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ギリシャ、国民投票めぐり混迷・・・欧州金融危機再燃

2011-11-03 22:19:17 | 日記
ギリシャの首相は欧州の首脳たちが苦労してまとめた支援策について、素直に即受け入れを表明せず、その受け入れを国民投票に掛けると言い出し、撤回しません。

これは危険な賭けであると同時に、一時的安心⇒欧州危機の沈静化・・・を台無しにしかねない方針です。

ギリシャ国民には支援は受けたいが、その条件である緊縮政策には反対すると言う人がが多いのです。

政府・議会が受け入れても、その緊縮政策を実行に移そうとすると強硬な反対運動に遭いそうです。

そこで、支援を受けたいなら、その条件である緊縮政策も受け入れ、賛成票を投じる。

緊縮政策を受け入れないなら、支援も受けられず、ユーロ圏から離脱、自国通貨に戻ることになる。

そのどちらかを国民に選ばせ、受け入れに賛成の方を選んだからには「国民投票で決まったことだから」と反対運動を抑え込める・・・と考えたのでしょう。

しかし、「緊縮政策など指図されたくない」とユーロ離脱=自国通貨ドラクマに戻ることを選ぶ恐れも無いとは言えません。

{なお、その時は自国通貨が激安になって、輸入品が資源や食糧から製品まで高騰する輸入インフレがひどくなりますが・・・観光業などには有利に・・・}

しかし、それはギリシャの国内問題であり、大問題なのは欧州の金融機関が持つ大量のギリシャ国債がデフォルトし、あるいは価値が暴落し、関連した融資が焦げ付き、連鎖的金融危機が起こりそうなことです。






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