すべてを。
そのすべてを内に隠して。
分かるのは、森の精だけ。
だいだらぼっちも、姿を見せて。
後には戻れない。もう、戻れない。
そのすべてを露わにして。
もののけ等が、静かにひっそりと見つめている。
同意もしない。否定もしない。
だから、静観をする。
息をひそめ。
人々の心の奥底は、悲しみと怒りに満ち満ちて。
それでも、静かに見つめるだけ。
神々は、干渉しない。
それが約束だから。
愚かな人間との約束だから。
一言も発しない。
それでも、絶望せずに真の心を追い求め。
姿は見せずに、気配だけ。
潜むのみ。
考えるな。感じよ。
見ようとするな。触ろうとするな。
それがそちたちの約束だから。
それが鉄の誓約だから。