★川崎・中1殺人の18歳の犯人Aはかつていじめられていた・・・
いじめられた子が心の傷の反動でいじめっ子に変貌!
脳科学者の中野信子教授は「いじめられた子が心の辛さを緩和するためにいじめる側に回るというのは脳科学的にはごく自然なこと」と解説していました。
もちろん酷くいじめられた心の傷が癒えぬまま大人になっても「他人が怖い」「人に自分の心を開けない」「だから人との良い関係が作れない」と苦しんでいる人たちが多いのです。(私の周りにもそんな人がいます)
一方、「逆転して自分がいじめる側に回る」ということで心の傷を打ち消そうとする者もかなり出て来てしまうのです。
今、上村君のような子供の厳しい状態を大事に至る前に大人が早く気付き、救い出すにはどうしたら良いか? と議論されていますが、これは大変重要なことです。
Aが上村君を酷く殴ったことは別なグループがそのことでAに抗議した事件で警察も知っていました。 ただし、中学校には連絡しなかったようです。
担任の先生や中学校も不自然に不登校になった上村君への対応は踏み込みが足らなかったようです。
ただし、最近若い熱血先生が過労で死亡したということもありました。
疲弊して心を病む先生も多数出ている現状もあります。
今後は学校の学区毎に「夜回り先生」のような「いじめ相談・対策+生活指導の専任者」を置くべきだと私は思います。
学校と地域での子供たちの情況を先生や親や児童相談所や警察など大人たちからの情報だけでなく、直接子供たちからも聞き出すことが必須です。
「誰かいじめられたり、いじめたりしていないか? 悪いグループがいないか?」「誰か悪いことに手を出していないか?」「親に虐待されている子はいないか?」などの情報を常時収集して、素早く調査に乗り出し、相談に乗り、関係機関の人たちと連携して早い対策を取る必要があります。
ただし、より基本的には学校内でのいじめを大幅に減らさないといけません。
なぜそれが長年に渡って進まないのか?
生徒たちに「自分も他人も大切にする」という人権尊重の精神と民主主義的精神を言葉で教えることはもちろん、体験的にも学ばせる・・・ことを学校はもっときっちり実行するべき・・・と私は思います。
<以下は2013年2月27日の私のブログ>
★足立区の小学校で”子供たちによる”「いじめ撲滅隊」が結成されて活動し、効果を上げる
日本では初めてのことだそうですが、足立区立辰沼小学校で”子供たち自身による”「いじめ撲滅隊」が結成されて活動し、効果を上げています。
大人が中心の活動ではなく、子供たち自身がお互いに助け合い、いじめを無くして行く・・・というものです。
スローガンは「いじめをしない、させない、許さない」です。
隊長の呼びかけに応えて全生徒の4割にあたる180人が結集しました。 彼の予想以上の生徒が集まったのです。
「最終的な目標は全国に広げていきたい。 こつこつやっていって、僕たちがその拠点になったと言われるような、活動をして行きたい」と、志は高い。
休み時間に校内をパトロールし、トラブルを発見したら事情を聴く。 いじめの相談にのる。
言われたら嬉しい言葉を使う運動を進める。
などしていじめをゼロにすることを目指す・・・そうです。
「効果が上がった」と聞いて足立区の別の小学校でもやり始めるそうです。
以下は私の以前からの提案ですが、それが現実に動き出したので大いに応援します。 皆さんも応援してやって下さい。
<2012年の私のブログ>
★いじめ問題の最も効果的解決策・・・生徒たち自身が「いじめ防止委員会」を作って活動する
① スウェーデンの学校の例では、生徒たち自身に「いじめ防止委員会」を作るよう指導し、正義感と積極性のある生徒たちを集めて活動してもらうという方法が最も効果が上がるそうです。(その生徒たちにはいじめ対策などの専門家による研修を継続しながら)
生徒たち同士では情報を早く得られるので、いじめを早く発見でき、それを先生にすぐ知らせてくれます。
また、いじめを止めさせようという強い意志を持った生徒たちの集団が日頃から学校で活動しているので、いじめられた生徒も孤立せず心強い味方が居ると思えるし、バラバラでは勇気がなくて見て見ぬ振りをしてしまう生徒もいじめ反対の声を上げることができます。
いじめ集団ものさばれず、孤立するとかっこうが悪くなり、先細りになって、どんどん少なくなるでしょう。
この方法は生徒たちによる自主的積極的な人権擁護活動であり、体験的民主主義教育の一環、人間心理と人間関係の教育の一環ともなります。
日本の学校でもぜひ早く推進すべきだと思います。
とにかく、いじめがはびこっていて止めようとしないような学校では、道徳も何も絵に描いた餅どころか、学校で悪い心を育てているようなものです。
② いじめ対策などの専門家の公的役割を強化し、増員する。
先生・校長・教育委員会も、いじめ問題の深刻さやその原因や子供たちの心理が解っていないとか、指導力不足とか、忙しがるとか、この問題での責任があいまいとかの対策として。
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