FREAKY 13 DEAKY

酔いどれの誇りと踊る熊へ

安息日

2019-03-31 17:28:46 | 創作詩
スターターボタンを押しても



エンジンはかからなかった。



新車で購入してまだ一回目の車検を通したばかりなのに。




しかたない会社に戻ろうと社長は諦め顔。




とんだ欠陥車だ。


せっかくお客のところへ同行してもらい契約のクロージングだったのに。



まったく使えない車だ。




共同駐車場の外は賑やかだった。




まるで休日のお祭り。いったい何の日だ。




そんなことお構いなしで仕事だ。




あまりいい日でもなければ悪い日でもなし。




・・・そこで目が覚めた。





昨晩は酒も飲まずに疲れ切って寝入ってしまったようだ。




音もバイブも切っているケータイには酔っ払いの合流命令メールと着信履歴で溢れかえってた。





給料日後の土曜の夜なんて食い物屋も酒場も行きたくない。



さっさと家に帰って長めの風呂に浸かってテレビつけて寝落ちするに限る。





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