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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「標準解答」到着・・・って、疾っくに、spaceplusさんのブログで案内されていたけど・・・こちらは2、3日ぐらい遅い・・・前の、たしか198点取ったときも遅かったな・・・。「神輿」「釁(キン)」とも、やはりokだったか・・・トメハネクズシ減点なければ197までいくかな・・・別に嬉しくないけど・・・。今回、高得点者続出で、また、28-③は難化するかな(^^)そうでも思わないとやってられないわ、こんなの・・・5000円が勿体ない。
●さて、改めて28-2の問題(文章題)を見てみて・・・もう少し難化させる手もあったのではないかと、倩、考えた・・・
●暇な方は遊んでみてください(笑)・・・おっと、改めて文章題を見ないように・・・少しは手ごたえあるかも・・・
ー問題はそのまま、新設(改変)の問題のみ“赤く”表示してみましたー 幾つか現行の問題と入れ替えれば、もう少し難度高くなったんではないかな・・・今回の文章題を復習した方はチョ~簡単、やる必要なし・・・
*赤く表示されない方のため・・・書き問題は11~16、読み問題はサ.~ス.までです・・・
A.「紫の雲1.アイタイと棚びき、有り難き妙音ひびき、ア.窈窕たる天人の舞うところをのみ極楽の店がかりと思うべからず。浅ましき田舎家の夕顔棚の下蔭にも、安楽の光明はきらめくなり。麗しき花壇にも醜き蛇のイ.蟠れば、煌煌と耀くもの悉くは金にあらず。綺羅びやかに見ゆる袂にも、包むに余る憂き事あるべし。先祖の経験に偽りなくば、幸福の神の定宿は無事平穏の境にて、サ.別けて長閑なる胸の上はかの神得意のお旅所なり。鳳凰のウ.炙りざかな、竜髄の2.アツモノ、人間は名を聞いても肉動けど、神さまは元より胃袋なく、3.アツラえ織りの純子(どんす)の蒲団も、われわれは見て羨めど、手足を持たぬ幸福は撫で牛と同じからねば、かしこへ4.ミコシを移せよと神託ありし例もなし。されば心の長閑ならぬところ、昔より幸いをおらしめず。引き合いにするも古事なれど、驕る平家の奥殿にも5.ショウジョウたる秋風に枯るるを恨みししシ.艸はありき。」(坪内逍遥「細君」より)
B.「支那第一期の審美の観念は、儒教主義に基づきて、主として社会道徳との調和を企図せり。芸術の11.ジョウシュに置かれたる音楽が、邦国を和し6.レイミンを化し、異文同愛を旨とせるがごとく、実に西京の文章、鋪張眩曜の間になお7.フウカン法度の意を忘れざると同じく、ス.彩絵像設もまたつねに12.カンカイを存し、エ.規箴を寄せ、いわゆる六籍と功を同じうせんことを力めるたり。けだし、規格法則を貴ぶの時代は、形式美の一面に偏重すること自然の勢なり。すなわち、陰陽両元主義のオ.羈絆を全く脱却し得ざりし当時の思潮は、最も対相の美を愛好せるに似たり。」(岡倉天心「日本美術史論」より)
C.「今日政府の事を施設する、歩々序を逐い、着々実を認むるを要として、計未だここに出ずるを知らず、なお8.チュウセキの軽佻にカ.倣い、いたずらに百事の13.ソウシンを勉む。これ臣らの14.カンシンする能わざる所なり。然り而してそのこれを致す者、臣らもとより由来する所あるを知れり。15.コウシの際、政府専ら人才を抜擢するに急にして、天下の人士もまた自ら奮ってその用に供せんと欲す。いやしくも一芸を挟み一能に誇る者、9.ウンシュウ麕至、身を16.ケッカに致すを願わざる者なくして、昔時靡盬(びこ)の節に従う者、あるいはその才なしといえども、にわかに捨つべからず。今日10.ソウコの才に名ある者、あるいはそのキ.釁ありといえども、長く棄つべからず。これを以て野にク.陟すべきの士ありて、朝にケ.黜くべきの人なく、百官のコ.闕くるなき、未だこの時より盛んなるはあらざるなり。(渋沢栄一「雨夜譚(あまよがたり)」より)
(注1)ソウシン:せわしくすすむこと (注2)靡盬(びこ)の節:王室の仕事 *この2つの(注)は追加しておかないと解きづらいと思ったので追加しておいた。
*解答と若干の補足はこのあとに・・・👍👍👍 🐒 👍👍👍・・・
<書き問題>
11.上首 12.鑑戒 13.躁進 14.甘心 15.更始 16.闕下
<読み問題>
サ.別(わ)けても シ.艸(くさ) ス.彩絵(だみえ)
ー補足ー
●靡盬(ビコ):(大字源)もろいことがない。念入りにしっかりしなければならない。「盬」は、“もろい”。「靡」は、“なし”。王念孫の説では、盬は息の意で、休む間がない。転じて、王室の仕事。 出典:詩経・小雅・北山「王事靡盬、我、父母を憂う」
*いわゆる“聖徳太子の17条憲法”にもあるんですねえ・・・原文「八曰、群卿百寮、早朝晏退。公事靡盬、終日難盡。是以、遲朝不逮于急。早退必事不盡。」
*書き下し文(ネットから借用)
「八に曰く、群卿百寮、早く朝(まい)りて晏(おそ)く退け。公事盬(や)む事靡(な)く、終日にも尽くし難し。ここを以て、遅く朝るときは急なるに逮(およ)ばず。早く退けば必ず事尽くさず。」
●躁進(ソウシン):(大字源)①せわしく進む ②せっかちに出世したがる ネットでは「①いらだって進む。「躁進不顧其躬=躁進して其の躬を顧みず」〔韓愈・祭鄭夫人文〕 ②高い官位につこうとして、いらいらとあせる。」というのもあった。
●甘心:(だいぶ前の、当ブログの文章題でも出題した記憶が・・・)説明略。たしか、漢検2にも掲載ありでは?
●その他の書き問題・読み問題の熟語はすべて、普通の国語辞典か漢検2辞典に掲載あり・・・。
●Bの文中にある「六籍(リクセキ)」・・・六経(リクケイ):中国における6種の経書。易経・書経・詩経・春秋・礼(らい)・楽経の総称)のこと。これは、歴史的素養や教養がないと書けないかもしれない、超難問になりそうな熟語なので問題からは割愛した・・・。
👍👍👍 🐒 👍👍👍
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆
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●「標準解答」到着・・・って、疾っくに、spaceplusさんのブログで案内されていたけど・・・こちらは2、3日ぐらい遅い・・・前の、たしか198点取ったときも遅かったな・・・。「神輿」「釁(キン)」とも、やはりokだったか・・・トメハネクズシ減点なければ197までいくかな・・・別に嬉しくないけど・・・。今回、高得点者続出で、また、28-③は難化するかな(^^)そうでも思わないとやってられないわ、こんなの・・・5000円が勿体ない。
●さて、改めて28-2の問題(文章題)を見てみて・・・もう少し難化させる手もあったのではないかと、倩、考えた・・・
●暇な方は遊んでみてください(笑)・・・おっと、改めて文章題を見ないように・・・少しは手ごたえあるかも・・・
ー問題はそのまま、新設(改変)の問題のみ“赤く”表示してみましたー 幾つか現行の問題と入れ替えれば、もう少し難度高くなったんではないかな・・・今回の文章題を復習した方はチョ~簡単、やる必要なし・・・
*赤く表示されない方のため・・・書き問題は11~16、読み問題はサ.~ス.までです・・・
A.「紫の雲1.アイタイと棚びき、有り難き妙音ひびき、ア.窈窕たる天人の舞うところをのみ極楽の店がかりと思うべからず。浅ましき田舎家の夕顔棚の下蔭にも、安楽の光明はきらめくなり。麗しき花壇にも醜き蛇のイ.蟠れば、煌煌と耀くもの悉くは金にあらず。綺羅びやかに見ゆる袂にも、包むに余る憂き事あるべし。先祖の経験に偽りなくば、幸福の神の定宿は無事平穏の境にて、サ.別けて長閑なる胸の上はかの神得意のお旅所なり。鳳凰のウ.炙りざかな、竜髄の2.アツモノ、人間は名を聞いても肉動けど、神さまは元より胃袋なく、3.アツラえ織りの純子(どんす)の蒲団も、われわれは見て羨めど、手足を持たぬ幸福は撫で牛と同じからねば、かしこへ4.ミコシを移せよと神託ありし例もなし。されば心の長閑ならぬところ、昔より幸いをおらしめず。引き合いにするも古事なれど、驕る平家の奥殿にも5.ショウジョウたる秋風に枯るるを恨みししシ.艸はありき。」(坪内逍遥「細君」より)
B.「支那第一期の審美の観念は、儒教主義に基づきて、主として社会道徳との調和を企図せり。芸術の11.ジョウシュに置かれたる音楽が、邦国を和し6.レイミンを化し、異文同愛を旨とせるがごとく、実に西京の文章、鋪張眩曜の間になお7.フウカン法度の意を忘れざると同じく、ス.彩絵像設もまたつねに12.カンカイを存し、エ.規箴を寄せ、いわゆる六籍と功を同じうせんことを力めるたり。けだし、規格法則を貴ぶの時代は、形式美の一面に偏重すること自然の勢なり。すなわち、陰陽両元主義のオ.羈絆を全く脱却し得ざりし当時の思潮は、最も対相の美を愛好せるに似たり。」(岡倉天心「日本美術史論」より)
C.「今日政府の事を施設する、歩々序を逐い、着々実を認むるを要として、計未だここに出ずるを知らず、なお8.チュウセキの軽佻にカ.倣い、いたずらに百事の13.ソウシンを勉む。これ臣らの14.カンシンする能わざる所なり。然り而してそのこれを致す者、臣らもとより由来する所あるを知れり。15.コウシの際、政府専ら人才を抜擢するに急にして、天下の人士もまた自ら奮ってその用に供せんと欲す。いやしくも一芸を挟み一能に誇る者、9.ウンシュウ麕至、身を16.ケッカに致すを願わざる者なくして、昔時靡盬(びこ)の節に従う者、あるいはその才なしといえども、にわかに捨つべからず。今日10.ソウコの才に名ある者、あるいはそのキ.釁ありといえども、長く棄つべからず。これを以て野にク.陟すべきの士ありて、朝にケ.黜くべきの人なく、百官のコ.闕くるなき、未だこの時より盛んなるはあらざるなり。(渋沢栄一「雨夜譚(あまよがたり)」より)
(注1)ソウシン:せわしくすすむこと (注2)靡盬(びこ)の節:王室の仕事 *この2つの(注)は追加しておかないと解きづらいと思ったので追加しておいた。
*解答と若干の補足はこのあとに・・・👍👍👍 🐒 👍👍👍・・・
<書き問題>
11.上首 12.鑑戒 13.躁進 14.甘心 15.更始 16.闕下
<読み問題>
サ.別(わ)けても シ.艸(くさ) ス.彩絵(だみえ)
ー補足ー
●靡盬(ビコ):(大字源)もろいことがない。念入りにしっかりしなければならない。「盬」は、“もろい”。「靡」は、“なし”。王念孫の説では、盬は息の意で、休む間がない。転じて、王室の仕事。 出典:詩経・小雅・北山「王事靡盬、我、父母を憂う」
*いわゆる“聖徳太子の17条憲法”にもあるんですねえ・・・原文「八曰、群卿百寮、早朝晏退。公事靡盬、終日難盡。是以、遲朝不逮于急。早退必事不盡。」
*書き下し文(ネットから借用)
「八に曰く、群卿百寮、早く朝(まい)りて晏(おそ)く退け。公事盬(や)む事靡(な)く、終日にも尽くし難し。ここを以て、遅く朝るときは急なるに逮(およ)ばず。早く退けば必ず事尽くさず。」
●躁進(ソウシン):(大字源)①せわしく進む ②せっかちに出世したがる ネットでは「①いらだって進む。「躁進不顧其躬=躁進して其の躬を顧みず」〔韓愈・祭鄭夫人文〕 ②高い官位につこうとして、いらいらとあせる。」というのもあった。
●甘心:(だいぶ前の、当ブログの文章題でも出題した記憶が・・・)説明略。たしか、漢検2にも掲載ありでは?
●その他の書き問題・読み問題の熟語はすべて、普通の国語辞典か漢検2辞典に掲載あり・・・。
●Bの文中にある「六籍(リクセキ)」・・・六経(リクケイ):中国における6種の経書。易経・書経・詩経・春秋・礼(らい)・楽経の総称)のこと。これは、歴史的素養や教養がないと書けないかもしれない、超難問になりそうな熟語なので問題からは割愛した・・・。
👍👍👍 🐒 👍👍👍