語は、有名な荘子の「輒然として我が四肢形体有るを忘るるなり」が、ほとんどの辞書の出典となっている。問題集なんかにもよく出ている文章ですね。)
 *大漢和には(さすが)、意味①と②の両方の説明がありました。
 *漢字源が面白くて・・・
  意味 ①べたべたとくっついている ②密着して一体となったさま ③すぐ、とつぜん。・・・だって。
・・・これだけじゃ理解に苦しむと思いますが、漢字源は親切に「「輒」は、車の両脇に取り付けた耳たぶのような形のもたれ木」と説明あり・・・これだと、なんとなく、意味①や②は理解できますねえ(^^)
・車ヘンの字は、このように、本来、車のどこの構造のことなのかを理解するとわかりやすいものが多い・・・「輒」以外にも、また、追々、お知らせしたいと思います。面白いですよ👍(^^)👍
 <その他、ご参考まで>
・「すなわち(そのたびごとに、たやすく、無造作に などの意味)」に該当すると思われる熟語:輒死、輒殺、輒事、輒悔・・・
・「たちまち(にわか、すぐさま、即座に などの意味)」に該当すると思われる熟語:輒尽=ただちに用いつくす、輒時=すぐさま、たちまち

👍👍👍 🐑 👍👍👍



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢検1級 27-③に向けて その13 躄 躅

2015年11月11日 | 熟語の読み(音・訓) -個別記事- 
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その13>

(手賀沼公園入口付近&我孫子図書館脇の紅葉と黄葉です。今秋は遠出しなかったな・・・。)
●漢検漢字辞典第2版&四字熟語辞典から・・・
・前号の「貉」、現行音読みには無い音読みでの熟語をお知らせしましたが、まだありましたね。
①「躄(ヘキ、いざ(る))」・・・「ヒャク、ビャク」
・漢検2では上記「ヘキ」音のみ掲載(現行読みも「ヘキ」のみ)、しかし、四字熟語辞典では「悶絶躄地(もんぜつびゃくじ)」・・・音で「ビャク」音読みになっている。
・4辞典を調べたら、大漢和と漢字源に「ヘキ」以外に「ヒャク」音があった・・・ヘキは漢音、ヒャクは呉音(漢字源)。
・「躄地」そのものの熟語や読みは載ってなかったけど、「躄」の別体字である「足+辟」字のほうで、「「足+辟」地」とあり、「びゃくち」とあった。だから、「躄地」はやはり「びゃくじ」と読んでOKなんでしょう。
・現行音読みにない熟語でも出題されるのかどうか、未だによくわかってませんが、要注意ですねえ。
・ちなみに、「躄(ヘキ)」の熟語は以下のようなものがあった。「ヒャク・ビャク」音の熟語は上記以外には無かった。
「躄行」「躄歩」「跛躄」「蹇躄」「躄疾」「躄躄(ヘキヘキ)」=大字源:ゆっくり移動する・いざって行く。大漢和=行きなやむ・行くことの速くないさま
②「躅(チョク、ふ(む))」・・・「タク」
・漢検2では上記「チョク」音のみ(現行読みも「チョク」のみ)。でも、広辞苑では「芳躅」で「ホウタク」。
・広辞苑では、「(「躅」は足あと。ホウチョクとも)よい行跡・故人または他人の事跡の尊敬語。」という説明。
・「躅」には音で、「チョク」以外に「タク、・・・」と色々の音あり。大字源に「①チョク:・・・②タク:あしあと、事跡、手がかり」と音分けがあった。
・でも、本件はそれほど厳密な音分けになっていないようですので、「チョク」でも「タク」でも良いのかもしれない。漢検サイドに立てば、「チョク」で読んでおいたほうが無難かもしれない・・・。
・他に、「タク」音での熟語・・・「躅路(タクロ)=行いのあと(迹)」というのもあったけど、字通では「チョクロ」だし・・・ただ、字通の「チョクロ」の意味は「こみち」だって(ーー)・・・ま、色々な読み方や解釈があるんですねえ。もう知らん(ーー)

👍👍👍 🐑 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

松陰全集 第7巻

2015年11月11日 | 書籍などからの熟語抜萃
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>

<吉田松陰全集 第7巻>・・・年次別の友人知人肉親たちへの書簡を集めたもの・・・
啣杯料(カンパイリョウ)=酒肴料
・天の方(まさ)にくつがえすにあたり泄泄(エイエイ)としては相済まず・・・ゆったりとしていては申しわけがない
・此れ実に頂門の一針、瑟縮(シッシュク)地に入らん・・・恐縮の至り
・僕も亦世上の辛鹹(シンカン)を知る者・・・辛苦
・嗚呼、余、家に一喙(イッカイ)を置きて・・・家の一員として身を置くという意味。
・年表一書の如きも其の引用する所旁及(ボウキュウ)する所・・・言い及ぶ所
・豈、黄巻(コウカン)の人、我に戯れしなるか・・・読書人
 (参考)広辞苑:黄巻=書籍のこと。(中国で昔、虫食いを防ぐために黄蘗キハダの樹皮で染めた黄色の紙を用いたことからいう)
栖栖遑遑(セイセイコウコウ)として、志業成るなし・・・いそがしくて落ち着かない
・圜牆一間、ここに飲食し、ここに溲溺(シュウニョウ)す・・・小便をする
 *圜牆=ここでは牢屋の意味。
曝骨裹尸(バッコツカシ)、万万自ら期す・・・山野に骨をさらし、しかばねをつつむ。戦場で死ぬこと。
・職事御精厲の由、抃賀(ベンガ)の至りに存じ奉り候・・・よろこび祝うこと
・「・・・他は後鴻(コウコウ)に譲り候。恐惶謹言。」・・・あとの手紙。後信。
・老兄、瓜期日近し・・・任期の満ちること
<参考>
・瓜期(カキ):任期が終わった時。更代の時。→ 瓜時(カジ)
 *瓜の熟する時、陰暦七月。春秋、斉の襄公が連称と管至父とをして葵丘を戍(まも)らせ、瓜の熟する頃に遣して明年の瓜の熟する頃に更代(こうたい)させようと約した故事。転じて任期の満ちるとき。更代の時期。

<「ご自愛ください」の類語・・・手紙の末尾の挨拶・・・>
・御自嗇(ジショク)専一に・・・自分を大切にする、自愛。
・せっかく御保嗇ください・・・
・時、春寒、愛嗇を加えられよ・・・

👍👍👍 🐑 👍👍👍
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする