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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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●埆:カク、そね、やせち ・・・「确」の別体字(ただし、「确」は対象外)
・漢検2では、「意味:そね、やせち。石の多いやせた土地。「墝埆(こうかく)」」 *「墝」は対象外。*辞典によっては「ぎょうかく」と読んでいる。
・一方、「墝」と同義(別体字?)の、対象漢字である「磽(キョウ、コウ、やせち)」の方は「やせち。土地がやせて石が多いこと。「磽薄」」とある。
・おっかしいんじゃないの?整合性がまるでない・・・「土へん」または「石へん」で統一した熟語だから「磽埆」とか「墝确」とかの熟語は成立しないのはわかる(ホントは「磽埆」なら両方とも対象内漢字になる)が、整合性を保つのなら、「磽」の方にも「やせち。土地がやせて石が多いこと。「磽薄」「磽“确”」」と、(「墝埆」と同様の意味・熟語として整合性のある)「磽确」も載せておくべきなんじゃなかろうか・・・。いづれにしても、両熟語とも1級対象外漢字が含まれちゃうので1級受検用の熟語としては出ないんだろうけど・・・。学習者やネットでも混乱が見られるようだ・・・。
●蠖:カク、ワク、しりぞ(く) *「カク」は慣用音。「ワク」が漢・呉音。
・漢検2では、「カク、ワク」のみ。意味で「「尺蠖(セキカク)・(セッカク)(しゃくとりむし)」に用いられ、ちぢめる・しりぞくの意を表す字。「蠖屈」」とある。(「蠖屈」の読みは掲載されていない。)
・大字源・漢字源で、「カックツ」ではなくて「“カツ”クツ」となっているからかも・・・こういうの、困るんですよね。こういうのこそ、読みを振っておいてくれないと(ーー)
・ついでに、「ワク」音での熟語:「蠖略(ワクリャク)」=進んだり止まったりするさま 、「温蠖(オンワク)」=ちりやごみの積もったさま。一説に、愚かで乱れているさま。
●楽:ガク、ラク、たの(しい)、たの(しむ) 準1:ギョウ、ゴウ、かな(でる)、この(む)
・漢検2で
「ガク、ラク、ゴウ」音による意味分けあり・・・「ガク」「ラク」は略。「ゴウ:(意味)好む、求める、こい願う、愛する」で
「三楽(サンゴウ)」「楽欲」「愛楽」。
・「楽欲」「愛楽」に読みが振っていないのは他の読みもあるのかもしれない・・・簡単な熟語なので未調査。でも「ゴウ」で読んでおいたほうが良さそう。ちなみに、この2熟語は広辞苑には載っていない・・・「三楽(サンゴウ)=3つの好み願うもの」は論語の言葉でもあるので載っている。
<2017.8.11追記>(上記記事は調査不足だったため訂正がてら追記補筆・・・)
*漢検漢字辞典では「君子三楽(クンシのサンラク)」(出典:孟子)と読んでいるが・・・この「三楽(サンラク)」と「三楽(サンゴウ)」の違いは、以下の広辞苑を参照・・・。
「三楽(サンラク)」:①(孟子・・・)君子の三つの楽しみ。すなわち、、父母兄弟がともに生存し、天にも人にも恥じるところがなく、天下の英才を教育すること。②(列子・・・)人生の三つの楽しみ。すなわち、人と生まれたこと、男子に生まれたこと、長寿であること。 ③➪解説:さんごう
「三楽(サンゴウ)」:(論語・・・)(「楽」は好み願う意)三つの願い望むもの。益と損とあり、礼楽を適度にわきまえ、人の善をほめ、賢友の多いのを好むの三つは益、驕楽(キョウラク)・佚遊(イツユウ)・宴楽を好むの三つは損。
*楽欲(ギョウヨク):(広辞苑)(仏)(「楽」はねがう意)願い求めること。欲望。 *他の国語辞典も意味・読みとも同様・・・。
*愛楽(アイギョウ):(広辞苑)(「楽」は願う意。)①(仏)願い求めること。・・・②愛し好むこと。・・・ *他の国語辞典も意味・読みとも同様・・・。
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