
【ソウル=中川孝之】韓国外交省は14日、パレスチナ自治区ガザ情勢の緊迫化を受け、韓国政府がイスラエルから韓国人を退避させるために軍の輸送機を派遣し、日本人51人が同乗していると発表した。人道的な配慮から退避に協力したとしている。
韓国軍輸送機は、現地時間13日夜にイスラエルのテルアビブに到着した。韓国人163人と日本人51人のほか、シンガポール人6人も搭乗し、14日未明にテルアビブを出発した。日本時間14日夜にソウル近郊の空港に到着する予定という。

韓国はイスラエルからの韓国人退避に軍輸送機を派遣しましたが、
人道的配慮で日本人51人が同乗し、14日夜にソウルに到着するようです。
韓国にはレーダー照射事件も有耶無耶にされているので、ちょっと複雑ですが、
それでも尹政権には感謝しかありません。
日本は恩を仇で返すことはありません。
しかし借りを作ったと言えば、そうですが。。。
ですから韓国人の反応はどうなのか気になるところです。
韓国紙、聯合ニュース日本語版の報道はこちらです。⇩
そもそも日本がもっと早く決断していれば良かったのに、と思ったり。
聯合ニュースによると
軍用機は13日に韓国を出発。
イスラエル現地時間の13日午後にテルアビブに到着。
14日早朝に韓国に向け出発。
14日夜遅く、ソウルの軍用基地に到着。
では日本の対応はどうかというと。。。。⇩
日本はチャーター機を手配です。
なぜ自衛隊機を派遣できないのかと思いますが、法律上問題があるのか、
それとも政府の決断が遅れたのか、どうなのでしょう。
やっと今日になって自衛隊機3機派遣です。
空自機3機がジブチへ出発 イスラエルからの在留邦人の退避に備え(毎日新聞) - goo ニュース
チャーター機の手配より最初から自衛隊機を派遣できなかったのかと思いますし、
その判断は誰になるのか。
岸田首相なのか防衛大臣なのか。。。
NHKニュースによると、
木原防衛大臣は午後7時前に防衛省で記者団に対し、「現下のイスラエル・パレスチナ情勢を受けて外務大臣から私に対し、現地に滞在する邦人の輸送に向けて準備開始をするよう要請があった。これを受けて私から自衛隊輸送機をジブチ共和国まで移動させ待機することを命じた。
イスラエルから邦人出国に備え 自衛隊にジブチ派遣命令 防衛相 | NHK | イスラエル・パレスチナ
ということは、外務大臣から防衛大臣に要請し、防衛大臣が派遣命令って事?
岸田さんの判断は?
自衛隊の最高指揮官は総理大臣ですが、実際は防衛大臣が判断するという事でしょうか。
また防衛大臣の判断が遅いから、見かねた外務大臣が自衛隊機の派遣を要請したのか、
それとも外国の事は外務大臣の担当だから外務大臣が要請するのが普通なのか。。。。
色々疑問が出てきます。
私は自衛隊機派遣の判断は岸田首相であり、派遣の遅れは岸田さんの責任だと思っていましたが、
どうなのでしょうね。
とにかく、今回の邦人退避に関しては尹大統領に感謝しかありません。
そして日本はもっと迅速に行動して欲しい、そう思います。
※追記:自衛隊法(在外邦人等の保護措置)により、
防衛大臣は、外務大臣から依頼があつた場合、外務大臣と協議し、内閣総理大臣の承認を得て行うことが出来る。
邦人救出には外務大臣の要請が必要で、防衛大臣の判断で派遣するのではない様です。
また当該地が戦闘行われる事がない、当該国当局の同意や連携及び協力が確保される等々、
細かな規定があります。
そもそも戦闘の危険があるから救出に向かうのですから、このような細かな規定では果たして邦人を速やかに救出できるのか疑問です。
今後、同様な事件があるでしょう。
しかしこれでは迅速な救出は出来ず、救出が間に合わない事もあり得ます。
ですから速やかに自衛隊法の改正をし、自国民の命は自国で守る、この当たり前のことが出来る国になるべきです。