
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
<漢検1級 27-③に向けて その25>

●待ちに待った「帰蝶」(諸田玲子)、やっと借り出し・・・とても楽しみ~。信長の正室・お濃の話。作者がどんな物語を紡いでいるのか興味津々・・・どうも、この濃姫(帰蝶)の事は文献が少ないのか、時代考証もあいまいで、人物・逸話が今いち、よくわからない・・・でも、その分、小説家の想像力が物をいう世界・・・信長あたりの時代ものはとても好きでほとんど読んでいるが、この帰蝶の描き方は簡単だし、作家によって扱いが全く異なったりしてるんで・・あの司馬遼太郎なんかは天真爛漫だから、お濃の描き方も・・・なんて、書きだしたら長々と講釈しちゃいそうなので、この辺でオシマイ・・・また、読み終わったら、「読書」カテゴリーで感想書こうっと。
●・・・文章題作ったり(そのために青空文庫の登録済み文書を片っ端から読んだり)、図書館から借り出した本を次々と読んだり、4辞典を広げながら漢検漢字辞典第2版のチェックをしたり・・・と、とても忙しくて、手賀沼散歩もできない。ボクちゃん先生の漢字教室も覗いてみたいけど、その暇もなし・・・そのうち、息抜きでお邪魔してみたいなあと思ってるんだけどな、リンリンリン(^^;)
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●漢検漢字辞典第2版から・・・
・最近・・・というか、前からだけど(^^;)・・・第2版を批判的に読んでいると、色々と深く学習できていることに気が付いた。誤字脱字はそれほどないけど、前から云っているように、記載内容がアンバランスだったり、不親切だったり・・・それをチェック・検証することで、知らずに、多くの知識・情報が得られている・・・。しょもない辞典だけど、そういう使い方があるんだ(笑)👍👍👍
①陬:シュ、スウ、すみ、くま、かたいなか
・「かたいなか」以外は、音訓掲載あり。「かたいなか」は意味①の中にあり。で、その意味の説明の後に、熟語で「陬遠(スウエン):片田舎」とある・・・んだったら、ちゃんと、訓に「かたいなか」も載せておけよ(ーー)何考えてんだろ(ーー)
・ついでに、「陬月(ソウゲツ):陰暦1月の異名。「スウゲツ」とも読む」だって・・・これ、逆じゃないの???「スウゲツ・・・ソウゲツとも読む」に。しかし、この「ソウゲツ」、どこから取ってきたのだろ???よくわからん(ーー)
・大漢和・大字源・字通・漢字源の4辞典はすべて「スウゲツ」、しかも「ソウゲツ」という読みは無かった・・・。
・現行音にも「ソウ」音ないし・・・(たしかに辞典には「ソウ」音もあることはありましたが・・・)
・なお、辞典によれば、陰暦1月を「孟月(モウゲツ)とか孟陬(モウスウ)」と呼んだことから、「陬月」を正月(1月)の異名とした由。
②阡:セン、みち、あぜみち、はかみち、しげ(る)
・音訓はすべて掲載あり。熟語は「阡陌」(=みち、あぜみちの事)「阡阡」(=草木のしげるさま)。
・以前もどこかで記載したと思うけど、熟語で、或る意味、有名な「阡眠(センベン)」・・・「眠」を表外音の「ベン」で読む特殊な熟語・・・これは載っていない。「眠」のところにあるかと思ったら、「眠」のところには(また、これも文句あるが)「眠蔵(メンゾウ)」という更に特殊な熟語しか載せていない・・・「メン」は表外音でも現行音にもナシ(実は唐音)・・・これはどこかで説明しましたね(^^;)
・で、「阡眠(センベン)」・・・実は「セン“メン”」とも。(「阡眠」の意味は「①はるかなさま ②草木の茂ったさま」)
・大漢和・字通「センメン」、大字源「センベン・センメン」、漢字源「センベン」。
・問題集なんかの問題では「センベン」になっているのが多いようですね・・・。
・ちなみに、「はかみち」に対応する熟語・・・「阡表(センピョウ・センビョウ)」(=墓道に立てる碑) てのがありました👍
③闌:ラン、てすり、たけなわ、た(ける)、おそ(い)
・「おそ(い)」以外は音訓掲載あり。「おそ(い)」は、意味③に「たける、たけなわ、さかり。また、半ばすぎ。おそい。」とあり、そのあとに熟語「闌夕」とある。ただし、この「闌夕」の読みも意味も載っていない(ーー)・・・なんで、こう、不親切なのかね?自分で勉強しろってことかい(ーー)
・「闌夕(ランセキ)」=夜半を過ぎるころ。夜ふけ。深更。←類義語候補か(^^) 深更=ランセキ(闌夕)なんちゃって(^^)
👍👍👍 🐑 👍👍👍